DQ9

ドラゴンクエストIX 星空の守り人 (ドラゴンクエストナイン ほしぞらのまもりびと)はスクウェア・エニックスゲームソフトジャンルロールプレイングゲームRPG)。

ニンテンドーDS(以下DS)用ソフト。日本において、2009年7月11日に発売された。

  • 1 概要

  • 2 ゲームシステム
  • 2.1 プレイヤーキャラクター

  • 2.2 基本コマンド

  • 2.3 転職転生システム
  • 2.3.1 職業一覧
  • 2.3.1.1 基本職

  • 2.3.1.2 上級職

  • 2.4 スキルシステム

  • 2.5 ステータス

  • 2.6 アイテム

  • 2.7 リッカの宿屋

  • 2.8 移動画面

  • 2.9 戦闘

  • 2.10 マルチプレイ

  • 2.11 操作性

  • 2.12 クエスト

  • 2.13 冒険の書

  • 2.14 宝の地図

  • 3 物語
  • 3.1 基本設定

  • 3.2 キーアイテム

  • 3.3 都市・村・国家・ダンジョンなど

  • 3.4 登場キャラクター
  • 3.4.1 主人公とその協力者達

  • 3.4.2 その他の人物

  • 3.4.3 天使界・神の国

  • 3.4.4 敵キャラクター
  • 3.4.4.1 ガナン帝国

  • 3.4.4.2 その他の敵キャラクター

  • 3.4.4.3 宝の地図のボス

  • 3.4.5 Wi-Fiゲストキャラクター

  • 4 開発
  • 4.1 開発発表会以前

  • 4.2 開発発表会前後

  • 4.3 開発発表会以後

  • 4.4 レベルファイブの関わり

  • 4.5 音楽

  • 5 販売
  • 5.1 発売までの経緯・プロモーション

  • 6 反響
  • 6.1 発売前の評価

  • 6.2 発売後の評価

  • 6.3 経済への影響

  • 7 コラボレーション
  • 7.1 フジテレビとのコラボレーション

  • 7.2 マクドナルドとのコラボレーション

  • 8 関連商品
  • 8.1 ガイドブック

  • 9 関連項目

  • 10 脚注

  • 11 外部リンク

  • [編集] 概要

    ドラゴンクエストシリーズ第9作。制作は前作 ドラゴンクエストVIII に引き続き、レベルファイブが担当。

    ドラゴンクエスト本編作品で初めて、MORPGとしてマルチプレイが導入された作品である(従来どおり、シングルプレイのみでも本編をクリアできる)。プラットフォームが携帯ゲーム機であることやマルチプレイ導入から「外伝」とすることも検討されたが、長期的なスケジュールを考慮に加えた結果、本作を「本編」として制作に全力を注ぐこととなった。出荷本数は、発売から3日後の2009年7月14日時点で300万本、同年9月24日時点で400万本を突破している。

    [編集] ゲームシステム

    [編集] プレイヤーキャラクター

    ナンバリングタイトルでは初めて、名前を5文字まで入れられるようになった(外伝では モンスターズ2 から実装されている)。

    主人公を含めた各パーティーキャラクターは、登録の際に、性別・体型・髪型・髪の色・顔・肌の色・目の色・名前(かな・カナ5文字まで)・職業(仲間のみ)をあらかじめ設定する。自分で仲間キャラクターを作れるシステムは III 以来、主人公の性別を設定できるのは IV 以来である。また、全8箇所への装備品によって外見グラフィックが変化し、キャラクターはさながらアバターのようになる(そのためネタ装備とも言えるような装備が多数ある)。発見した「しぐさ」を設定し、コマンドによって行うこともできる。

    パーティーキャラクターは必ず「戦士」「武闘家」「僧侶」「魔法使い」「盗賊」「旅芸人」などの職業を一つ持っており、職業によって装備できる武具や覚える呪文・特技などが異なり、キャラクターの性能的な特徴が決定付けられる。

    主人公の職業は最初は天使から旅芸人となるが、ルイーダの酒場で作成するキャラクターが最初に就く職業は前述のとおりキャラクター登録の際に決定でき、またダーマ神殿によって転職できる。本作の上級職への転職条件は特定のクエストクリアすることとなった。

    [編集] 基本コマンド

    VIII までとは大きく異なっている。主要コマンドでは「はなす」と「なかま」がなくなり、 VI からは「さくせん」コマンド内部コマンドになっていた「そうび」が主要コマンドとして復活。「そうび」と「つよさ」は、画面切り替えが行われるようになるなど、これまでのようにウインドウを重ねて表示する形式ではなくなっている。「せんれき」は最初は使用できないが、ゲームを進めると選択可能になる。また、「さくせん」コマンド内部コマンド「さくせんがえ」にてパーティメンバー各位の配置を「前列」か「後列」のいずれかに設定するようになった。従来作にあった「ならびかえ」コマンドは本作にはないため、キャラクターの順番を入れ替えるにはルイーダの酒場で一度仲間を預け、再び呼び出す以外に方法はない(主人公は預けられないため、主人公以外を先頭にしたい場合は主人公を死亡させる必要がある)。

    [編集] 転職・転生システム

    III や VI 、 VII とは異なり、転職前ステータス転職後に影響を及ぼさず、職業一つ一つにレベルとステータスが独立している。呪文は職業固有となり、他の職業には持ち越せない(スキルポイントで覚えた特技・スキル、割り振っていないスキルポイントは持ち越せる)。ただし、主人公のみが覚える呪文「ルーラ」についてはどの職業でも使用できる。今作からそれぞれの職業でLv99に達した職業をスキルを維持したまま再度Lv1からやり直す事ができる転生システムが新たに導入されており、本編クリア後から解禁される。転生については最初の転生のみ、職業に応じたアイテムを入手できる。転職や転生は III VI VII 同様ダーマ神殿にて行なう。賢者がさとりスキルで習得する特技 ダーマのさとり は場所を問わずに転職ができるというものであるが、この特技では転生はできない。

    [編集] 職業一覧

    [編集] 基本職

    ルイーダの酒場における仲間キャラクターメイキング時の選択及び、ダーマ神殿において初期に転職できる6つの職。なお、主人公の初期職業は必ず旅芸人である。

    戦士 直接攻撃に秀でた職業。攻撃力守備力は高いが、すばやさが低い。剣・槍・短剣・盾・ゆうかんのスキルを持つ。必殺技は必ず命中する会心の一撃を放つ「会心必中」。 僧侶 回復呪文エキスパート回復魔力が高く、回復と補助呪文メインであるが、ある程度の攻撃力もある。歴代シリーズと異なり、攻撃呪文であるバギ系を使うことは出来ないが、ザキ系の呪文は習得する。槍・杖・棍・盾・しんこう心のスキルを持つ。必殺技は仲間全員のHPとマイナス効果を回復する「ゴスペルソング」。 魔法使攻撃呪文エキスパートドルマ系とバギ系を除いたほぼ全ての攻撃呪文を使える。呪文を使う職業では最も攻撃魔力が高いが、HP・身の守り等の防御面は弱い。杖・短剣・鞭・盾・まほうのスキルを持つ。必殺技は数ターン間自身のMPを消費なしにする「ミラクルゾーン」。 武闘家 直接攻撃に秀でた職業。すばやさが高いが、その反面やや守備力が低い。爪・棍・扇・素手・きあいのスキルを持つ。必殺技は敵の動きを1ターン封じて自身のテンションを1段階上げる「一喝」。 盗賊 敵からアイテムを盗んだり、移動中に落とし穴を掘ったりすることができる。素早さ・器用さが非常に高く、戦士等には劣るものの攻撃力も優秀。短剣・剣・爪・素手・おたからのスキルを持つ。必殺技戦闘終了後に必ず敵からアイテムを入手できる「お宝ハンター」。 旅芸人 主人公が最初に就いている職で、シリーズでは本作が初登場。能力値バランスが良く、敵を笑わせたり、一部の回復と補助呪文、バギ系など一部の攻撃呪文が使える。剣・鞭・扇・盾・きょくげいのスキルを持つ。必殺技は数ターン間自身回避率カウンター発動率を上昇させる「アクロバットスター」。
    [編集] 上級職

    特定のクエストクリアすると転職できるようになる職。スーパースターのみ本編クリア後にクエストが解禁される。

    バトルマスター 直接攻撃エキスパート。戦士を一回り強化したような職業で、攻撃力が極めて高いがやはり素早さは低い。斧・ハンマー・剣・素手・とうこんのスキルを持つ。必殺技は自身のテンションを爆発的に上昇させる「テンションブースト」。 パラディン 味方を守ることを第一とする職。みのまもりとHPが高く、回復と補助呪文が使える。ハンマー・槍・杖・盾・はくあいのスキルを持つ。必殺技は数ターンの間あらゆる攻撃・マイナス効果を無効化し、敵の注意を自分にひきつける「パラディンガード」。 魔法戦士 武器攻撃と呪文の両方を操れるが、使えるのは戦闘向けの補助呪文攻撃呪文は覚えない。ステータスはずば抜けて高いものは無いがバランスが良い。自然の力を借りた属性攻撃を可能にする「フォーススキルが特徴。弓・剣・杖・盾・フォーススキルを持つ。必殺技はその戦闘における入手経験値を増加させる「EXPルーレット」。 レンジャー 自然を生き抜く野生の戦士。すばやさと器用さが高く、回復と補助呪文も一部使える。ブーメラン・斧・弓・素手・サバイバルスキルを持つ。必殺技は数ターン間自身攻撃力防御力ブレス耐性を向上させる「妖精たちのポルカ」。 賢者 魔法のエキスパート。MPが非常に高く、回復呪文とイオ系・ドルマ系の攻撃呪文を会得し、最強の呪文マダンテも使用可能。反面、覚える呪文は僧侶や魔法使いに比べると中途半端な性能の物もあり、攻撃魔力回復魔力専門職より一歩落ちるが、確実に味方を蘇生する「ザオリク」を唯一習得する。杖・弓・ブーメラン・・さとりのスキルを持つ。必殺技は自身のMPを大幅に回復する「神の息吹」。 スーパースター 本編クリア後に受注するクエストクリアすることで転職できるようになる職。旅芸人と能力や覚える技が似ており、魅力が非常に高く、敵を魅了する技に優れる。扇・鞭・ブーメラン・・オーラスキルを持つ。必殺技は敵の動きを1ターン封じて自身のテンションを1段階上げる「ダンスフィーバー」。

    [編集] スキルシステム

    前作から採用されたスキルシステムが、ほぼ同様の形で本作でも実装されており、戦士ならば「剣スキル」「ヤリスキル」「短剣スキル」「盾スキル」「ゆうかん」、僧侶ならば「杖スキル」「ヤリスキル」「棍スキル」「盾スキル」「しんこう心」といった、各職業によって持っているスキルが5つずつ決められている。武器・素手・盾のスキルは複数の職業で共有する。各職業には固有のスキルが必ず1つ存在し、ステータス上昇や特技を覚えるものとなっている。この固有スキルで覚えた特技やステータス上昇分は、転職しても維持される。なお、個別のスキルの最大値は前作 VIII 同様100である。

    前作から変更された点は、各スキルを育てると習得する技などの一覧があらかじめ表示されていることや、レベルアップ時に入手したスキルポイントを全て消費せずに持ち越し、好きな時にメニューからスキルポイントを割り振ることが可能になったことなどである。また前作はレベル99まで上げても全てのスキルを完成させることは非常に難しかったが、今作では転職してもスキルポイントを持ち越せることや転生が可能になったことで、全てのスキルを100まで上げることも比較的容易になった。

    [編集] ステータス

    本作では「きようさ」「みりょく」のステータスが初登場している。「きようさ」は会心の一撃の発生確率や「ぬすむ」の成功確率先制攻撃や逃亡の成功確率に影響し、「みりょく」は高いと敵がみとれて攻撃してこなくなるといった特徴がある。「みりょく」は VI VII の「かっこよさ」と前作のゼシカに設定されていた能力を発展させたもの。

    「かしこさ」は本作では「かいふく魔力」「こうげき魔力」に分けられており、前者は回復魔法の効果、後者は攻撃魔法の効果に影響する。

    [編集] アイテム

    本作では、所持するアイテム装備品とその他の汎用アイテム・重要アイテムが「ふくろ」も含めてそれぞれ別枠になっており、移動中の「どうぐ」コマンドの持ち物の中に装備品は表示されなくなった(持ち物の数にも含まない)。装備していない装備品は「そうびひんぶくろ」に一括管理され、移動中に使用することも出来なくなった。また、装備しないものを道具として持つことも出来ないため、戦闘中に道具として使える装備品は、装備しているもののみに限られる。ただし、武器のみ戦闘中装備変更が可能で、持っている武器全種類から選択出来る(当然ながら、そのキャラクターが装備不可能なものは選べない)。

    その他の道具は進行上重要アイテムが「だいじなもの」として管理される以外は「どうぐぶくろ」かパーティメンバー所持品となる。

    また、取得したアイテムは原則自動的に「ふくろ」に入れるが、薬草・毒消し草などの回復系の道具については「ふくろ」に入れずにパーティメンバー直接所持する。

    ちいさなメダルは、最初はシリーズで多く使われている「特定の枚数に達するとアイテムをもらえる」方式を採用、そのアイテムを全てもらった後、 V 及びファミコン版 IV の「メダルアイテムを交換する」方式に移行する。

    [編集] リッカの宿屋

    セントシュタイン」の町にある宿屋。リッカを含めた5人の女性が店番を行っており、パーティーの編成やネットワーク機能などの利用ができる。キャラクターとしての「リッカの宿屋」スタッフ達については「主人公とその協力者達」を参照のこと。

    リッカ 本来の宿屋の役割(HP・MPの回復)以外に「呼び込み」というコマンドを使用することができる。呼び込みはすれちがい通信を行うことで、通信したほかのゲームの主人公キャラクタープレイヤーゲームの宿屋に宿泊させるというもので、宿泊している主人公キャラクターには戦歴や設定された自己PRの閲覧や、クリア済みの「たからのちず」の受け渡しが行える。 ルイーダ 酒場の役割を勤めており、パーティーを主人公含めて最大4人まで募集できる。募集できるメンバーは即戦力として自動的に生成されリストアップされるキャラクターのほかにも、プレイヤーメイキングしたキャラクターを最大8人まで登録可能。オフラインによるシングルプレイの際に利用する。 ロクサーヌ ニンテンドーWi-Fiコネクションを利用したネットショッピングサービスを提供する。サーバからダウンロードしたショップリストによってアイテムを購入できる。ショップリストは毎日午前5時に更新され、またプレイヤーごとに品揃えが異なる。同時にWi-Fi追加クエスト配信も担当する。接続は1日1回までとなっており、一度更新した後はリストの品物を接続なしで購入できる(購入できる数には限りがある)。また、期間限定アイテムリストに並ぶ場合もあるが、リストに並ぶかどうかはランダムであり、購入できるかどうかは運次第となる。Wi-Fiに接続すると、ゲストキャラクターが宿屋にやってくることがある。 ラヴィエル プレイヤーゲームホストにするか、ゲストとしてほかのプレイヤーゲームに参加する。1つのゲームホストプレイヤーを含めて4人まで参加可能。後述のマルチプレイの際に利用する。 レナ ゴールド銀行ゴールドを預けておける。なお、従来の作品とは異なり、利用する度に銀行についての説明を必ず聞かされることになる(従来の作品は、最初の1回のみ)。 カマエル錬金釜) 宿屋のカウンターに置かれている“対話型錬金釜。前作の錬金釜と同様、複数のアイテムを合成させることができるが、本作では前作のようにアイテム完成まで時間を要するようなことは無く、即座に完成する。また本作では、レシピを入手していれば、作成するアイテムと数量(最大9個迄)を選択することで、自動的にその材料が選別され錬金が行われるようになっている。

    [編集] 移動画面

    俯瞰視点による3Dグラフィックを採用。前作と同様に町や村・ダンジョン・それ以外の世界が同じスケールで描かれる。移動中に宝箱や人など調べたり話したりできるところに触れると様々なアイコンが表示される。町には「どうぐ屋」「宿屋」「教会」など、従来の作品と同様の施設が設置されている。町の外にあるフィールド画面では、モンスターシンボルが点々としており、それと接触すると戦闘画面に移るシンボルエンカウント方式を採用(ただし、海上ではこれまで通りランダムエンカウント)。時間の流れが存在し、昼→夕→夜の順で変化していく。

    本作ではフィールドには最初から表示されていないダンジョン多数存在しており、それらはアイテムとして手に入れる宝の地図にその位置が示されている。手に入れた「宝の地図」に示されているフィールド上の場所を調べることでダンジョンが出現する。

    本作初登場の「青い宝箱」や、ツボやタンスから手に入れたアイテムゲームを一度終了すると復活し、何回でも獲得可能。なお、それらの中身はランダムに変化する。「赤い宝箱」からは一度しかアイテムを獲得できず、マルチプレイ時は「ホストプレイヤー」でない場合は開けることができない。

    [編集] 戦闘

    演出こそ強化されたものの、あくまで従来作品を踏襲したコマンド選択式によるターン戦闘を採用。
    上画面には戦闘の様子が、下画面には各キャラクターステータスコマンドが表示される。戦闘の様子は前作と同じく、主人公側のパーティーと敵の両方が表示される3Dアニメーションにより表現される。選択結果の演出について今作では新たに、コマンド入力が完了した時点で、コマンドに応じてキャラクター攻撃対象の背後や横に回り込んだり呪文を使うため遠くに離れるなど、カメラワークなどを用いて1ターンごとにアニメーションのような臨場感のある結果が表示される。

    前作までは並び順が前であるほど敵からの攻撃を受けやすくなっていたが、今作では隊列の概念があり、「前列」「後列」の2つを各キャラクターに自由に設定することができる。前列に配置されたキャラクターは敵からの攻撃を受けやすくなり、後列はその逆になる。

    作戦は「テンションためろ」が廃止され、 IV 以来久々に(ドラゴンクエストモンスターズシリーズは除く)「いろいろやろうぜ」が復活。「じゅもんつかうな」は「MPつかうな」に変更された(但し、序盤にNPCとして仲間になるイザヤールニードは作戦変更が出来ない)。なお、リメイク版 IV とは異なり、主人公の性別によって名称が変わることはない。

    また新たな戦闘コマンドとして「ひっさつ」が追加。「ひっさつ」を使ったキャラクターの職業に応じた必殺技を発動させることができる。通常では選択できず、ランダムで発生する「ひっさつチャージ!!」のメッセージが表示された次のターンから使用可能になる。キャラクターが大ダメージを受けたり、特定の装備品を装備することで「ひっさつチャージ」は発生しやすくなる。さらに、パーティー内の全てのキャラクターが「ひっさつ」を使える状態になった場合、全員が「ひっさつ」を選択することでさらに強力な超必殺技を出すことができるようになる。ただし必殺技を出さないまま一定のターン数が経過するとコマンドの色が変化(青から赤)していき、最終的には使えなくなってしまう。

    今作ではコンボによるダメージボーナスがあり、1ターン内で同じ対象かつ同じ種類の攻撃を連続で与える度に与えるダメージが大きくなっていく。2連続で1.2倍、3連続で1.5倍、4連続で2倍のダメージとなるが、途中に敵の行動や味方でも違う種類の攻撃が入ったりするとコンボは途切れる。

    前作で初登場したテンションは継続して登場するが、意図的なテンションアップは主人公の「おうえん」や武闘家などの一部スキルに限られるなど条件が厳しくなった。ただし、 VIII と異なり序盤からスーパーハイテンションになれる(ただし必ずスーパーハイテンションになれるとは限らない)。

    [編集] マルチプレイ

    「DSワイヤレスプレイ」により、ゲストプレイヤーを招待して2人から4人までの協力プレイに対応する(当初、「Wi-Fiネットワーク」によるマルチプレイに対応とインプレスより報道[1]されたが、発売直前に公式に否定されたため、インプレス側は謝罪・訂正した[2])。

    協力プレイ中は従来のように隊列を組むのではなく、1人1人が自由に動き回れる。各プレイヤーの行動は自由だが、物語の進行に関わるような重要な宝箱はゲストプレイヤーが開くことはできない。モンスターと接触すると、接触したプレイヤーのみが戦闘を開始し、フィールドには戦闘中を表すシンボルが出現する。他のプレイヤーはこのシンボルに接触することにより任意のタイミングで参戦することができる。なおホストプレイヤーは自身の戦闘中に、ほかのゲストプレイヤーワープさせ、瞬時に戦闘に参加させることができる。

    戦闘中プレイヤーごとにコマンド選択を行い、全員の入力が終了してから戦闘結果が表示される。コマンドを選んでいる間は、ほかの人のコマンドを選んでいる様子を見たり選んだコマンドを変更することができる。

    マルチプレイやすれちがい通信を多く行うとリッカの宿屋が発展する要素があるが、それ以外のゲーム要素は一人プレイのみでも特に不利になることはない。しかし後述の地図により、一部のイベントが開放される副作用も存在している。

    [編集] 操作性

    十字キーに代わってタッチペンキャラクター移動・コマンド選択などができる(ただし、DS版 IV V のようなアイコン式のメニューにはなっていない)。2006年12月に公開された開発初期の画面ではタッチ操作で主人公などのキャラクターメイキングを行う様子があったが、完成版では全ての操作がタッチを使っても使わなくても行えるようになっている。

    なお、ボタン操作はAボタンが「便利ボタン」、Xボタンが「コマンドボタン」となり、DS版 IV V と同様になっている。

    [編集] クエスト

    特定の住民に話しかけることで、簡単なお使いやモンスターの退治といった内容の「クエスト」を依頼されることがあり、その場で承諾することでクエストを受注できる。受注したクエストを遂行・達成することでご褒美が得られることがある。クエストは同時に8つの受注が可能。制限時間は存在せず、ストーリーの進行時期によって受注できなくなるということもないが、ストーリーを進行させていないと現れないクエストは存在する。クエストは基本的に物語の本筋とは関係の薄いサブイベントであるが、特にクリア後はストーリーに影響を与えるクエストも存在する。クエストの中には何度も同じクエストを受注できるものもあり、また、同じ人物から異なるクエストを受注できる、クエストをこなしていくことで新たなクエストを受注できる、などの発展性を持っている。

    ニンテンドーWi-Fiコネクションによる「追加クエスト」の配信も行われている。配信は発売から1年間、毎週行われる予定となっている。更に2009年9月11日より、公式ホームページからの「冒険の書をWi-Fi通信で送る」を使った「Wi-Fiクエスト」も開始した。

    [編集] 冒険の書

    本作では冒険の書(セーブデータ)をソフト1本につき1つしか保存できない。これは モンスターズ シリーズなどではあったことだが、ナンバリング作品では初めてとなる。そのためゲーム中に選択肢を誤って以前のセーブデータに逆戻りしたくなるような状況が極力発生しないように配慮されている。例えばストーリーでは V の結婚のように選択肢によって分岐が発生することは一切無いし、前作と違ってスキルポイントの振り分けなども時間さえかければ何度でもやり直しが可能である。ただしストーリーの進行によって行けなくなる場所や回収できなくなる宝箱はごくわずかに存在する。

    反面、1本のソフト家族間などで共有することは不可能であり、人数分のソフトを購入させるために意図的に制限を設けているとの批判は少なくない。また、従来の作品同様冒険の書を作らずにニューゲームを始めることも不可能であり、新たにニューゲームを開始する場合はそれまでの冒険の書を消して新たな冒険の書を作り直す必要がある。

    この点は、開発者側も問題点とは認識していたようで、クラブニンテンドーで行われた「プレイアンケート」でもこのことの意見に関する項目が用意されていた。

    従来と同じく冒険の書は教会でお祈りをすることによって記録されるが、オンライン要素マルチプレイ・すれちがい通信・Wi-Fiショッピング)に接続する前にも冒険の書への記録を必要とする。

    冒険の書とは別に中断セーブ機能もある。メニューが開ける場所ではいつでも「中断の書」を記録できるが、再開時にロードすると中断の書は破棄され、その時点から再びロードし直すことはできない。

    起動画面には「冒険の書を送る」という項目があり、Wi-Fiを通じて冒険の書をスクウェア・エニックスに送信するとIDが発行される。それを公式モバイルサイト 星空の仲間たち で利用すると自分の進行状況を他のユーザーと共有できる。

    [編集] 宝の地図


    注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


    ストーリー中盤から挑めるようになり、本編クリア後はこれを攻略することが主な要素となる。地図に示された場所を発見して入るダンジョン自動生成マップだが、地図を入手した時点でマップが生成されるため入り直しても構造が変わることはない。地図内部ダンジョンは当初はマップが白紙であり、ダンジョンを踏破することで上画面マップが書き込まれていく。一度クリアすれば、上画面に完成したマップが表示される。地図にはレベルが設定されており、ダンジョンの最下層にいるボスを倒すと手に入る次の地図はより高レベルになる可能性がある。レベルが上がると宝の地図にしか出現しないモンスターが登場したり、入手困難レアアイテム・装備品が宝箱から入手できる可能性が高くなる。さらに高レベルな地図に出現するボスモンスタークリア後のストーリーに関連する者もいる。

    すれちがい通信で他のユーザーから宝の地図をもらうこともできる。オフラインでも地図は際限なく入手できるが、すれちがい通信で高レベル・条件の良い地図を入手すれば効率が高くなる。その反面改造によるトラブルも目立ち、後述の入手出来ないボスのマップを開放したり、改造によって未配信クエストを開放したプレイヤーマルチプレイで遊ぶと、改造を行なっていない他のプレイヤーまで未配信クエストが開放されてしまう上に、ゲーム自体に影響を及ぼすものも存在している為、公式ホームページではこれらについて注意を呼びかけている。

    宝の地図には非常に多くのパターンが存在し、中には特定のモンスターシンボルのみが登場するフロアがある地図が存在する。これらの中には、はぐれメタルメタルキングゴールデンスライムなどの経験値ゴールドを稼げるモンスターシンボルのみが出現するフロアが存在する地図も存在する。また、宝の地図の青い宝箱から出現するアイテムには一定のランクが存在し、ランクが高い宝箱ほどよりレアなアイテムが登場する。これらの条件が良い地図はインターネットコミュニティ上では「まさゆきの地図」などの名前で呼ばれており、インターネット上で受け渡しで盛り上がるなど需要の高さを見せている。また、これらの地図の需要を見込み、インターネットオークションで地図のデータが入ったソフトを売る者も現れた。スクウェア・エニックスの和田洋一社長もこれら有名な地図の存在については認識している。

    また、一定の条件を満たすことで「竜王の地図」「バラモスの地図」を入手できる。これはダンジョンではなくいきなり竜王( I の最終ボス)、バラモス( III の中ボス)との戦闘になる。これらのボスは戦闘勝利後経験値を与えるかどうかの選択ができ、戦闘を繰り返して経験値を与えていくことでレベルが上がっていく。そして一定レベル以上になるとドラゴンクエストシリーズの他の歴代ボスキャラクターが登場する地図を一定確率で落とすようになる。これにより、更なる歴代ボスキャラクターとの戦闘に挑むことが可能となる。「竜王の地図」「バラモスの地図」をはじめとした歴代ボスキャラクターの地図も通常の宝の地図同様にすれちがい通信で受け渡しが可能であり、「竜王の地図」「バラモスの地図」を最初に手に入れていなくとも歴代ボスキャラクターに挑むことも可能である。2009年9月11日より ドラゴンクエスト モンスターバトルロード との連動で新しい歴代ボスキャラクターの地図が配布された。

    2009年10月10日時点で地図を入手可能な歴代ボスキャラクターは次の通り。カッコ内は登場作品。なお、上記のように現在これら以外のボスの地図を入手するにはデータ改造などの不正行為を行う以外は無く、メーカー側はすれちがい通信で入手した際は破棄するよう勧告している。

    竜王(ドラゴンクエスト

    シドードラゴンクエストII 悪霊の神々)

    バラモスドラゴンクエストIII そして伝説へ…)

    デスピサロドラゴンクエストIV 導かれし者たち)

    エスタークドラゴンクエストIV 導かれし者たち、ドラゴンクエストV 天空の花嫁)

    ミルドラースドラゴンクエストV 天空の花嫁)

    ムドードラゴンクエストVI 幻の大地)

    デスタムーアドラゴンクエストVI 幻の大地)

    ドルマゲスドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君)

    これら地図の攻略には膨大な時間を費やすことができ、コンプリートを目指そうとすればストーリー本編をしのぐ分量となる。

    [編集] 物語


    注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


    [編集] 基本設定

    本作の主人公は天使の一人であり、世界は主人公を含む天使たちの住む天使界と、人間たちの住む地上が存在する。さらに「神の国」の存在が序盤から示唆される。

    遊び要素として作中への現代文化(バニーガールなど)の混入が見られる同シリーズであるが、本作はその傾向が強まり、多くの現代日本文化(サンディの言動やパーティの装備、クリア後のおまけ要素など)が混在する。

    サブタイトル 星空の守り人 は天使のことを意味している(ストーリー終盤で明らかになる)。またタイトルロゴに描かれているのは女神の果実である。

    [編集] キーアイテム

    女神の果実 天使達によって集められた、地上の人々の感謝のオーラ世界樹に捧げる事で実ると言われる不思議な黄金色の果実。本作の重要なキーアイテムであり、本来は神の国に居ると言われる神に捧げられるべき物なのだが、謎の光が引き起こした大地震により地上に落ちてしまい、食べた者達に様々な効果を生み出す事で事件を巻き起こす元凶となる。加工は人間でも容易に可能であり、スライスしたり皮を剥く事も出来る。効果を得るには全部食べる必要は無く、一部を食べるだけで良い。その最たる効果は人間が食べた場合は食べた者を魔物化させ、魔物が食べた場合はより上位の魔物に変身させてしまうという物だが、例外もある。食べた者の任意や外部からの強力な攻撃等で果実の排出や摘出は可能であり、排出されたり摘出されると元の形に戻る。尚、地上に落ちた物と後で主人公用に新たに産み出された物の2種があり、その効能には若干差があるらしい。 天の箱舟 神が創ったと云われる天駆ける列車。名前は箱舟だが、その外見は蒸気機関車に酷似しており、同じような警笛を鳴らすこともできる。古来より銀河を往航しているらしく、天使達にその存在は古くから何度も目撃され認知されている。世界樹に女神の果実が実った時天使界に降り立ち天使達を神の国へと導く、と代々語り継がれて来た。謎の光によってバラバラになって地上に降り注ぎ、機関車ウォルロ村の近くに不時着。若干壊れてしまったらしく、復活以降は客車部分の編成が元に戻らなくなってしまった他一時地上に着地不能となったりもする。

    [編集] 都市・村・国家・ダンジョンなど

    天使界 天空にある天使たちの住む世界。その最上階には世界樹があり、数多くの天使達何世代もその生涯を掛けて各地から集めた感謝のオーラを捧げている。尚、天使の階級は絶対的なもので、下級天使はどうやっても上位天使に逆らうことはできない。物語序盤で放たれた邪悪な閃光により、壊滅的な打撃を受ける。一度クリアすると行くことは出来なくなる。 ウォルロ村 主人公が守護天使として新たに配属された村。ここの名水はどんな病気も治すという。但し、その水はそのまま服用すると腹を壊すという欠点を持つ。 キサゴナ遺跡 ウォルロ村とセントシュタイン城の間にある遺跡。かつては村と城をつないでいたが、大地震により中は崩壊したため通り抜けられなくなっている。 セントシュタイン ウォルロ村の近くにある王国。城と城下町に分かれている。リッカの父はかつてこの城下町で宿屋を営んでいた。後にリッカもここで宿屋のルイーダ達に協力することとなる。国王は娘想いだがある理由により頑固な面も見せる。 エラフィタセントシュタインの北にある村。ご神木と呼ばれる美しい樹木が中心にそびえている。 ルディアノ エラフィタの西の滅びの森にある古城。ルディアノはかつて栄えた王国らしいが、現在ではその城跡が残るのみである。配信クエストにて、滅んだ原因が判明する。原因は下記の敵キャラクターの項を参照。 ベクセリア セントシュタインの関所を抜けた先にある街。病魔パンデルムの呪いの病気に人々が苦しめられている。かつてはガナン帝国の前身であるガナン王国の城があった場所で、城壁などが街中に残っている。 封印のほこら ベクセリアの西にある病魔パンデルムを封じたほこら。謎の巨大地震の影響でパンデルムの封印が解けてしまっている。ほこらの奥には名を奪われた王の碑が建てられている。 アユルダーマダーマ神殿とツォの浜がある島。 ダーマ神殿 シリーズではお馴染みの転職を司る神殿。ここではバトルマスター魔法戦士転職クエストが受けられる。 ツォの浜 アユルダーマ島の南にある漁村。 巨大地震の影響で魚が獲れなくなってしまった挙げ句、村人たちはオリガの祈りに応えて魚を与えてくれるぬしさまに頼りきってしまい、自分たちでは漁を全く行わなくなってしまっている。 青い木 世界樹の力を宿した不思議な木。作中には2本登場し、それぞれダーマ神殿西ガナン帝国城南に立っている。調べることで天の箱舟に乗ることができる。 ふなつきば ツォの浜の東にあり、ツォの浜との間で定期便が運行されている。 カラコタ橋 それぞれの事情で生きていけなくなった者達が集まってできた集落。キャプテン・メダルの住処もここにある。ちなみに、ここの教会の神父は酒欲しさに自分の職を売ってしまい、乱暴な口調の男が代わりを務めている(冒険を終えたときのメッセージも乱暴なものになっている)が、教会としてはちゃんと機能している。 ビタリ山 麓に有名な彫刻家が住んでいるという山。レンジャー転職クエストが受けられる。その山頂には彫刻家が生涯を費やした大作がある。 サンマロウ 大商人と花の街として知られる街。どうやら大商人は既に亡く、一人娘が物を色々与えるということで彼女に言い寄ってくる者達がいる。船を入手できる。 グビアナ 砂漠に覆われた島にある、ベリーダンスで有名な王国。昔はきちんとした国だったが、現在の女王は毎日道楽ばかりしている。パラディンスーパースター転職クエストスーパースター本編クリア後)が受けられる。 カルバドの集落 遊牧民族が狩りをしながら暮らしている小さな集落。族長を狙って魔物が襲ってきているという。ちなみにここの教会の神父は集落の外からやってきたらしく、独特の喋り方をする。 カズチャカルバドの集落の東にある滅びた村。現在は封印が施されており、一族の限られた者しか封印を解く事は出来ない。稀少な薬草であるアバキ草の産地でもある。 エルシオン学院 カルバドの集落と同じ大陸の北の方のエルマニオン雪原にある名門校。次々と生徒が神隠しに遭うという事件が起こる。学校の存在はシリーズでは IV のイムルの村の学校以来となる。なお、立地の悪い雪原地帯にあるのは、初代学院長のエルシオンが「子供達が、寒さにも負けない心と身体を持てるように」と願ってのことであり、決して土地が安かったからではないらしい。地下には旧校舎が眠っている。 また、ここには各武器の使い方や技を教えている教師が10名以上おり、彼らからはその担当武器に関するクエストが受けられる。 ナザム村 300年前にある理由によりガナン帝国兵達によって滅ぼされかけた過去を持つ村。そう言った経緯から住民は余所者に対して冷たい態度を取る。 回想シーンでは、本来人間には姿が見えないはずである天使のエルギオスの姿がここの村人たちには見えている描写がある。 ラテーナの出身地でもある。 魔獣の洞窟 西ナザム地方にある洞窟。竜の門を越えるためのアイテムが眠っている。 竜の門 ナザム地方ドミール地方を分かつ底無しの谷。ここを越えなければ、ドミール地方には行けない。 ドミールの里 竜戦士の伝説が今なお伝えられる火山の中腹にある村。かつての帝国との戦いから300年経った今もなお神と共にグレイナルを崇めている者達が住む。 ドミールの火山 空の英雄グレイナルが住むと言われる火山。ドミールの里から頂上までの間には、マグマの煮えたぎる洞窟がある。 カデスの牢獄 かつて存在したガナン帝国にある留置場。最近になって復活した帝国には連れ去られた人間が強制労働させられており、地下には天使が囚われている。解放された人々はエンディング後に様々な町で暮らしており、「カデスの星」という会を結成している。 神の国 創造神グランゼニスが住まうとされる場所。天使はここに帰るために星のオーラを集めている。終盤でガナン帝国の黒幕の力によって、邪悪な城に変貌してしまう。 ガナン帝国城 ガナン帝国本拠地。ここの地下にも牢獄があり、天使が捕らえられている。賢者転職クエストが受けられる。ドラゴンクエストシリーズでは初めての帝政国家。 絶望と憎悪の魔宮 本作のラストダンジョン。神の国がエルギオスの力によって禍々しい姿の迷宮に変えられたもの。一度クリアすると、特定のクエストクリアするまでは再び訪れることはできなくなる。 アルマの塔 ベクセリアの付近にある、クリア後にしか行く事が出来ないダンジョン。最上階には魔物が眠っている(現時点では起こす方法は不明)。

    [編集] 登場キャラクター

    [編集] 主人公とその協力者達

    主人公 この物語の主人公であり、名前・性別・容姿は自由に設定できる。ウォルロ村の守護天使として新たに配属され、村の人々の手助けを行うと天使への感謝として現れる星のオーラを集める仕事に就いている。天使としての位は下級。 正式配属された日の夜に世界樹に星のオーラを捧げたところ、謎の光と共に大規模な地震が起き天使界から落ちてしまう。その際、幽霊を見る・話す以外の能力、背中の翼と頭上の光輪を失い、人間にも姿が見えるようになってしまう。 守護天使と同じ名前ということでウォルロ村の住民からは煙たがられているが、助けてもらった宿屋の娘リッカだけは親身にしてもらっている。天使界に帰るために、天の箱舟の運転手サンディと共に世界中を旅することになる。 最後は闇に堕ちたエルギオスを救うために、リッカら7人の感謝の心から新たに産まれた8つ目の女神の果実を食し、天使を捨て人間として生きることを選択する。ただし、エンディング後も幽霊やラヴィエルの姿を見ることができ、特定のクエストクリアすることで9つ目の女神の果実の力でサンディアギロと再会、アギロから天の箱舟を託される。 髪型や表情はプレイヤー毎に異なるため、一部のムービーでは顔が映らないようにされている。 サンディ 当初は天の箱舟の運転手を自称するガングロギャル風の妖精のような生き物(本人は妖精ではないと否定)。実際には天の箱舟にはバイトで乗車している。世界樹に女神の果実が実ったその夜、天使界に天の箱舟と共に到着するが、その直後の地震で箱舟ごと地上に落ちてしまい、上司と離ればなれになる。 当初は主人公のことを天使だとは思っていなかったが、ある事件をきっかけに天使と認めるようになる。外見だけでなく性格もコギャルそのもので、自己中心的な言動が目立ち、自分が探している上司のことも「テンチョー」と呼んでいる。主人公の能力が戻れば箱舟が動くと信じて行動を共にし、箱舟機動後も上司を探すため一緒となる。そのため最初は利害一致から同行していたのだが、次第に主人公のことを信頼するようになる。 「せんれき」コマンドにおいては、イベント時やプレイ時間などゲームの進行に合わせたメッセージを喋るほか、システムに関する助言や称号を与えてくれたりする。 仲間 上述したように、本作での仲間は原則としてリッカ宿屋内ルイーダの酒場で仲間になる。 主人公と共に冒険し、戦闘にも参加するものの、ストーリーには一切関わらず、台詞も無ければイベントに登場することすら無い。ルイーダの酒場を一度も利用しない=仲間を作らなくてもクリアは可能。一部登場人物の台詞より彼らはいないことにされていたり(一部例外)、後に天使界や神の国にもついて来る場面があるなど、謎が多い。 リッカ ウォルロ村で父親が遺した宿屋を営みながら祖父と暮らしている少女。巨大地震の日に天使界から落ちてきた主人公を見つけて、家の2階の一間を貸し与える。 幼少の頃はセントシュタインに住んでいたが、母親から受け継いだ病弱の身体を治すために、どんな病気も治すことができる名水のあるウォルロ村に移り住んだ。 ルイーダや祖父に言われるまでは本人も知らないことであったが、実は父親のリベルトはかつてセントシュタインで「宿王」と呼ばれる名誉ある称号を持つ宿屋の経営者として名高く、リッカも気付かない内に他者への気配りといった才能を受け継いでいる。但し、恋愛感情の方面は相当鈍い。ちなみに祖父の方は「宿鬼」と呼ばれており、3代揃って有名な宿屋の経営者だった。 ルイーダと出会い、父親の夢を受け継ぐ為とセントシュタインの宿屋の再建のためにその才能を発揮する。 ルイーダ セントシュタインの宿屋を切り盛りする訳ありの女性。ルイーダの酒場で冒険者を募っている。リッカの父リベルトに宿の経営立て直しを頼むためにウォルロ村を訪れるが、彼が2年前に亡くなっていたことを知り、落胆する。その後、リッカの才能を見抜き、セントシュタインの宿の再建を依頼する。主人公には人を惹き付ける才能があると見抜く。かつては自分も名の知れた冒険者だったが、ある理由から冒険を止めてしまった。特定の配信クエストクリアすると、プレイヤーキャラクターとして仲間にできるようになる。初期職業盗賊Lv28。 レナ セントシュタインの宿屋のゴールド銀行係。最初はリッカを快く思っていなかったが、宿王のトロフィーを見たことで一応(?)納得した。リッカ宿屋スタッフの中で唯一公式イラストが存在しない。 ラヴィエル 外の世界を開く、マルチプレイ案内役元天使である主人公にだけ、その姿が見えている。天使の姿をしているが、天使界との関連性は不明。女性だが、常に男のような口調で喋る。 ロクサーヌ Wi-Fiショッピング案内役。柔らかい物腰の女性。ゲームが進むと世界宿屋協会から派遣され登場する。個人的な話はしない主義。 特定の配信クエスト宿六会という悪徳協会スパイだと疑われたが、実は世界宿屋協会から派遣されたエージェントであるということが分かり、クリアするとプレイヤーキャラクターとして仲間にできるようになる。初期職業僧侶Lv1カマエル かつて、セントシュタイン宿屋に泊った貧しい錬金術師宿代代わりに残したという“対話型錬金釜。物置に置かれていたのをリッカが持ち出した後、主人公を持ち主と勘違いしたことで仕事を再開する。主人公を「ご主人さま(男性)/お嬢さま(女性)」と呼び、錬金の用がない時に話しかけても「気にかけて声をかけてくださった」と喜ぶ主人思いの性格。 イザヤール 主人公の師である上級天使。これまで弟子を取っていなかったが、主人公の才能を見込んで指導する(本人は長老に命令されたためと主張している)。 序盤のイベントでのみNPCとして一度だけ戦闘に加わる(守護天使Lv20・作戦は常に「いのちだいじに」)。 巨大地震の際に、地上に落ちた主人公を探しに行ったきり行方不明となってしまう。その後、帝国からエルギオスを救うために天使界を裏切ったふり(その芝居の時、主人公を傷つけてしまったことを悔やんでいた)をして、1人でガナサダイに戦いを挑むが、返り討ちに遭ってしまう。最後はガナサダイの攻撃から主人公を庇い、ガナサダイにとどめを刺して力尽き、命を落とす。 かつてはエルギオスの弟子であり、天使界から落ちて行方不明となっていたエルギオスを探すことがイザヤールの長年の目標であった。そのため主人公にウォルロ村の守護天使を託した後、自身は守護天使の仕事を引き受けなかった。 長老オムイ 天使界何代目かの長老。温厚な性格をしている。本編中では何かと驚く描写が多い。サンディを天の箱舟のキャンペーンガールと勘違いする。 アギロ カデスの牢獄に囚われている囚人たちのリーダー格。しかしそれは仮の姿で、その正体は天の箱舟の運転士であり、サンディが「テンチョー」と呼んで探していた人物。しかし本人は「テンチョー」という呼び方を嫌っている。外見は屈強な壮年の男性だが、本人曰く天の箱舟が創られた時点から運転手を務めている(つまりオムイよりも年上)そうで相当な歳月を生きているのだと思われる。 神や天使に近い存在のはずだが、なぜか人間であるカデスの牢獄の囚人達には姿が見えている。 ラテーナ 主人公の行く先々に現れる、幽霊の女性。他の幽霊キャラクターと異なり、一定の土地に留まることはない。 正体は300年前のナザム村村長の娘。エルギオスを捜し求めており、物語の発端となったある事件に関わっている。 ズーボー 主人公達がパラディンの悟りを開いた際、相棒となる精霊。一人称は「オイラ」で、負けず嫌いな性格。語尾に「?なのだ」と付けて話す。パラディン関連クエストを全てクリアすると、「一人前のパラディンになれたからお別れ」と去っていってしまう。 キャプテン・メダル カラコタ橋のテントに住んでいる海賊風の姿をした「さすらいのメダル王」。シンプルなちいさなメダルこそが世界で一番美しいものだと思っており、メダルの交換によって様々なものと交換してくれる。

    [編集] その他の人物

    ニード ウォルロ村の村長の息子。見栄っ張りなドラ息子であり、父である村長からは「いつも遊びほうけおって!」とよく怒られ、妹を除いた村人からの評判も良くない。守護天使や幽霊の存在を信じていない。序盤の一時期、NPCとして仲間に加わる。 表面では守護天使を信じているリッカを馬鹿にしているが、本心は彼女に想いを抱いており、後にリッカに代わってウォルロ村の宿屋を継ぐこととなるが、やる気が長続きせず、宿屋の経営はずさんなものとなる。のちにニードの醜態を見かねたリッカの祖父により鍛え直され、その後は口調も態度も一応丁寧にはなる(時々素が出てしまうので、その度にリッカの祖父に突っ込まれている)。厳しいしごきの甲斐あってか宿泊客からの評判も良くなる。 フィオーネセントシュタインの王女。穏やかな性格で、責任感が強い。レオコーンの件で父とは対立していたが、事件解決後は和解する。ソナばあさんの童歌が好きで、レオコーンが歌に出てくる「黒薔薇の騎士」だということに気付き、彼のために行動を起こした。レオコーンの婚約者だった王女メリアの遠い子孫に当たる。メリア姫の記憶も一部引き継いでいるらしい。 特定の配信クエストで、ルディアノ滅亡の真相を知ってしまい、償いのためにセントシュタイン国民と引き換えにルディアノを復活させるよう、いにしえの魔神に頼む。 セントシュタインセントシュタインの現国王で、フィオーネの父親。良くも悪くもフィオーネ正反対の人物で、心配性かつ頑固なため物事を狭い視野で見てしまうことが多く、調子良く意見を変えることも多々あるが、基本的には国及び家族思いな人物。 レオコーン セントシュタインに現れ、フィオーネ姫を差し出すよう要求した黒い鎧の騎士。その正体は数百年前に滅んだセントシュタイン隣国ルディアノの騎士で「黒薔薇の騎士」の異名を持つほど高名な人物だったのだが、イシュダルの呪いの空間に数百年間幽閉されていた(そのため鎧の中は既に骸骨状態である)。しかし、物語序盤巨大地震で解放され、部分的な記憶喪失となったことでフィオーネを婚約者であるルディアノ王女メリアと勘違いしていた。かつては美形だったらしい。 彼がセントシュタイン武器屋から奪った黒馬は実はメス(カトリーヌという名前がある)で事件解決後は武器屋の主人に返されたが、維持費が掛かるということでエンディング後にウォルロ村のゴメスという馬の所へ嫁いでいる。 メリア姫 300年前のルディアノの王女で、レオコーンの婚約者だった女性。レオコーンが消息を絶った後にセントシュタイン王家へと嫁いでおり、フィオーネの持つ王家の首飾りはその際にルディアノから送られたものである。 レオコーンの勘違いから分かるように、服装以外はフィオーネ姫に瓜二つである。本編では彼女の声が聞こえたとフィオーネが言うだけで姿は登場しないが、特定の配信クエストでは幽霊として姿を現す。また、他の配信クエストでは極秘にルディアノ滅亡の真相について書いた本を残していたことが判明する。 ソナばあさん フィオーネ姫の乳母を務めていた人物。現在は年齢を理由に引退。 クロエばあさん ソナばあさんの幼馴染。ソナばあさんの歌の合いの手をする。後述のラボオと関連がある。ラボオとの事に対してはすでに終わった事と言っているが、ソナばあさんには想いを見抜かれている模様。 ルーフィン ベクセリアに住む考古学者で、妻はエリザ。多少おたくであり、犬が苦手。非凡な才能を持つがいささか傲慢で自信家な性格で、出会った当初は研究のことにしか興味がなく、町の人たちからは変人扱いされており、義父の町長とも馬が合わなかった。病魔を封印したものの、研究欲と義父に成果を認めてほしいあまりにエリザの異変に気づけず、助けられなかった事で意気消沈するが、町の人たちの感謝を目の当たりにし、心を開いて打ち解けるようになる。その後は研究の傍ら町の教師を始める。 エリザ ルーフィンの妻であり、ベクセリア町長の娘。夫であるルーフィンを「ルーくん」の愛称で呼ぶ。ルーフィンとは正反対の明るく陽気な性格で、言動は子供っぽいが芯はしっかりしており、主人公が来た頃は町唯一のルーフィンの理解者だった。パンデルムの呪いの病気に感染してしまったことを夫や周囲の人々に隠し通し、そのまま死亡してしまうが、霊になってもポジティブな性格であり、あくまでルーフィンが村に溶け込めることを願っていた。彼が村に溶け込めそうな様子を見て満足し昇天するが、エンディング後にも天国から帰ってきて彼を側で見守っている。 ダーマ神官 ダーマ神殿大神官。転職を司っており、神殿での彼の位置は非常に重要なもので、彼がいないと転職ができない。人々を転職へと導く立場から、自分の行いについて悩んでいた。果実が好物で、女神の果実を食べてしまったことにより行方をくらまし、果ては魔神ジャダーマへと変貌してしまう。その後は自分の行いを悔い改め、ダーマ神殿へ戻る。 オリガ ツォの浜に住む少女。父親は村一番の漁師だったが、既に故人であり、母親も自身を産んだ直後に亡くなっている。村人達の言うがままに“ぬしさま”に祈りを捧げ魚をもらっているが、本人は楽をして魚を手に入れようとする人々に対し疑問を抱いている。村の村長の息子のトトと仲が良く、事件解決後は彼と主人公の話ばかりしているらしい。エンディング後のイベントで重要な役割を担うこととなる。 トト ツォの浜に住む村長の息子。欲にかられた父に嘆くも自分を育ててくれたことに感謝している。母親は彼がまだ小さい頃貧乏に耐え切れず出て行き、その際村長とどちらがトトを引き取るか相当揉めたとのこと。クリア後のクエストで母親は既に故人であるということが判明する。 ラボオ エラフィタ村出身の老人。ビタリ山で彫刻を彫りながら生活していたが、病で帰らぬ人になる。クロエばあさんとは若い頃に将来を誓い合った恋人だったが、彫刻の夢のために彼女を置いて村を出た過去を持つ。彼自身は過ぎたことと手記を残しているが未練があったのか、最後の作品としてかつてクロエと過ごした頃のエラフィタ村を創る。クロエ自身は別の男性と結婚することになり、時間は決してもう戻らないと口では言っているが、やはりまだ彼を想っているのか、エンディングで彼が作った石の町に足を運んでいる。 マキナ サンマロウの豪邸に住んでいたお嬢様。父は豪商として有名だったが両親とも既に亡くなっていた。 病気で命が風前の灯火となっていたところに召使いから女神の果実を与えられたものの食べようとはせず、その力によって動けるようになった人形のマウリヤに対し、自分に成り済まして生活するよう言い残し、息を引き取る。彼女の亡骸はマウリヤの手によって密かに庭に埋葬され、墓を建てられた。マウリヤに人形へ戻るよう伝えた際に、マキナが言った「遠くに旅立つ(天国に行く)」という意味がマウリヤには理解できず、そのままの言葉で伝えてしまった為、町の人たちは彼女は旅に出たと思っている。 マウリヤ 元々はマキナがからくり職人の老人から作ってもらった人形だったが、女神の果実の力で動いたり喋ったりできるようになった。持ち主の遺言通りに、マキナに成り済まして生活していた。しかし常識や知識が乏しく、傍から見ると異様としか思えない行動を取り続けていた(しかし、それが可愛さだと町の人達からは思われていたらしい)。からくり人形であるためか相当な腕力の持ち主であり、牢破りを軽々とこなすほどである。女神の果実を返した後も完全に人形に戻ったわけではないらしく、人目のない所でこっそりと動いているようで、マキナの墓の前に移動する度に乳母が不思議に思いながら部屋に戻している。 ユリシス女王 グビアナの女王。幼い頃に両親が死亡してしまい、愛情を受けられずに育ったため、とてもわがままで自己中心的な性格になってしまっている。そのため周囲の人々からは嫌われているが、実は彼女も自らのわがままな性格を嫌い、自己嫌悪に陥っていた。ペットアノンを目に入れても痛くない程可愛がっている。アノンの事件があってからは改心し、国政を見直すようになる。 ジーラ ユリシスの召使いの1人。ややドジっ子らしく、何度も失敗を重ねている。アノンを逃がしてしまったことによりついにクビにされてしまうが、それでもただ一人ユリシスを慕っている。後に許され、再び仕えるようになる。 アノン ユリシスペットの金色のトカゲ。首にリボンを付けているが、オスである。女神の果実を食べ、魔物と化し、ユリシスを連れ去る。また、魔物になると同時に喋れるようにもなっており、喋り方は何故か関西弁である。見た目は魔物でも本人は人間になった心算。ユリシスを心配する気持ちは本物であり、城から連れ去ったのも皆に嫌われているユリシスを守りたいためだった。主人公達との戦いの後に自分が間違っていることに気づき、自分から元のトカゲに戻る。動物ゆえ本能に優れ、果実の効果や主人公の正体などを見ただけで感づいていた。 ラボルチュ カルバドの集落の族長。息子のナムジンを不甲斐なく思い厳しい態度を取る。しかし本当は彼自身がシャルマナの言いなりになっていた。その後ナムジンに族長の座を譲る。密かに妻の為に人形を造れる程手先は器用。 ナムジン ラボルチュの息子。ラボルチュに取り入り集落を支配しようとするシャルマナを警戒し、うつけのふりをして事態打開の機会を伺う。事件解決後は正式に集落の族長となる。まだ若いが、民を統率するだけの貫禄とシャルマナの事情を知って見逃す度量の広さを持っている。 パル ラボルチュの妻であり、ナムジンの母。滅ぼされたカズチャ村の出身。病弱であったため、ナムジンを産んですぐに亡くなった。村人曰く、美人だった。 ポギー かつてナムジンとパルに助けられたことのある魔物(マンドリル)。そのためナムジンには懐いている。ナムジンと同様にシャルマナの正体に感づき、彼の頼みでシャマルナの秘密を暴くべく集落を襲うふりをした。 モザイオ エルシオン学院の不良グループの生徒の一人で、リーダー格。ただし仲間のために尽くせる性格で、友人からの信頼は篤い。事件に巻き込まれてからは真面目になり、後に生徒会長にまでなった。 ティル ナザム村に住む少年。他の土地からおじである村長に引き取られた。よそ者を嫌う村の風潮に反発している。エンディング後に故郷であるサンマロウに両親の墓参りに戻っている。 グレイナル ドミール山から世界を見つめる「空の英雄」と言われている白い巨竜。強大な力を持つ古の竜族の生き残りで、年齢は1000歳を超え、老化が進み現在は空を飛ぶのもままならないが、それでもかなりの力を持つ。かつては「光のグレイナル」と呼ばれていた。300年前、竜戦士達と共に魔帝国ガナン闇竜バルボロスと闘った。かなりの酒好きで、竜の火酒が好物。帝国との戦争の経緯により天使があまり好きではないらしく、当初は主人公をガナン帝国の刺客と思っていた。その後、里を襲った帝国兵を倒した事で主人公を認め、友情の証である竜装備を授ける。里を襲ったバルボロスの攻撃からドミールの里を庇って壮絶な最期を遂げたが、スタッフロールでは影が確認できるため、完全に滅んだわけではないことが示唆されていた。宝の地図では若返ったグレイナルがボスとして登場。実はバルボロスが倒された後に復活を遂げていたことが明らかとなる。力も300年前のような強大なものを取り戻しており、いてつく波動やマダンテなど強力な技を使いこなすなど「空の英雄」と呼ばれた頃の絶大な戦闘力を見せる。 ミロ 追加クエストで登場する女戦士の幽霊。かつてルイーダと共に冒険をしていたが、カルバドの集落に立ち寄った際、モンスターの襲撃から子供を守ったため命を落とした。ルイーダは彼女の墓にペンダントを供え、辛い過去を忘れようとしていた。 ドン・ヤドロク 追加クエストで登場する、悪の組織・宿六会のボス。

    [編集] 天使界・神の国

    女神セレシアグランゼニスの娘。人間を滅ぼそうとした父と対立し、人間の善意が蓄積されない限りは元に戻れぬ世界樹に姿を変えることを決意した。その後、人間たちの星のオーラを集めたことによって作られた女神の果実の力により、元の姿に戻った。彼女にとっては人間や天使達等は兄妹の様な存在らしく、常に平等な物の言い様をする。クリア後の世界は元の姿で登場、主人公を「絶望と憎悪の魔宮」へと移動させてくれる。 創造神グランゼニス この世界を創造した神。大昔に人間を作り出したことを悔やみ、滅ぼそうとした。しかしそれを止めようと起こした娘の行いを哀れに思い、滅ぼすのを休止して娘の眷族となる天使を創造し人間を見守っていた。 ストーリー本編では回想のみに登場。エルギオスによって殺害されたものと思われていたが、「創造神の死=世界滅亡」を意味するこの世界がまだ滅びていないため、生存していることだけは判明している。宝の地図ダンジョンのボスがグランゼニスに関連していると思われる台詞を喋るが、真相は不明。 ラフェット イザヤールと喧嘩する程仲のいい関係にある女性の上級天使。彼の弟子である主人公の事も気に掛けている。地上に降りる事のない記録係エルギオス かつて人間界に降りて、そのまま帰って来る事がなかったと言われている天使。このことは「エルギオスの悲劇」として現在も天使界で語り継がれているが、話題にすることはタブーとなっている。

    [編集] 敵キャラクター

    [編集] ガナン帝国

    300年前、世界を支配しようといくつもの地を滅ぼしてきた悪の帝国。グレイナル竜戦士達との死闘と、エルギオスから奪った力の暴走によって滅んだが、エルギオスによって魔物の軍団として現代に蘇り、侵略を再開する。絶望と憎悪の魔宮では、帝国3将がエルギオスの手で再度復活し、再び主人公に襲いかかる。「魔帝国ガナン」とも。

    暗黒皇帝ガナサダイ ガナン帝国の支配者。かつて、小国であったガナンを一代で大帝国に作り変えた。自分に逆らう者を許さず、たとえ部下であっても容赦なく抹殺する残虐非道な性格だが暗黒皇帝の名にふさわしい貫禄と実力も持っている。300年前、世界征服に乗り出すが、空の英雄グレイナルによって帝国もろとも倒された。だが、伝承によると戦いの末期にグレイナルらと戦うことなく亡くなり、その死因は謎に包まれている。世界の全てを支配するために3将軍に命じ、女神の果実を集めていた。第一形態は人間の姿だが、第二形態は骨のみの怪物となり槍と盾を持ったドラゴンゾンビの様な姿をしている。イザヤールも一撃で倒すほどの強さを持つ。 黒幕と思われていたが、エルギオスの力で蘇り、ただ復讐のために利用されただけであった。最後はイザヤールにとどめを刺され、滅びた。その死因以外にも、何処からやってきたかも分かっていない全てが謎に包まれた皇帝である。 特定の配信クエストで、ガナンの頂点に立つために自らの父を殺害したことが明らかとなる。 ゴレオン将軍 帝国3将の1人。300年前、グレイナルとの戦いに敗れ炎に焼かれて死んだが、イノシシの魔物として蘇る。人間界に降りた天使達を捕らえ、カデスの牢獄に閉じ込め、力を奪っていた。3将軍の中で怪力を誇り、巨大な鎖鉄球を得物としてほぼ打撃中心で戦う。粗暴な性格で、自分の強さにかなりの自信を持っている。当初は自分が死んで蘇らされたことに気付いていなかった。主人公がグレイナルから譲り受けたガナンの紋章は、かつてはゴレオン将軍の持ち物だった。 ゲルニック将軍 帝国3将の1人。300年前、滅びゆく帝国と運命を共にしたが、フクロウの魔物として蘇った。敵味方問わず、常に敬語で冷静だが、失態を犯した部下を容赦なく始末する残忍さと、エルギオスによって再び蘇った後も彼に代って支配しようとする野心を持っている。帝国3将の一人であるギュメイ将軍の力を認めながらも快く思っていない節が見られる。 度々主人公の前に姿を現している。天使から奪った力で闇竜バルボロスを甦らせた。戦闘の時は鉄鋼魔神2体を引き連れ、打撃は一切使わず、呪文のみで戦う。 ドラゴンボールフリーザや V のゲマとよく似たような口調をしている。 ギュメイ将軍 帝国3将の1人。忠誠心に溢れており、敵との戦いに喜びを感じる気高き剣士。ゲル二ック将軍も認めるほどの実力を持つ。300年前、皇帝を最後まで守り抜いて死んだが、ヒョウの魔物として蘇る。命懸けで皇帝に仕え、その忠誠心は非常に篤く、エルギオスによって再び蘇らされた後も「二君に仕えるつもりはない」と述べている。良きライバルを求めており、武人のような性格。日本刀型の長剣を武器として、剣を使ったあらゆる攻撃が使える。 特定の配信クエストを進めることで幽霊として再登場し、名をうばわれし王(ガンベクセン)に永遠の安らぎを与えることを依頼してくる。このクエスト中の彼の発言によると、彼はガンベクセンの代から国に仕えており、ガナサダイを説得して謀反を止めようとしたが阻止できなかった無念、息子と和解できなかったガンベクセンの孤独を嘆くなど、彼が忠義を尽くしたのはガナサダイというよりガナン王家であったということが分かる。 闇竜バルボロス 帝国の闇竜。かつては「光のグレイナル」と対をなす、「闇のバルボロス」と呼ばれる存在だった。こちらも300年前にグレイナルによって倒されたが、復活した帝国の手によって甦る。それ以来、グレイナルを憎み、殺そうと狙っていた。天使から奪った力を自分の力にし、グレイナルも凌ぐ強大なパワーを手に入れ、グレイナルを殺害した。しかし得た力によって負の心が増幅されたらしく、理性をほぼ失って最終的にはエルギオスの操り人形となった。 グレイナルと違い、無口で凶暴だが、グレイナルをおびき出すためにわざとドミールの里を攻撃したり、ただ殺すだけではつまらないと里をわざと滅ぼそうとするなど残忍で卑劣な一面もある。闇のブレス、闇の呪文ドルモーアや闇の波動など、闇の力を操る。
    [編集] その他の敵キャラクター
    ブルドーガ キサゴナ遺跡に棲み付いていた獣。今作における最初のボスキャラクター。普段は大人しい。キサゴナ遺跡は夢のマイホームだったらしい。 妖女イシュダル レオコーン祖国ルディアノを滅ぼすために現れた女悪魔。自分を討伐に来たレオコーンに一目惚れし、使命を放棄して自分と2人だけの空間に数百年間幽閉する。強力な呪いを操るが、人間でないと効果がない。そのため、天使である主人公には呪いが効かなかった。配信クエストにてルディアノを滅ぼしたいにしえの魔神の手下であることが明かされる。 病魔パンデルム 100年前、ベクセリアの町に呪いの病気を流行らせた魔物。封印の壷に封印されていたが、物語序盤巨大地震で壷が割れたことにより復活し、再び呪いの病気を流行らせる。もともとは名を奪われし王を封印のほこらへ永遠に封印するために生み出された魔物。 魔神ジャダーマ 女神の果実を食べ、それによって得た力にうぬぼれ暴走したダーマ神殿大神官が変貌した魔物。 ぬしさま 死んだオリガの父が女神の果実の力でクジラのような海の魔物として生まれ変わった姿。 魔物の姿になっても娘への想いは消えておらず、彼女に魚を与えていたが、それに味を占めた村長が「海底に沈む財宝を持ってくるように頼んでくれ」と要求したため堪忍袋の緒が切れ、暴れ出す。エンディング後のイベントでは「本物のぬしさま」が登場(姿は同じ)。こちらの正体はアユルダーマ島近海に住んでいた巨大な海の魔物の最後の生き残りで、寝起きが悪いものの普段は陽気で温和な性格である。 石の番人 ラボオの石の町の番人として作られた石像が、女神の果実を食べたラボオの想いによって命を宿した。しかしラボオの本意どおりにならず、ラボオの可愛がっていたスライムを含めた町に近づく全ての者を襲うようになってしまった。 妖毒虫ズオー サンマロウ北の洞窟に潜む大蜘蛛呪幻師シャルマナ 女神の果実を食べ、それによって得た膨大な魔力でカルバドの集落一帯を支配しようとした魔物。 美人に化けて族長へ近づいた。その正体はテンツク系の魔物で、元々はカルバドの民や他の魔物に怯えながら暮らすしがない魔物だった。主人公達に倒されたことで力を失い、カルバドの民に謝罪。境遇を哀れんだナムジンにより、ポギーの友達になることで許された。 魔教師エルシオン 不真面目な学生に憤りを感じていた初代学院長の魂が、自身の墓前に供えられた女神の実の力で教鞭への熱意が暴走し変貌した魔物。なお、「エルシオン卿」と呼ばれているが家系などに関しては不明。 不良達の身体に憑依して攫い、地下旧校舎で不良生徒たちを身動きを取れなくした上でスパルタ教育をしていた。生前の頃から、彼の授業のスパルタっぷりは現在も伝説扱いされるほど有名だったという(槍の教師であるモリスンによると「不良生徒への怒りからジゴスパークが生まれたのではないか」というほど)。エンディングを見ると、果実の力を失い正気になった後も生徒が堕落していないか監視し続けるなど過剰な熱意を見せるが、本質は子供を「才能の原石」と見る生徒想いな人物。 堕天使エルギオス 本作の最終ボス。一時期はナザム村の守護天使で、イザヤールの師匠だったが、300年前に地上に降りた際にラテーナの父の裏切りによってガナン帝国に捕獲され、帝国城地下深くの牢獄に繋がれて、天使の力を抽出することで兵の魔物化バルボロスの強化を行うための実験体とされ、帝国滅亡後も幽閉され続ける。そこで長い時間をかけて人間やそれを生かす神への憎悪が生まれ、闇に堕ちた悲しき天使。 一瞬で神の国を邪悪な城に変え、グランゼニスに代わって神となり、世界を滅亡させようと企む。また、ガナン帝国を甦らせ、冒険序盤巨大地震を引き起こした真の黒幕。第一形態はかろうじて天使の姿を残しているが、天使を捨てた第二形態は天使だったエルギオスの面影が完全に失われた巨大な悪魔のような姿をしている。元は最上級天使であるため、現在生存している全ての天使は彼より階級が低いことになり、全く手が出せない。そのため、牢獄での初めての戦闘では主人公が動けないため、戦うことはできない。 強力な打撃や呪文、炎や吹雪に最強の攻撃呪文マダンテなどに加え、焼けつく息や睨み付けて眠らせるなどの補助技も使う。 サンディからは「エルキモス」と言われている。 いにしえの魔神 セントシュタイン城地下の棺に封印されていた名も無き魔神。生贄と引き換えに呼び出した者の願いを叶える。特定の配信クエストを進めることで出現する。 300年前にガナン帝国戦闘中に当時のセントシュタイン王家が極秘に召喚、同盟国だったルディアノの民を生贄に国を守るよう契約を行い、それがルディアノ滅亡の真相であった。かつてのセントシュタイン王が、力を恐れたため契約を裏切り自分を封印したため、人間を既に信頼しておらず、自らの意思で人間を滅ぼそうと目論む。 ギャングアニマル 特定の配信クエストで登場する宿六会のボスであるドン・ヤドロクペットにして最強の切り札。飼い主のヤドロクの言う事しか聞かない凶暴な獣。元々は子犬だと思い飼い始めたが、成長した際にヘルジャッカルだと判明したという。 名をうばわれし王 べクセリア西の封印のほこらで自らの名と記憶を失った状態で眠っていた謎の王の霊。その正体はかつてのガナン国王にしてガナサダイの父であるガンベクセンの魂。 ガナン帝国ガナン王国と呼ばれていた時代、世界征服を果たすためにガナンの頂点に立つ野望を抱いたガナサダイによって殺害され、封印のほこらに葬られた。王が殺害されたのはガナサダイが成人する前日で、成人の日の即位式で息子に城と王位を譲り渡すつもりだったという。ギュメイ将軍曰く、ガナサダイよりも強大な力の持ち主。特定の配信クエストを進めることで記憶を取り戻すが、取り戻した記憶が不完全だったため正気を失ってガナサダイへの恨みに取り憑かれ、既に倒されているとは知らず彼を探し求める。
    [編集] 宝の地図のボス

    全て最終ボスと同等、もしくはそれ以上に強い。多くのボスが創造神グランゼニスの名前やそれに関する発言をするが、真相は不明。

    黒竜丸 「黒い流れ星」と呼ばれている魔物。片時も休むことなく空を走り、見つけた者の命を奪う死の黒馬。 闇の波動など状態変化の特技を操り、さらにジゴスパークや闇のブレスも使いこなす。 ハヌマーン あらゆる生き物の長所を併せ持つ魔物。その姿から神とも呼ばれている。アウルート曰く、創造神グランゼニスの頭にあたる存在で愚かさの結晶。封印されているうちに喋り方も自分の真の姿も忘れてしまった。 スライムジェネラル 無敗の記録を持つスライムの将軍。ナンバリングタイトルでは初となるスライム系のボスモンスターである(ただし下記のように登場自体は モンスターバトルロード が初)。その燃える魂が、全身を青から深紅に染めたという。スライムベホマズンを呼ぶことがある。 元々はアーケードゲーム ドラゴンクエスト モンスターバトルロード に登場したキャラクターで、ナンバリング作品へと逆輸入された。 Sキラーマシン 生き物の血をエネルギーとし、周りの生命反応が完全に消えるまで止まらない殺人マシンレーザー砲やギガスラッシュを使う。 スライムジェネラルと同様に モンスターバトルロード から逆輸入されたキャラクターである。名前は「スーパーキラーマシン」と読む。 イデアラゴン その名を聞いただけでいかなる者もすくみあがるドラゴン系の魔物。 夜の闇に紛れ、獲物の命を奪う。イオナズンマヒャドメラゾーマなどの強力な呪文を操る。 ブラッドナイト 血のように赤い鎧を着ている骸骨の騎士。鎧ではなくまとっている血が本体であり、10に分かれた創造神グランゼニスの血にあたる存在らしい。 アトラス 巨大な体に棍棒を携えた単眼の魔物。 元々は II の中ボス。 怪力軍曹イボイノス 鎧に身を包んだ頑丈な魔物。かつて一人娘と宮殿で優雅に暮らしていたが、ある日目が覚めたら封印されていたと語る。泥酔しているような口調でしゃべる。 邪眼皇帝アウルート 自らの正体を、10の魔物に分割された創造神グランゼニスの分身と語る。常に暴走する強力な呪文を操る。創造神グランゼニスの眼にあたる存在。優しげなフリをしていて本性は残虐。 魔剣神レパルド 神の力を宿す剣を自在に操る戦士。創造神グランゼニスの腕に相当する存在。 破壊神フォロボス かつて世界の全てを無に帰そうとした恐るべき魔神。いにしえの大賢者によって本に封じられていたが、封印を破って逃亡した。ドルマドンをはじめとする強力な呪文を軽々と操る。

    [編集] Wi-Fiゲストキャラクター

    ニンテンドーWi-Fiコネクションにより、歴代ドラゴンクエストの登場人物がリッカの宿屋のスペシャルゲストとして登場する。話しかけると彼らの容姿を模した装備品アイテムがもらえる(誕生日などの条件により、最大4回まで装備品をもらえる)。また配信はされないが ドラゴンクエストIII の一部の職業を模した装備品がその職業専用装備品として登場している。

    以下、配信された順にキャラクターを紹介する。

    アリーナ武闘家) IV の登場人物の一人。2009年7月31日より配信キャラクターとして登場。 ククール(僧侶) VIII の登場人物の一人。2009年8月21日より配信キャラクターとして登場。 バーバラ魔法使い) VI の登場人物の一人。2009年9月11日より配信キャラクターとして登場[3]。 セティア(僧侶) ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔 の登場人物の一人。主人公を「チャッピー」と呼ぶ。2009年9月11日に公式ホームページのWi-Fiクエストのお題50万人結果達成により2009年9月18日より配信キャラクターとして登場。 ハッサンバトルマスター) VI の登場人物の一人。 VI での肩書きは「旅の武闘家」だったが、今作での職業はバトルマスターになっている。2009年の東京ゲームショウ先行配信として配布された。 クリフト(僧侶) IV の登場人物の一人。2009年10月2日から配信キャラクターとして登場。

    以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


    [編集] 開発

    [編集] 開発発表会以前

    本作発表以前のドラゴンクエストシリーズにおける他プレイヤーとの通信要素は、1998年の外伝作品 ドラゴンクエストモンスターズ テリーワンダーランド ゲームボーイ)で初めて搭載され、その後のモンスターズシリーズの続編にも引き継がれている。一方、ナンバリングタイトルでは、リメイク作品であるゲームボーイ ドラゴンクエストIII に搭載され、また通信要素ではないが ドラゴンクエストVII の移民の町システムでは、他人のメモリーカードとのキャラクター交換機能があった。しかしこれらは、ゲーム本編の進行に関係の無いおまけ要素としての採用であった。本作 IX はシリーズナンバリングタイトルとしては初めて、他プレイヤーとの通信要素のある作品となった。

    また、スクウェア・エニックスの和田洋一社長は、前作 ドラゴンクエストVIII 発売以前の2004年3月時点で、MMOなどを含めたドラゴンクエストオンライン構想について「視野に入れて多角的に考えたい」と語っている。

    [編集] 開発発表会前後

    2006年12月12日に本作の製作発表会を行い、発売プラットフォームニンテンドーDSのオンラインアクションRPGとなることを発表、あわせてSMAPメンバーらによるプレイアブル版のデモンストレーションが公開された。

    開発に当たって堀井雄二は、 ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー での手応えから、手軽さと、ドラゴンクエストシリーズで初となるネットワークプレイの面白さをプレイヤーに味わってもらいたいという理由により、本作の対応機種として「手軽さ」「難しい接続設定のないネットワーク性能」で優れるDSを選んだと語った。この時点ではオンラインを中心とした(コマンド戦闘形式でない)アクションRPGと表現し、フィールドと戦闘がシームレスに繋がる様子や、アクションによる4人同時の戦闘、武器や魔法の射程距離や発動時間の概念などをデモンストレーションで示し、「そろそろ次世代ドラクエを」「オンライン専用にしようかとも考えた」「1人でも楽しめ、物語性のあるゲームにしたい」として、新たな可能性を提示する本編作品と位置づけていた。

    [編集] 開発発表会以後

    2007年には、戦闘形式が従来のドラゴンクエストシリーズと同じコマンド入力式になるとの発表が各誌面で行われた。戦闘システムを従来のものに戻したことについて、堀井は「アクション式から従来のコマンド式に戻ったように見えるが、 IX にはアクション要素も残っている」とコメントしている。

    2009年2月12日には、重大な不具合発覚により、同年3月28日とされていた発売予定日が同年7月11日に延期された。延期発表と同日に行われた2008年12月期決算の会見で、和田社長デバッグが間に合わなかったことを率直に認め、あまりに大量の深刻なバグが発生している状況でありとても製品版として出すことができる状態ではなく、「傲慢があった」と反省の弁を口にした。特にドラクエでは未知の分野である通信周りのバグに苦しめられていることを明らかにした。ただし一部報道では、延期の理由を不具合ではなく「更なる通信機能の充実のため」と掲載した。なお同じ会見で和田はこの延期により2008年度の計画が未達になったことから、松田洋祐財務部長本多圭司副社長、そして和田自身の3人の役員報酬の15%減額の方針を示した。

    [編集] レベルファイブの関わり

    前作 VIII の3Dフィールド画面レベルファイブの作品 ダーククラウド ダーククロニクル と非常に類似性の強いものだったが、今作はレベルファイブの他の作品との関連性は薄い。ディレクターの日野晃博はメディアや発表会等への露出が多いことで知られるが、今作に関してはほとんど表に出ていない。

    ちなみに主人公や仲間キャラクターの名前を決める際、「おまかせ」の中に「レイトン」が現れる。

    [編集] 音楽

    音楽はすぎやまこういちが本作も担当する。本作の楽曲制作は VIII の発売直後から開始しており、全て完成するまでに4年あまりを費やしている。基本的にゲーム中はDSの内蔵音源による音楽であるが「序曲IX」のみ東京都交響楽団の演奏をストリームで使用。なお、すぎやまは本作での序曲の導入部分を、 ドラゴンクエストIV から VIII までで採用されていたものから変更し、新たなる序曲の導入部分を作った。そのひな形(すぎやまこういち談)はドラムロールブラスアンサンブルによるシンプルなものであり、2007年8月に池袋で行われたファミリークラシックコンサートで公演されているが、実際に使用されるものはこれとは異なり、壮大な物語の始まりを連想させる(すぎやま本人によれば宇宙をイメージした)ような曲となっている。

    オリジナルサウンドトラックのCDは2009年8月5日に発売。このCDではすぎやま自らの手によるシンセサイザー音源も収録されている。ゲーム発売直後のコンサートでは「交響組曲 ドラゴンクエストIX 星空の守り人 」が演奏されており、この音源が収録されたCDの発売は2009年秋の予定となっている。なお、サウンドトラックには宝の地図関連BGMは全て未収録となっている。

    今回、錬金釜使用中と教会のBGMはそれぞれ VIII の「錬金がま」「賛美歌に癒されて」、船に乗っている時のBGMは IV の「海図を広げて」、宝の地図のダンジョンでは III の「ダンジョン」を流用している。

    [編集] 販売

    [編集] 発売までの経緯・プロモーション

    本作の発表は2006年12月12日で、SMAP草?剛ゲストに招くなど、20周年記念として「DQ史上最大」の発表会が行われた。このとき既に本作のサブタイトルを含めた正式タイトルタイトルロゴも決定していた。発表当日からテレビCMが放映され、任天堂のDS関連のCM同様、中江真司ナレーションを担当した。当初はネットワーク接続を前提とし、戦闘システム画面切替を廃したアクション性の強いRPGとして発表を行っており、このシステム下において既に完成度は高いと見受けられ、開発側も2007年度の発売を公約していた。このとき、キャッチコピーは「そして、ボクたちは天使と呼ばれていた」が使われていた。

    しかし、2007年5月には各雑誌上で、これまでに公開された画面写真とは異なる、従来のDQシリーズと同じ「コマンド式」による戦闘システム・画面写真を発表。2007年8月には、スクウェア・エニックス側がさらなるクオリティアップのための期間が必要と判断し、2008年度内の発売予定に延期となった。

    その後、2008年10月9日-12日に開催された「東京ゲームショウ2008」のドラゴンクエストスペシャルステージ上にて、プロモーションビデオによる映像出展が行われ、数日後にはTGS2008で使用されたPVを公開するティザーサイトが開設され、順次メディアによる情報公開本格化した。2008年12月10日のプレス向けの発表会において、2009年3月28日発売予定であることと、Wii向けのゲームソフトとして ドラゴンクエストX の開発がスタートしたことが発表された。2008年12月20日・21日に行われた「ジャンプフェスタ2009」では、新たなPVの公開と共に、「シングル」「マルチ」の2種類の試遊台によるプレイアブル出展が行われた。キャッチコピーには「みんな集まれ、この場所に。」が使用されている。

    しかし発売を1か月半後に控えた2009年2月12日、重大な不具合発覚とその修正期間確保を理由として、同年7月11日への発売延期が発表された。同年6月16日に完成披露発表会を開催、テレビCMには VII VIII に引き続きSMAPが出演した。また、同年9月6日からは野間口徹他が出演する家族向けや、杉本有美他が出演する学生向けのCMもOAされた。

    [編集] 反響

    [編集] 発売前の評価

    今までも述べたようにそれまでのシリーズ作とは内容の方針が大きく変更されたため、ファン内では発表当初から賛否があった。2006年12月に本作の製作が発表された直後、ウェブサイトファミ通.com」で実施されたアンケートの結果では、DSの本作を歓迎するかどうかとの問いは“歓迎できない 46.0%、歓迎する 40.3%、まだわからない 8.5%、どちらでもない 5.2%”という結果になった。「歓迎できない」ユーザーは「ドラクエは今まで通り据え置きでプレイしたい」という声、「歓迎する」ユーザーでは「いつでもどこでもできる」という声があがった。発表後の「アクション性の強いバトルを歓迎しますか?」という問いには“歓迎したい19.4%、歓迎できない53.9%、どちらでもない6.8%、まだわからない19.9%”となり、「いちばん目立っていたのは「がっくりした」という落胆した内容(ファミ通)」であった。また、同誌の読者アンケートによる期待の新作ランキングでは ファイナルファンタジーXIII と1位を争っており、本作への期待の高さがうかがえた。 日本ゲーム大賞においては、ファンからの支持により、2007年、2008年と2年連続でフューチャー賞を受賞した。

    [編集] 発売後の評価

    週刊ファミ通 のクロスレビュー(大作ソフトは発売後に掲載されるのが通例)においては40点満点を獲得した。

    観光スポット(お台場など)で、すれちがい通信のためにDSを持って来る人が多いとテレビ報道されたり(「めざましどようび」)、8月からはヨドバシカメラマルチメディアAkiba敷地内にすれちがい通信専用スペースルイーダの酒場」を設置するなど、すれちがい通信が都市部を中心に人気となった。又、地方でもバナナFMのように、スタジオを貸したり、書店のブログなどですれちがい通信場所を提供をする所も、出始めている。

    追加クエスト配信やすれちがい通信の効果で、発売約1ヶ月後の中古品出回りは過去作の半分以下に抑えられた。

    [編集] 経済への影響

    株式市場においてはスクウェア・エニックス社長が2006年12月の段階で「DSでは開発費や開発期間が大幅に縮小される見込み」とコメントしたことにより、過去最高益を出した前作をも上回る利益を期待し、同社の株価は発表後のストップ高となった(ただし、実際の開発期間はシリーズ中最長となった)。また ドラゴンクエストVI (スーパーファミコン)以来11年ぶりに任天堂機ドラクエナンバリングタイトル最新作が発表されたことで、任天堂の株価も高騰した。その一方で、2008年4 - 12月期決算発表の延期は本作の発売延期を示唆する要素とあいまって、スクウェア・エニックスの株価をストップ安とした。

    なお、経済への直接的な影響ではないが、発売当日の7月11日と同月14日の日本経済新聞にも本作品関連の記事が記載されるという同紙においてはかなり異例の事態が起こった。これはニンテンドーDSの新規ユーザー開拓によって本作品は従来のゲームファン以外の関心も多く集めていたことを象徴しており、7月14日分ではかつてシリーズ初期の作品を遊んだ中高年層からの注目が大きかったと記載されていた。

    [編集] コラボレーション

    [編集] フジテレビとのコラボレーション

    フジテレビが2009年夏に開催したイベント 台場合衆国 で本作とのコラボレーション企画が実施された。前身企画である お台場冒険王 時代から同イベントでは毎2007年より ドラゴンクエスト 関連ブースを設けていたが、2009年では開催時期とゲームの発売・稼動時期が重なった本作と モンスターズバトルロードII に重点を置いた企画となった。

    同局のバラエティ番組 ネプリーグ モンスターズバトルロード コラボレーション企画ネプリーグ×ドラゴンクエスト 超常識クイズコロシアム」のブースでは同番組の出演者であるネプチューンが、 モンスターズバトルロード プレイグッズ販売のブースドラゴンクエスト 台場EXPO 2009」ではオードリーケンドーコバヤシなどといった芸能人が外見をエディットしたキャラクター期間限定で「すれちがい通信」で配信されていた。

    [編集] マクドナルドとのコラボレーション

    日本マクドナルドは、「マックでDS」第2弾企画として本作とのコラボレーションを実現した。マクドナルド店舗内ニンテンドーDS用のオリジナルゲームソフト マクドナルドのたびびとたち を無料配信していた。配信期間は2009年7月31日より9月3日までだったが、8月31日現在で100万名以上のユーザーが遊ぶなど好評を得ていたことから、期限を10月1日まで1ヶ月延長した。店舗内にDS本体を持ち込んでダウンロードを選ぶだけで配信され、DSソフトなどは不要。1日1回のみプレイでき、5回ゲームプレイするごとにハンバーガーの無料引換券がプレゼントされた。ほかに、店舗内でWi-Fiに繋ぐことが可能となっており、Wi-Fiショッピング配信クエストダウンロードなどをすることができる。

    Wi-Fiショッピングにおいては、ドナルド・マクドナルドの髪型を模した「赤いアフロ」など、マクドナルドとのコラボレーションによる期間限定アイテムランダムで発売されている(これらはマクドナルド店舗で通信する必要は無く、Wi-Fi環境さえあれば手に入れることが可能である)。同年9月からは、新たに9種類のウエディングアイテム追加配信することを決定した。

    [編集] 関連商品

    [編集] ガイドブック

    Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストIX 星空の守り人 大冒険プレイヤーズガイド 集英社、ISBN 978-4087795103)

    SE-MOOK ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 上巻 世界編 スクウェア・エニックス、ISBN 978-4757526471)

    SE-MOOK ドラゴンクエストIX 星空の守り人 公式ガイドブック 下巻 知識編 スクウェア・エニックス、ISBN 978-4757526488)

    公式ガイドブック上下巻には予約購入特典として「メタルスライムポストカード」「スライムベスポストカード」というスライム型のポストカード2枚が付属していた。しかし、まず9月28日になって、郵便料金定形外郵便物の120円ではなく、80円と間違えて表記していたことが判明し、訂正を行った。更にその後、10月6日になり、ポストカードサイズ郵便物の規定最小サイズよりも小さく、郵便物として使用できないことが判明したため、郵便物として送付しないよう声明を行った。

    ◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『DQ9』より
    取得日:2009-10-15

    DQ9の関連サイト

    DQ9 関連サイトをもっと見る

    ↑ページの上にもどる