CR-Z

ホンダ・CR-Z(シーアール-ズィー)は、本田技研工業が生産・販売を行う2ドアハイブリッドカー

初代 ZF1型(2010年 - )

概要

CR-Zは、環境負荷を抑えることを最優先にされるハイブリッドカーにおいても、運転する楽しさを感じることの出来るスポーツ性を融合させた車両である。2+2のライトウェイトスポーツというパッケージは、CR-Xや初代インサイトを彷彿させるものである。2008年以降発売される地球環境を意識した車両を、ホンダでは「Honda Green Machine」と称し、CR-Zは「グリーンマシーン3号」である。

ハイブリッドシステムは、1.5L i-VTECエンジンHonda IMAシステムを装備する。 搭載されるLEA型 1.5L 直4 SOHC i-VTECエンジンは、低回転時に2つの吸気バルブの片側を休止する1バルブ休止VTEC機構を採用。低回転時のトルクと高回転時の出力を向上させながら、低燃費・クリーン性能を高次元で達成し、さらにIMAの装備により、2.0Lガソリンエンジン並みの加速性能と低回転域トルクを実現。 当初インサイト用のLDA型を流用することが企画されたが、より高出力を得るために1.5LのLEA型が開発された。L15A型用シリンダーブロックと、L13A型用シリンダーヘッドとが組み合わされたが、L15A型のデッキハイトL13A型よりも20mm高く、インサイトよりも低いボンネットエンジンを収めるために、L13Aシリンダーヘッドの流用や、インマニエアクリーナーケースを、ボンネットの傾斜に沿ったフラットな形状にするなどの工夫がされた。 また、最高出力はアメリカのAT-PZEV(Advanced Technology - Partial Credit Zero Emission Vehicle:ゼロ排出ガス車として部分換算される先進技術搭載車)に対応するために114馬力に抑えられている。 それに組み合されるトランスミッションには、スポーツ走行にも適した専用設計の6速MTと、パドルシフトを採用し低燃費走行からスポーツ走行まで対応するCVTの2種類を設定した。

また、ドライブ・バイ・ワイヤ (DBW) 、モーターアシストCVT変速制御電動パワーステアリング (EPS) 、エアコンなどを統合制御する 3ドライブモードシステム を搭載。きびきびとした走りと燃費性能を両立した「NORMALモード」、エンジントルク感を強調し、しっかりとした特性のあるステアリングとすることでレスポンスの良い走りと手応えのあるハンドリングにより痛快な走りを楽しめる「SPORTモード」、エンジンスロットル開度を控えめに制御しつつ、最適なエンジン効率を求めたモーターアシストエアコンの省エネ運転、アイドリングストップ時間の延長など、実用燃費向上を重視した「ECONモード」を備え、状況に応じて、ボタン一つで簡単に切り替えられる。NORMALまたはECONモード時には、燃費のいい運転をするとスピードメーター外周の照明が青色から緑色に変化するアンビエントメーターなどの、エコアシスト機能も備わる。

軽量で高剛性なボディに新構造のフロントピラーや新開発のドアミラーの採用、ボディ下面整流処理などを行い、ショート&ワイドボディでありながら、2代目インサイトと同等の空力性能を達成。また、欧州や北米など海外では比較的ポピュラーシャークフィンアンテナを、日本国内で販売するホンダ車で初めて採用している。ドライビングポジションシビックタイプRより約30mm低く設定され、スポーツドライビングを演出しているが、フロントウィンドウを左右に大きく回りこませ、コーナリング時の視界を確保させている。後部座席は2名分装備されていたが、初代CR-Xと同様に最小限の空間しか無く、大人は上半身をかがめて座る必要がある。

走行性能向上のため195/55R16タイヤが装着され、ホイルのP.C.D.もインサイトが100/4穴なのに対し、CR-Zは114.3/5穴になっている。

グレード体系は、ベーシックグレードの「β」と、クルーズコントロール軽量アルミホイールHondaスマートキーシステムなどを装備した上級グレードの「α」の2グレードとした。いずれもオーディオレス仕様で、6速MT、CVT共に同一の価格となる。

歴史

2007年 - 東京モーターショーにおいて、CR-Zコンセプト初公開された。ハッチバックスポーツハイブリッドカーであること以外の詳細は明かされなかった。同年12月19日の年末社長会見において、当時のホンダ社長福井威夫が、これをベースにした車を市販すると発表した。2008年(平成20年)12月22日から2009年(平成21年)1月19日までホンダ本社で行われたHonda Green Machine企画展に、インサイト・コンセプトFCXクラリティと共に展示された。

2009年7月13日 - 伊東孝紳の社長就任後初記者会見において、2010年(平成22年)2月に日本国内で発売されることが発表され、同年9月の東京モーターショーにおいては、より市販モデルに近い「CR-Z CONCEPT 2009」が出展された。

2010年1月 - 量産モデル北米国際オートショーにおいてデビューし、日本では同年2月25日発表、翌26日に発売された。合わせて市販車(日本仕様)の概要も発表された。

発売から1ヶ月後の3月24日には、目標である月間販売台数1,000台に対し、10倍の10,000台の受注を達成したことを発表した。なお購入者のうち、4割がハイブリッドカーとして世界初となる6速MT車であった。

搭載エンジン

初代

LEA

エンジン種類水冷直列4気筒横置

弁機構SOHCチェーン駆動 吸気2 排気2 i-VTEC

排気量:1,496cc

内径×行程:73.0×89.4

圧縮比:10.4

最高出力(CVT):83kW(113PS)/6,000rpm

最高出力(MT):84kW(114PS)/6,000rpm

最大トルク(CVT):144N?m(14.7kgf?m)/4,800rpm

最大トルク(MT):145N?m(14.8kgf?m)/4,800rpm

燃料供給装置形式電子制御燃料噴射式(PGM-FI)

使用燃料種類:無鉛レギュラーガソリン

燃料タンク容量40L

MF6

モーター種類:薄型DCブラシレスモーター

定格電圧100V

最高出力:10kW(14PS)/1,500rpm

最大トルク78N?m(8.0kgf?m)/1,000rpm

バッテリー種類ニッケル・水素電池

バッテリー容量:5.75A/h

車名の由来

Compact Renaissance ZERO」の頭文字から。

◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『CR-Z』より
取得日:2010-06-01

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