あしたのジョー

あしたのジョー は、高森朝雄(梶原一騎)原作、ちばてつや画によるボクシングテーマにした漫画である。

概要

講談社の 週刊少年マガジン に、1968年(昭和43年)1月1日号(発売日は1967年(昭和42年)12月15日)から1973年(昭和48年)5月13日号にかけて連載された。

現在においても日本漫画を代表する作品の1つである。累計発行部数は2000万部。連載中の社会的反響はすさまじく、ジョーライバルである力石徹が死んだ時には東由多加によって実際に葬儀が行われ、よど号ハイジャック事件では、ハイジャック犯が「われわれは明日のジョーである」(原文ママ)と声明を残したことでも知られる。また辰吉丈一郎をはじめ現実のボクシング界にも大きな影響を与えた。これら社会的反響の大きさから、「戦後最大のヒット漫画」の1つに数えられている。

ストーリー


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


東京・山谷のドヤ街に、ふらりと1人の少年が現われた。矢吹丈ジョー)と名乗るその少年に一方的にたたきのめされたアル中の元ボクサー・丹下段平は、その動きから天性のボクシングセンスを見いだし、一流のボクサーに仕立て上げんと奮闘する。しかしジョーは、ドヤ街の子供たちを引き連れて乱行を繰り広げた揚げ句、自分に向けられる段平の情熱を利用して犯罪に手を染め、警察に逮捕されて鑑別所・少年院へと送られてしまった。

ある日、少年鑑別所のジョーあてに、「あしたのために」の書き出しで始まる段平からのはがきが届く。その内容は、左ジャブの打ち方から始まるボクシング技術の講義であった。時間と体力を持て余していたジョーは、そのアドバイスに従ってボクシングの練習に身を入れるようになり、やがて自分のパンチの切れが、今までと比べ物にならないほど向上してゆくのを実感する。野菊島の東光特等少年院での、ライバル・力石徹との宿命の出会いを経て、ジョーは本格的にボクシングの道へと足を踏み入れることとなった。

その後、ジョー強敵カーロス金竜飛らとの対戦を乗り越え、世界チャンピオンの座を賭け最強のボクサー・ホセとの闘いに挑む。パンチドランカーに冒されていたジョーは、善戦むなしく判定負けを喫し敗れ去る。真っ白に燃え尽きたジョー。しかしその顔には満足げな微笑みがあった。

登場人物

「あしたのジョーの登場人物」を参照

TVアニメ

あしたのジョー

1970年(昭和45年)4月1日〜1971年(昭和46年)9月29日、毎週水曜19時〜19時30分、フジテレビ系放映(全79話)。

人気は高かったが、放映中ストーリーが原作に追いついてしまい、矢吹丈VSカーロス・リベラ戦で終了している。原作の魅力に加え、初めて監督格となった出?統の先鋭的な演出によりその名を高めた。また、矢吹丈丹下段平の声を(元来アニメ声優ではない)あおい輝彦と藤岡重慶が担当し、そのハマリ具合の絶妙さは「彼ら以外には考えられない」と見る者に思わしめるインパクトだったため、続や劇場版において他キャラの声の配役が大幅に変更される中でも、この両名だけは常に不動とされたほどである。しかもこれほどの好評にもかかわらず、両名とも声優業洋画吹き替えや単発アニメを別として、ほぼ あしたのジョー 関連のみに限られ、俳優としてのキャリアを重ねた。なお、続 2 ほどではないにせよ、本作にも原作にないオリジナルキャラオリジナルストーリーが随所に挿入されている。原作最後の対戦者である「ホセ・メンドーサ」は最終回で名前のみ登場している。

スタッフ

チーフ・ディレクター出?統

演出:崎枕、吉川惣司富野喜幸石黒昇波多正美斉藤博平田敏夫西牧秀雄石山英児北島教夫、棚橋一徳、本田元男北野英明瀬山義文林政行

脚本:雪室俊一、山崎忠昭伊東恒久田村多津夫宮田雪小林幸松岡清治山崎晴哉

プロデューサー富岡厚司渡辺忠美別所考治フジテレビ

制作担当:おおだ靖夫

設定:丸山正雄

作画監督:杉野昭夫金山明博荒木伸吾

作画:中村一夫、佐々門信芳川尻善昭ほか

美術監督:明石貞一

美術:渡辺毅

背景:椋尾篁

タイトル特殊効果橋爪朋二

撮影監督熊谷幌史

松浦典良

現像:東洋現像所→東京現像所、育映社

音楽:八木正生(A・R・A)

効果:石田サウンドプロ石田秀憲、太田正一)

製作:虫プロダクションフジテレビジョン

声の出演

矢吹丈 : あおい輝彦

丹下段平 : 藤岡重慶

力石徹 : 仲村秀生

白木葉子 : 西沢和子恵比寿まさ子(34話〜44話を代役)

マンモス西(西寛一) : 西尾徳

林紀子 : 小沢かおる

サチ(ドヤ街チビ連) : 白石冬美

キノコ(ドヤ街チビ連) : 牛崎敬子

太郎(ドヤ街チビ連) : 増岡弘

ヒョロ松(ドヤ街チビ連) : 肝付兼太(話数により嶋俊介)※原作・ 2 ではチュー

トン吉(ドヤ街チビ連) : 八奈見乗児

カーロス・リベラ世界バンタム級6位) : 広川太一郎

ウルフ金串(東日本バンタム級新人王) : 加藤修(話数により今西正男)

白木幹之介(葉子の祖父) : 和田啓

ハリー・ロバートカーロスマネージャー) : 桑原たけし

ゴロマキ権藤 : 大塚周夫

タイガー尾崎(全日本バンタムチャンピオン) : 飯塚昭三

大高会長アジア拳) : 大宮悌二

国友会長?東拳) : 雨森雅司

兵頭会長音羽クラブ) : 北村弘一

林敬七(紀子の父) : 和久井節緒

林玉子(紀子の母) : 阿部光子

稲葉粂太郎(ドサ回りボクサー) : 小林清志

草拳闘プロモーター河野 : 野本礼三

青山まもる(東光特等少年院) : 小宮山清

ガイコツ(東光特等少年院) : 城山堅

トンネル(東光特等少年院) : 細井重之(話数により西山連野本礼三飯塚昭三

ゲリラ(東光特等少年院) : 飯塚昭三

笑い屋(東光特等少年院) : 原田一夫

池内(東光特等少年院の教官) : 風祭修一(話数により村松康雄

大井川豪平(押しかけドクター) : 大木民夫

ヘンリー・ジェイムズプロモーター) : 家弓家正

パンチョ・レオ : 立壁和也

シャーク鈴木(ドサ回りボクサー) : 納谷六朗

ハリケーン馬場(ドサ回りボクサー) : 中江真司(話数により北村弘一、安田隆

ベアー釜崎(ドサ回りボクサー) : 阪脩(話数により安田隆

雷電為五郎(ドサ回りボクサー) : 木原規之

プロテスト候補生稲垣正平 : 田中信夫

原島龍(全日本バンタム級1位) : 井上弦太郎

南郷満(全日本バンタム級2位) : 木原規之(話数により安田隆)※原作では南郷浩二

殿谷浩介ジョー復帰第1戦の相手) : 野本礼三

家庭裁判所裁判長 : 永井一郎

日本ボクシングコミッション・コミッショナー : 塩見竜介

小野会長 : 宮内幸平

ユリ(桧山牧場の娘) : 野沢雅子

ユリの母(桧山牧場の女主人) : 麻生美代子

平田(鬼姫会幹部) : 渡部猛

権太 : 槐柳二

吉沢 : 徳丸完

Missオヤマ : 田の中勇

おかみさん(林屋の常連客) : 京田尚子

少年 : 山本嘉子

チビ(ドヤ街チビ連) : 麻生みつ子

幼い頃のジョー(回想) : 牛崎敬子

主題歌

OP:「あしたのジョー」(作詞:寺山修司 作曲・曲:八木正生 歌:尾藤イサオ

ED(〜40話):「ジョー子守唄」(作詞:梶原一騎 作曲・曲:八木正生 歌:小池朝雄

ED(41話〜):「力石徹テーマ」(作詞:寺山修司 作曲・曲:八木正生 歌:ヒデ夕樹)

※「力石徹テーマ」は当時は発売されず、放送終了後に発売されたサウンドトラックアルバムで初商品化となった。歌詞中に現在では差別用語になる言葉が含まれているため、ヒデ夕樹のベスト・アルバムに収録される際はライナーノーツ注意書きが付された。なお、再放送においてのEDは一部の放送局を除いて「ジョー子守唄」に統一されている。

作品リスト


最高視聴率

本放送時:29.2%(1970年10月14日放送 第29話「明日への挑戦」)

再放送時:31.6%(1980年3月13日放送 第13話「宿命のリングに立て」)※日本テレビ、18時-18時30分放映

ビデオリサーチ調べ・関東地区)

あしたのジョー2

1980年(昭和55年)10月13日〜1981年(昭和56年)8月31日、毎週月曜日19時〜19時30分、日本テレビ系放映(全47話)。日本テレビアニメとして初めて全話ステレオ放送された作品である。

前作の続だが、下記の再劇場版の続きという位置付けのためストーリーは力石との対戦後から始まり、カーロス戦までは事実上のリメイクとなっている。ただし旧作や原作にあった矢吹丈がドサ回りのボクサーになり、そこからはい上がるストーリーは省略されている。また原作にないオリジナルストーリーがふんだんに盛り込まれ、オリジナルキャラクター須賀清など)も多数登場させている。原作が完結して何年もたってから整理しての制作なので、矛盾点クリアされており、登場人物の足りなかった心理表現も丁寧に描かれている。特に終盤のテレビ関東による世界バンタム級1位のレオン・スマイリーとのマッチメイクや、WBA王者カロルド・ゴメスWBC王者ホセによる王座統一戦のくだりなどは、よりリアルプロボクシングの世界を描きたいという意図(前述の「ドサ回り」ストーリー削除も、この観点による。仮にプロボクサーがそのような興行に出場した場合、ライセンスは剥奪され、復帰はほぼ不可能)からの登場で、オリジナルの部分からは主に監督である出?統が「あしたのジョー」という作品世界をどう解釈しているか、がうかがえる。ちなみにほとんどの話数で絵コンテを担当しているさきまくらは出崎統別名義である。なおサブタイトルには第4話と第33話を除く残りすべてに「…」が挿入されている。

スタッフ

原作:高森朝雄、ちばてつや

企画:吉川斌日本テレビ)、川野泰彦

音楽:荒木一郎

キャラクターデザイン/作画監督:杉野昭夫

美術監督男鹿和雄

撮影監督高橋宏固

録音監督加藤敏

選曲:鈴木清司

監修:梶原一騎、ちばてつや

文芸担当:飯岡順一

制作担当:青野史郎

演出(チーフディレクター):出?統

プロデューサー高橋靖二日本テレビ)、加藤俊三

脚本:篠崎好高屋敷英夫山崎晴哉大和屋竺善福次郎

コンテ:さきまくら、竹内啓雄

ディレクター竹内啓雄大賀俊二西久保瑞穂

仕上:シャフトグループジョイスタジオロビン

背景:小林プロダクション

撮影:高橋プロダクション

鶴渕允寿高橋和子

タイトル高具秀雄

特殊効果橋爪朋二

色指定伊藤純子

デスク岩瀬安輝

制作進行:横溝隆久福田尚紀尾崎穏通、斉藤昭一郎、柳内一彦、家野喜世史

テクニカルアドバイザー高山将孝

録音:東北新社

現像:東映化学

協力:あんなぷる

制作:東京ムービー新社

声の出演

矢吹丈:あおい輝彦

丹下段平藤岡重慶

白木葉子:田中エミ

西寛一(マンモス西):だるま二郎

カーロス・リベラ世界バンタム級6位):中尾隆聖

金竜飛東洋バンタムチャンピオン):若本紀昭(現・若本規夫

ホセ・メンドーサWBC世界バンタムチャンピオン):宮村義人

力石徹仲村秀生

林紀子西紀子):森脇恵

サチ:白石冬美

キノコ堀絢子

太郎:鈴木清信

チュー吉:つかせのりこ

トン吉:丸山裕子

須賀清情報屋):堀勝之祐

白木幹之介大木民夫

ハリー・ロバート(ドルを呼ぶ男):池水通洋

玄曹達金竜飛セコンド):寺島幹夫

ゴロマキ権藤渡部猛

ウルフ金串(東日本バンタム級新人王):納谷六朗

ハリマオマレーシア野獣ボクサー):田口昂

大高会長アジア拳):加藤修(現・加藤治

国友会長?東拳):田中康郎

木村会長(大洋ジム):飯塚昭三

金竜飛(幼少時):小宮和枝

塩谷ジュンウルフフィアンセ):横沢啓子

塩谷会長峰恵研

塩谷ジロージュンの弟):塩屋翼

林屋の主人(林敬七):矢田稔

林屋のおかみ(林玉子):斉藤昌

タイガー尾崎(全日本バンタムチャンピオン):石丸博也

チコ・スティンボードハワイでのスパーリング相手):古川登志夫

青山まもる(特等少年院時代の仲間):千葉繁

ガイコツ(特等少年院時代の仲間):沢りつお

ゲリラ(特等少年院時代の仲間):鈴置洋孝

南郷浩二(全日本バンタム級2位):仲木隆司

Dr.キニスキーマイク・バーロー

カバレロ(ホセのセコンド):池田史比古

ホセの妻:尾崎桂子

大橋(テレビ関東運動部長):平林尚三

チンピラ辰(権藤の手下):笹岡繁蔵

チンピラ吉(権藤の手下):長堀芳夫(現・郷里大輔

チンピラ留(権藤の手下):小滝進(現・大滝進矢

鈴木会長緑川稔

松木(葉子の秘書):鈴置洋孝

焼き鳥屋の親父・村上輝明(元全日本ライトチャンピオン):及川ヒロオ

東野(試合解説):水鳥鐵夫

実況アナウンサー:小比類巻孝一

レフリー、記者:井口成人

白木葉子役の声優は一般公募された。1,380人の応募者の中から、梶原一騎や出崎統を含む8人の審査員による公開オーディションの結果、田中エミと森脇恵が同点となり、田中が白木葉子役に、森脇が林紀子役に選ばれた。

主題歌

OP1(〜25話):「傷だらけの栄光」(作詞・作曲:荒木一郎 曲:後藤次利 歌:おぼたけし)

OP2(26話〜):「MIDNIGHT BLUES」(作詞・作曲:荒木一郎 曲:チト河内 歌:荒木一郎)

ED1(〜25話):「果てしなき闇の彼方に」(作詞・作曲:荒木一郎 曲:後藤次利 歌:おぼたけし)

ED2(26話〜):「果てしなき闇の彼方に」(作詞・作曲:荒木一郎 曲:チト河内 歌:荒木一郎)

作品リスト


最高視聴率

16.3%(1980年10月13日放送 第1話「そして、帰ってきた…」)

ビデオリサーチ調べ・関東地区)

劇場版アニメ

あしたのジョー

1980年(昭和55年)3月8日公開

監督:福田陽一郎

製作:三協映画富士映画ヘラルドエンタープライズ

配給:日本ヘラルド

1970年のテレビアニメ力石戦まで再した劇場版。力石や葉子など一部のキャストを変更している(俳優を起用)。

声の出演

矢吹丈:あおい輝彦

丹下段平藤岡重慶

力石徹細川俊之

白木葉子:檀ふみ

マンモス西:岸部シロー

アナウンサー志生野温夫

主題歌

主題歌:「美しき狼たち」(作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 歌:おぼたけし)

挿入歌:「K・Oノック・アウト)」(作詞:村上龍 作曲:ジョー山中 歌:清水保男

挿入歌:「グッバイ・ジョー」(作詞:梶原一騎 作曲:平尾昌晃 歌:スザンナ・スー

あしたのジョー2

1981年(昭和56年)7月18日公開

製作総指揮:梶原一騎

脚本・監督:出崎統

製作:三協映画ヘラルドエンタープライズ富士映画、ちば企画

配給:ヘラルドエンタープライズ

前作映画の続で、全体としてはテレビシリーズ あしたのジョー2 の再。ただし、終盤はテレビシリーズと同時進行で別に描き起こされたものである。また、声優も一部変更されている。

声の出演

矢吹丈:あおい輝彦

丹下段平藤岡重慶

力石徹細川俊之

白木葉子:檀ふみ

マンモス西:岸部シロー

ホセ・メンドーサ岡田真澄

カーロス・リベラジョー山中

林紀子藤田淑子

金竜飛古川登志夫

アナウンサー志生野温夫

主題歌

主題歌:「あしたのジョー2のテーマ〜明日への叫び〜」(作詞・作曲・歌:ジョー山中

挿入歌:「青春の終章(ピリオド)〜JOEFOREVER〜」(作詞・作曲・歌:ジョー山中

実写映画

1970年版映画

あしたのジョー ビデオリリース時: あしたのジョー 実写版 )。1970年7月22日公開

製作配給

新国劇映画・ダイニチ映配 (日活)

出演

矢吹丈石橋正次

丹下段平辰巳柳太郎

力石徹:亀石征一郎

白木葉子高樹蓉子

白木幹之介見明凡太朗

マンモス西:山本正明

青山正小松政夫

ウルフ金串スピーディ早瀬

主題歌

「あしたの俺は」唄:石橋正次

スタッフ

監督:長谷部安春

製作:望月利雄、守田康司

脚本:馬場当

企画:高木豊桧明哉

撮影:上田宗男

音楽:渡辺岳夫

美術:佐谷晃能

鈴木晄

録音:片桐登司美

スクリプター浮石晴

照明:森年男

2011年版映画

あしたのジョー 2011年陽春公開予定

製作配給

TBS、東宝

出演

矢吹丈山下智久

丹下段平香川照之

力石徹伊勢谷友介

白木葉子香里奈

マンモス西:勝矢

ウルフ金串

スタッフ

監督:曽利文彦

脚本:篠崎絵里子

プロデューサー伊與田英徳

舞台

1971年6月3日〜26日、東横ホール上演

出演

矢吹丈石橋正次

丹下段平郡司良

力石徹:亀石征一郎

ラジオ

ラジオ劇画傑作シリーズ あしたのジョー

1977年10月3日-10月28日(全20回)TBSラジオ

矢吹丈:安原義人

力石徹清水紘治

丹下段平斉藤晴彦

“矢吹丈 対 力石徹”完全実況中継

あしたのジョー40周年記念番組 “矢吹丈 力石徹完全実況中継

2010年1月17日19:00 - 20:00 TBSラジオ

矢吹丈vs力石徹戦を、第1ラウンドから最終第8ラウンド2分47秒まで実際のボクシングの試合のように架空中継するプログラムマンガアニメには描かれていない時間帯も含め再構成しており、監修はちばてつやと梶原一騎の妻である高森篤子が務めている。

実況 - 土井敏之

解説 - 薬師寺保栄

丹下段平 - ガンリキ佐橋大輔

ビデオゲーム

あしたのジョー(1983年CSK/フィルコム PC-8801以降作品)

あしたのジョー(1989年 タイトーWAVE AC作品)

あしたのジョー伝説(1991年 SNKWAVE ネオジオ作品)

あしたのジョー(1992年 ケイ・アミューズメントリース SFC作品)

あしたのジョー闘打 タイピング泪橋〜(2000年 SSI tristar Windows作品)

ボクシングマニア あしたのジョー(2001年 コナミ AC作品)

ジ・アニメ スーパーリミックス あしたのジョー2(2002年 カプコン PS2作品)

あしたのジョー 〜まっ白に燃え尽きろ!〜(2003年 コナミ PS2作品)

あしたのジョー 〜まっ赤に燃え上がれ〜(2003年 コナミ GBA作品)

パチンコ

CRあしたのジョー(奥村) - 2001年11月導入

CRびっくりぱちんこあしたのジョー(京楽) - 2010年2月導入

CRびっくりぱちんこあしたのジョー MAX EDITION(京楽) - 2010年6月導入

パチスロ

パチスロ あしたのジョーSammy

カップ麺

あしたのジョー クロスカウンター焼そば 醤油トンコツ味(マルちゃん(東洋水産))

エピソード

漫画

本作において、梶原一騎は「高森朝雄」とペンネームを変えて原作を手がけている。これは梶原一騎の名前を用いると「巨人の星のような 熱血 スポ根もの作品である」という先入観を持たれかねない、と危惧したためであるという。ちなみに高森朝雄というペンネームは、梶原の本名・高森朝樹に由来している。

当時の梶原は、原作の改変を激しく嫌うことで有名だった。それを知ってか知らずか、ちばてつやは本作の作画を引き受けるにあたり、「時と場合に応じて、こちらの方で原作に手を加えさせてくれ」と注文をつけた。担当者が恐る恐る梶原にその旨を伝えたところ、「手塚治虫とちばてつやは別格だ、いいでしょう」と快諾した。だが連載1回目、ちばはいきなり「話の導入部がわかりづらい」と梶原の用意した原稿を丸々ボツにし、自ら新たに第1話のストーリーを作り上げた。「好きに手を加えてくれ」と言った梶原もさすがにこれには激怒し、連載を止めるとまで言い出して者が梶原を説得し、何とか納得させるほどの大騒ぎになった。

本作で最も有名な力石徹減量エピソードは、ちばと梶原の設定確認の行き違いによって生まれたものである。ジョーと力石の初対面シーン、渡された原稿の一文を自分なりに解釈したちばは、力石の身長をジョーより頭一つ分高く描いてしまった。発行された誌面を見てそれを知った梶原は、後に話のつじつまを合わせるため、力石に過度の減量を強いたのである。

マンガでは、ジョーと力石の出会いのシーンは、養豚場へ向かう途中に自転車に乗った力石が段平の「あしたのために」の手紙を届けるというものだった。暴走する豚を片っ端から殴り倒してジョーの脱走を阻止するというシーンではない(ただし、上記シーンそのものは、マンガにも存在する。第2巻112頁)。

力石をどうするかで、梶原は力石を殺したいがちばは生かしておきたいということになり、口論になった。ここで梶原が「力石は、絶対殺す!」と発言。口論の場となった新宿のバーのバーテンダーが梶原の発言を聞いて、警察に通報した。最終的にはがちばを説得、力石は試合後に死ぬという方向に決まった。

週刊少年マガジン の1970年第9号(2月22日号)にて力石が試合後に死亡したのを受け、1970年3月24日には寺山修司の呼びかけで、文京区講談社講堂にて力石の葬儀が行われた。現在は実在しない漫画キャラクターの葬儀として語られることが多いが、葬儀自体アニメ版の主題歌を歌っていた尾藤イサオライブ形式で歌いだすなど、力石戦で人気が最高潮に達していたことをきっかけとした、ファンイベント的な要素が強かったようである。当時のこの作品に対する注目度がいかに高かったかを示すエピソードになっている。また、2002年5月9日には雑誌 ジョー&飛雄馬 創刊イベントとして、講談社講堂で力石の33回忌献花式が行われた。

トリビアの泉 で「力石徹は作者のつじつま合わせで死んだ」というトリビアが紹介され、ちばがコメントをしている。ちばは、VTRの最後で力石をつじつま合わせで死なせたことに対して、 彼(力石)には申し訳なく思っている とコメントしている。

梶原が最初に作った本作の最終回は「ホセ・メンドーサに判定で敗れたジョーに、段平が お前は試合では負けたが、ケンカには勝ったんだ と労いの言葉をかける。ラストシーン白木邸で静かに余生を送るジョーと、それを見守る葉子の姿」というものだった。だがその原稿を手渡されたちばは、「今まで死ぬ思いでボクシングをやってきたのに、最後の最後で ケンカに勝った はないだろう!」と猛反発し、「結末は自分が作る!」と梶原にねじ込んだ。連載を何本も抱えて多忙なスケジュールに追われ、ジョーの原作すら滞りがちだった梶原はあっさりとこれを承諾、その結果出来上がったのが有名な「真っ白に燃え尽きた」ラストシーンであった。これを見た梶原は、「この漫画は君の物だ」と言った。因みに、連載後期はほとんどちばがストーリーを考えていたという。

上述の経緯でちば自身がラストシーンを作ることが決まり、締めくくりをどうすべきか考えていた際、本を最初から読み返していた当時の担当者が、「これこそあしたのジョーテーマではないか?」と、ジョーが紀子に「ほんの瞬間にせよ、まぶしいほどまっ赤に燃えあがるんだ。そしてあとにはまっ白な灰だけが残る。燃えかすなんか残りやしない。まっ白な灰だけだ」と語るシーンをちばに差し出した。ちばはこの意見に同意し、これを基にラストシーンを作り上げた。描き上げてから5日間は何もできず、ご飯もおかゆしか食べられなくて、家族も心配していた、と週刊誌の取材に述べている。

連載終了後しばらく、ちばはジョーの絵が全く描けなくなったという。また後年「今でもたまにジョーや力石のイラストを描くが、あの頃の迫力には全く及ばない」とも語っており、当時のちばがいかにジョーの連載に心血を注いでいたかがうかがえる。現在でも特に、ラストシーンについて、「ラストシーンの再現は無理。あの時のテンションには戻れない」と行列のできる法律相談所の「100人の絵で作るカンボジア学校健設プロジェクト」でジョーの絵を依頼された際に述べている。

本作のヒットにより、日本国内のボクシング人気は爆発的に高まった。だが「過度の減量は当たり前、むしろ美徳ですらある」「精神主義重視技術軽視」というゆがんだ風潮がボクシング界に浸透してしまったという負の面も少なからずある。

純粋に「ボクシング漫画」として見た場合、とてもリアリティのある作品とは言えない面も多々あった。劇中でジョーが得意としていたクロスカウンターは、相手のパンチを食らいつつそれ以上の打撃を与える「肉を斬らせて骨を断つ」技であったが、実際のクロスカウンターは、相手の攻撃をスリッピングなどでかわしつつ同時に攻撃を加える、いわば「攻防一致」の高等技術である。また「カウンターパンチは通常のパンチの2倍以上の威力を誇る」という理論は必ずしも間違っていないのだが、クロスカウンターは4倍の、クロスカウンタークロスカウンターで返したダブルクロスは8倍の、それをさらにクロスカウンターで返したトリプルクロスは12倍の破壊力を持つという部分は完全に梶原の創作であることが検証されており、何の根拠もない(他項目参照)。

他にも、物理的に不可能な動きをするハリマオ空中回転パンチや、ホセ・メンドーサコークスクリューブローなど、荒唐無稽な描写は枚挙にいとまがない。特に、コークスクリュー・ブローは実在する技術ではあるが、空手の正拳突きと原理が似ているため、対戦相手を一撃で廃人に追い込むほどの大ダメージは与えられないことが検証によって証明されている。

ジョーが燃え尽きるラストに関して、ちばてつやは、「子供向けには今日のリングに負けても、また明日も勝利を目指して戦い続けるジョー」「大人向けには文字通り真っ白な灰になるまで、燃え尽きるまで戦った男・ジョー」という双方の生き方を読者それぞれが感じたまま受け止めてくれればいい、と語っている。しかしながら続けて「自分の中ではこの終わりは(ジョーが死んだか否か)確実に決まっている」と発言している。更に近年では、 タイトルに「あした」と付くくらいだからジョーは死んではおらず、明日も太陽に向かって白木葉子と共に歩き出していると思う というジョー死亡説を否定するような発言もしている。漫画評論家夏目房之介も、「ジョーの身体が次のページ方向を向いており、リングの線も同じように途切れずに向かっていることから明日があることを意味している」と解説した。また、医学的な観点から論じると、疲労で死亡した場合、微笑むなどの顔の筋肉の運動や椅子に座った姿勢を保つようなことは不可能であるため、疲れて休んでいるだけに過ぎないと結論付けられる。

巨人の星 に関する評論では あしたのジョー が比較として出されることが多く、 巨人の星 の文庫版のあとがきでも、 あしたのジョー に触れた評論が多い。文庫にあとがきを寄せた1人は、これを 少年マガジン 連載中リアルタイムでこの2作を読んだ世代の「悪い癖」と見なしており、あとで原作者が同一人物だと知ったショックによるものだと評論している。

アニメ

TVアニメ版のオープニングテーマの「ルルル〜ルルルル〜」の部分は、レコーディング中に歌詞を忘れてしまった尾藤イサオが、それをごまかすためにとっさに口ずさみ、それを聞いた寺山修司が「こっちのほうが良いよ」と気に入り、正式に採用されることになったといわれている(尾藤当人が民放特番で証言していたのはこちら)。一方、寺山の作詞がレコーディング期日に間に合わず、窮余の策として尾藤がそのように口ずさんだものがそのまま定着した、という説もある。

TVアニメ版 あしたのジョー の予告は、本と別のスタッフにより独自に制作されていたため、本の内容と異なる部分が多い。例として、第22話のサブタイトルは、予告では「さらば少年院」であったが、本では「まぼろしの力石徹」となっていた。また、第51話放送後の次回予告「さらば力石徹」は、本来第52話にあたるところを、第42話と誤植されていた。死に番号を付けられたこの52話は、偶然にも力石の死に関するエピソードの回である。

TVアニメ版 あしたのジョー あしたのジョー2 は、韓国でも放映された。その際、ジョーを初めとする日本人の登場人物は皆韓国人という設定になり、原作で韓国人だった金竜飛玄曹達ベトナム人に、金竜飛朝鮮戦争に関するエピソードベトナム戦争下のものに変えられていた。またちばてつやが韓国の漫画フォーラムに出向いた際に入手した漫画海賊版における金竜飛は日本人という設定だったとのこと。

TVアニメ版 あしたのジョー2 で力石戦トラウマにより矢吹がリング上で嘔吐するシーンは光るゲロとして話題になり、後に(出?監督自身セルフパロディも含め)いろいろなアニメ作品でパロディ化された。

1994年、ニッセイテレビコマーシャルに あしたのジョー を起用したが、「ジョーや力石が生命保険になんか入るはずがない」というクレームが殺到し、CMは短期間で打ち切られた。他のCMでは、日清食品のジェットラ王やサッポロ飲料の梅クエン酸2000のCM、1980年には三菱電機カラーテレビのCMにも具志堅用高と対決という形で登場している。

細川俊之が力石の声を演じたのは劇場版のみだが、ネームバリューインパクトのある声から「力石=細川」の印象は根強い。2001年に放映されたサントリーBOSSのCMは、あしたのジョーを読んでいるサラリーマンの横で細川とあおい輝彦が力石とジョーの台詞を勝手にアフレコしているというものだった。

ジョーが力石の死によって、一時的に相手のテンプル(頭の側面)を打てなくなった際、段平が「やつ(矢吹丈)はかたわだ」と言ったセリフが、現在自粛されている。漫画版では「ボクサーとして欠陥品だ」に差し替えられ、アニメ「あしたのジョー2」の東京MXテレビでの再放送では当該カットが削除されていた。

TVアニメ版の全79話のDVDは、2009年9月4日にAmazonにて発売された。

その他

タイトルの最終候補は「左のジョー」と「一発屋ジョー」であった 。

プロボクシング世界王者・辰吉丈一郎の名前は、元ボクサーの父が、矢吹丈にちなんで命名したものである。奇しくも辰吉もまたジョーと同じくバンタム級を代表する一選手であった。

タイトーの発売したアーケードゲーム あしたのジョー SNKの発売したネオジオゲーム あしたのジョー伝説 は、ともにWAVE社の開発した作品である。両方ともホセ・メンドーサを倒すとエンディングを迎えるが、タイトー版は白木葉子との結婚式SNK版は夕陽をバックにしたジョーランニングシーンという、原作とは完全に異なる結末となっている。

トリビアの泉」2006年9月27日放送分(最終回)では、矢吹丈レギュラー最後の影ナレも務めた。

2008年は少年マガジン少年サンデーが創刊50周年、あしたのジョーが連載40周年を迎え、カレンダータオル、G-SHOCKなど記念モデルが続々登場している。

笑っていいとも! (2009年1月21日O.A.)のテレホンショッキングコーナーゲストの女優・木村多江が、最近 あしたのジョー に嵌まっていることを告白し、矢吹丈のようなおシャレトレンチコートハンチング帽)をして街に出かける事があることを披露している。また最終回にも感動した事を披露している。

評論、研究本

豊福きこうが 水原勇気0勝3敗11S (1992年、情報センター出版局 ISBN 479580673X)で矢吹丈対戦試合勝敗数パンチ数などを分析。路上での殴りあいも含めた矢吹の全対戦リストも掲載。矢吹丈長期戦や判定になると勝てないことをデータから分析。また、 タイガーマスク の伊達直人との比較論矢吹丈鑑別所心理テストで答えた「両親=植木等、無責任」、「植木等に憧れる」という矢吹丈のことばと、それでも「両親を責める気持は希薄」である点に着目。さらに、映画の植木等が本当は悪い意味での無責任でないことなどから、そこから考察する矢吹丈の「力石死後の戦い」の意味についての論説もある。

「あしたのジョー」心理学概論―“矢吹丈”その心の病 (サーフライダー21著、中公文庫 ISBN 4122022037)。気鋭の若手心理学者、精神科医弁護士、教育学者らが知の技法を縦横に適用、「真っ白に燃え尽きた」ボクサー・矢吹丈の人間的内面に迫る。

柳田理科雄が 空想科学読本 シリーズで「矢吹丈の長い前髪」やホセ・メンドーサの「一瞬の白髪」を検証。 漫画読本 シリーズクロスカウンターの「2倍、4倍…」の理論を検証し、また、ハリマオの空中でスピンする技を「科学的」に解説している。

上記 水原… と同様、河崎実も 「巨人の星」の謎 (1993年、JICC出版局=現・宝島社 ISBN 4796606785)で矢吹丈の「俺は植木等のファンでね」の台詞を引用し、 巨人の星 と あしたのジョー の根底に植木等行動力敢闘精神があったと分析。また、アニメの 巨人の星 にも「泪橋」が登場することを紹介。「マンモス西と紀子の結婚」などから梶原作品における、ある「法則」を導き出している。

あしたのジョーに関連した楽曲

「あしたのジョー」が題名および歌詞に出てくる楽曲

“あしたのジョー”以降 (野口五郎

あしたのジョーなんかきらいだ (三上寛

夢は夜ひらく (三上寛

明日のジョーは帰らない (大塚博堂

「あしたのジョー」主題歌をサンプリングしている楽曲

打つべし〜明日のために〜 (UZI

明日のジョー 電気GROOVE

その他

パンチドランカー THE YELLOW MONKEY

明日の☆SHOW 福山雅治

立つんだジョー レミオロメン

あしたのショー ゴールデンボンバー

◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『あしたのジョー』より
取得日:2010-08-19

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