お茶にごす。 (おちゃにごす。)は西森博之による日本の漫画作品。 週刊少年サンデー (小学館)2007年18号より連載中。単行本は2008年11月現在6巻まで発刊中。
お茶にごす。のあらすじ
中学時代、最強の不良・“悪魔(デビル)まークン”として喧嘩ばかりの日々を送っていた船橋雅矢は、高校入学を期に暴力の道から抜け出し、平穏に暮らしたいと願う。そんな中茶道部に勧誘された雅矢は、部長・姉崎奈緒美の心の広さに興味を持ち、入部を決意する。こうして彼の脱不良計画が始まるも、過去の悪名からそれは前途多難であった……。
お茶にごす。の登場人物
お茶にごす。の開架高校
お茶にごす。の茶道部
船橋 雅矢(ふなばし まさや) 開架高校1年。主人公。圧倒的な体躯と悪魔のような強面、そして脅威の戦闘能力を誇り、中学時代は無敵の不良として“悪魔(デビル)まークン”の異名で恐れられていた。しかし本人は一刻も早く不良を辞めたがっている。 本来は心優しい性格で、弱者が虐げられているところを見れば必ず助けに入る正義漢である。しかしその際の相手への制裁は一片の情け容赦もなく、悪魔的なひらめきと悪魔的眼力によって相手を心身ともに完膚なきまでに叩きのめす恐ろしさを併せ持つ。その結果、撃破した悪人から無敵伝説が広まってしまい、人相の悪さもあり、次々とケンカを売られるようになってしまう“暴力の連鎖”に巻き込まれ、しかたなく撃退しているうちに、周囲の誰もが恐れる不良となってしまった(正確には周囲に不良だと思われてしまった)悲劇の人。 山田から「感情がない」と言われるほど感受性に乏しい所があり、物事へのリアクションが薄く、基本的に能面のように無表情。ゆえに生来の強面から本人は特に自覚していなくてもまるで鋭利な刃物のようなオーラを放っており、歩いているだけで他人に避けられたり喧嘩を売られたりしてしまうのが悩み。本人はこんな生活から抜け出して平和に生きることを望んでおり、ロハス(雅矢にとって「やさしい人生」の意味)が口癖。そんな彼の目標は「人に道を聞かれる」ような優しい人間になることで、「男は強くなければ優しくなれない」という持論から、強くなるために体力作りを欠かさず行っており、アスリート級の身体能力を誇る。それに加えて少年期には山田と共に様々な武術を習っていたため、柔道などの武芸全般にも精通しており、それが圧倒的戦闘能力の所以となっている。怖いものはほとんどなく、幽霊の存在は信じているが、見ても平然としているほど。しかし蜘蛛だけは大の苦手。 高校入学を期に暴力とは縁を切り、平和に生きたいという想いから部活に入ろうと考える。しかし過去の悪名から上手くいかない中、自分を避けようとせず勧誘した姉崎に興味を持ち、茶道部に入部した。姉崎のような心の広い人間になりたいと願い、彼女への恋心を自覚する。姉崎への想いは至って純粋だが、雅矢自身のイメージから、周囲からはかなりいかがわしい形でしかイメージされない。今まで一度も謝ったことがなく、そのプライドの高さから茶道の礼ができずにいたが、姉崎の影響で最近できるようになった。 航と出会った小学3年の頃から既に目付きが悪く、喧嘩も強かった上に大人に殴られても泣かない強さがあった。昆虫に対し興味があった航を虫嫌いにした張本人。猫と喋ることができる。また、バスケではドリブルもシュートも出来ないが、なんとダンクシュートが出来る(が、バスケットゴールを壊す力も持っている)。 山田 航(やまだ わたる) 開架高校1年。雅矢とは小学校3年生の頃に、当時の不良上級生からセレベスオオヒラタクワガタを共に取り返して以来の幼馴染であり、悪友にして相棒。 外見はソフトだが、どちらかと言えば彼の方が軟派かつ好戦的で不良らしい性格をしており、「1500Wの電子レンジ」(すぐ熱くなる)と言われるほど怒りの沸点が低い。雅矢の数少ない理解者であり、雅矢をからかうこともあるが、彼を偏見だけで避ける人間が多いことに対しては嫌悪感を抱いている。奈緒美を意識する雅矢を見て興味を持ち、茶道部に入部し、雅矢が奈緒美にフラれる場面を見ようと高校生活を送る。 雅矢以上にプライドが高く、彼と同じく一度も謝ったことがない。強くなるために道場に通って空手を習っているが、習得した技をケンカに使用するためすぐ破門されては別の道場に鞍替えしている。ロハスや一期一会の正しい意味を知っていたりと案外博識。イケメンで女好きだが、性格からか同じ女性と1ヶ月以上続いた事がない。 姉崎 奈緒美(あねさき なおみ) 開架高校茶道部の部長。雅矢を茶道部に勧誘した張本人。礼儀正しく心の広い人物で、まず人を信じる事を大事としており、そのような態度で他人と接する事から、雅矢と初対面の際は自ら優しく声をかけた。しかし最初の頃はやはり恐怖心はあったようで、雅矢の噂を聞いた時は少し震えていたが、雅矢と接するうちに割とあっさり馴染み、その距離は確実に縮んでいっている。雅矢にとって、初対面で「表に出ろ」以外の言葉で誘いをかけてくれた初めての人間である。 雅矢と夏帆にとっての憧れと尊敬の対象。繊細な面も強く、樫沢がブルー命名の際には、それを止められず笑ってしまった自分を恥じて落ち込む一面を見せた。雅矢と一緒になら猫と喋れる。 浅川 夏帆(あさかわ かほ) 開架高校茶道部1年生。気が強く曲がったことは許せない性格で、不良相手にも物怖じせず啖呵を切る。バカな不良とモテ系男子が大嫌い。 悪い噂の絶えない雅矢にも食って掛かるが、接しているうちに雅矢の“完璧な強さ”を理解していく。一方その雅矢には、「茶道部の番犬」として「狂犬」や「ノラ」等と呼ばれ恐れられている(近頃は「夏帆」と呼ばれるようになった)が、山田とはそれなりに親しくなっており、普通に友人として接している。雅矢にとって初対面で睨まれた初めての女性である。雅矢と同じく姉崎に憧れており、彼女には幸せになって欲しい様子。茶道は素人。 飯倉 智花(いいくら ちか) 夏帆の友達。同じく茶道部1年生。要領と調子が良く、雅矢と夏帆の様子を影から見て面白がっている。昔から足が遅いため走るのが大嫌い。 野原 樹実(のはら きみ) 開架高校3年B組で、茶道部員。細目でおっとりした感じの女性で、山田曰く「年上の魅力がある」。 慎大寺 玲美(しんだいじ たまみ) 開架高校2年D組で、茶道部の副部長。巨乳。少々妄想癖が強く、夏帆には「大変な想像力のヒト」と思われていた。 奥沼 民子(おくぬま たみこ) 開架高校2年で、茶道部員。控え目な性格にして無口(喋っても声がかなり小さい)で部員の中でも地味な存在(智花曰く「いつもいるのかいないのかわからない」)。特に雅矢には恐ろしさから目を合わせないようにしていたことから、存在を覚えられていない。 縦島 ひろし(たてじま ひろし) 開架高校教師で茶道部顧問。女子“だけ”の茶道部をこよなく愛する変態顧問であり、女子に礼をされるのを一種の快感としている。下心は姉崎以外にはバレバレなので、部員からの評価は芳しくない。今まで男子部員は全て彼が追い出してきた。が、雅矢と航は迫力に負け、追い出せなかった。お茶にごす。のアニメ研究会
沢村(さわむら) 開架高校2年でアニメ研究会の部員。温厚な性格で、自分の描いたマンガを非常に大切にしている。ふとした偶然から知り合った雅矢には先輩であるにもかかわらずタメ口をきかれているが(雅矢からは「マンガくん」、山田からは「サーワ」などと呼ばれている)、彼に対しては好意を持っている(沢村いわく「アニ研の奴は皆、好きだよ。」)。小学生の妹がいる。 柏井 卓(かしわい すぐる) 開架高校アニメ研究会の部長。しばしば寒いギャグを発する。沢村と同じく後輩の雅矢と山田からはタメ口をきかれているが、むしろ友人として良い関係を築いている。中学の時イジメを受けた経験を持つが、本人なりに克服しているらしい。山田からは卓ちゃん等とも呼ばれている。お茶にごす。のその他の生徒
北沼(きたぬま) 開架高校1年の不良。2人の仲間と共に雅矢を付け狙っていた。沢村のマンガに落書きをしようとしたが、それを遮ろうとした雅矢の手をペンで刺してしまい、次の瞬間殴られて宙を舞う。その後、沢村のマンガを破り捨てて鬱憤を晴らすが、それを知った雅矢の怒りを買い、兄の思い出のバイク(実は単に兄が捨てていったバイクで、北沼は何の思い入れもなかった)を燃やされてしまう。それがトラウマとなり、(これまで雅矢に「撃破」された者たちと同じく)「まークン」と聞いただけで逃げ出すようになった。お茶にごす。の軽挙高校
樫沢 光輝(かしざわ こうき) 軽挙高校1年。清潔感を振りまく美形であり、女子にはモテモテ、成績優秀で喧嘩も強い、さらには両親は軽高のオーナーで金持ちという“ほぼ”完璧な美男子。しかしヒゲが濃くアゴが青いのが唯一の欠点。以前までは本人のカリスマ性により、それを周囲に気付かれることはなかったが、雅矢の悪魔的眼力でそれを看破されて以来、周囲に「ブルー樫沢」のあだ名が定着してしまった。 自信過剰かつ少々思い込みの激しい性格をしており、自分を特別な人間だと本気で思っている。また「人の話を聞かず、自分の言いたいことだけ言う」ことをモットーとしており、それゆえ勝手な思い込みをして全力で突っ走り、空しい結果になってしまうこともしばしば。しかし本質的には正々堂々としているため、最終的には自分にとってまっとうな選択をすることを心がけている。 姉崎に惚れアプローチをかけており、そのため雅矢からは疎まれ、暴力こそ受けないまでも「ブルー」と罵られ続けることになる。それに怒って雅矢に真剣勝負を挑むも一蹴されてしまい、自分など相手にされていないと屈辱を覚え、意地でも雅矢に拳を振るわせようと軽高のチンピラをたきつけ襲撃させる。しかし作戦は失敗し暗躍していたところを夏帆に目撃され、後に引けなくなり悪役ぶって雅矢と勝負するも、一撃でノックアウト。以来雅矢の前では悪人の仮面をかぶらざるを得なくなってしまった。また、雅矢達が合宿で泊まっている禅寺に修行に入ろうとして断られた時には、一晩中寺の前に立とうとしていた。しかし寺の前に立っていたら寺の人間に邪魔だと言われ、智花や航、夏帆に霊だと勘違いされ、彼を見た奈緒美は気絶してしまう。しかもその時一緒にいた雅矢の怒りに触れ(奈緒美を気絶させた為)思い切り殴られてしまった。 桂木(かつらぎ) 軽挙高校1年。樫沢を尊敬しており、常に彼の傍にいる細目の男子。キツネ霊だと思われた。お茶にごす。のその他の登場人物
小宮(こみや) 柏井の中学の時の同級生で、かつて柏井を執拗にイジメていた。「俺も昔は相当なワルで」的な物言いで自分を実際より大物に見せようとしている、典型的な小者の不良。久し振りに再会した柏井に対してネチネチとイヤミを言うが、怒った雅矢と山田から報復を受ける。お茶にごす。の単行本
ISBN 978-4091211682 2007年8月10日発売
ISBN 978-4091212160 2007年11月16日発売
ISBN 978-4091212900 2008年2月18日発売
ISBN 978-4091213877 2008年5月16日発売
ISBN 978-4091214485 2008年8月11日発売
ISBN 978-4091215062 2008年11月18日発売
◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『お茶にごす。』より取得日:2008-11-28
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