げんしけん (The Society for the Study of Modern Visual Culture)とは木尾士目による漫画作品、およびそれを原作にしたアニメーションである。
げんしけんの概要
表題の「げんしけん」とは作中のキャラクターたちが所属する大学サークル「現代視覚文化研究会」の略称「現視研」のこと。この漫画での現代視覚文化とは漫画、アニメ、ライトノベル、コンピュータゲーム(ギャルゲー、アダルトゲーム、対戦型格闘ゲーム)、そしてそれらを元にした造形(フィギュア、カプセルトイ、プラモデル等)、コスプレ、同人誌二次創作といったオタク的趣味を指す。
この作品はこれらオタクカルチャー全てを対象とする総合的サークルとして発足したものの、半ば休止状態だった「現視研」が新入生たちの入会によって少しずつ活気を見せていく様子を描いている。オタク趣味を持つ大学生たちのごくありふれた日常を、ギャグや物語的な誇張を交えつつ描いている。同人誌即売会(コミックフェスティバル:コミックマーケットがモデル)への参加やプラモ作りなど、あくまでオタクサークルを中心とした活動のみに焦点が絞られており、大学での授業やそれぞれのメンバーの同学科の友達との交流など、オタク関係以外での社会とのつながりはほとんど描かれない。
作中には版権ネタやコスプレが扱われることも多い。版権・同人ネタで漫画作品が扱われるときは基本的にタイトルを微妙に変えた上で語られている。コスプレはゲームのキャラを元ネタとしており、パロディ的に細部を変えることなくほとんどそのまま登場している。
月刊アフタヌーン誌上で2002年6月号から2006年7月号まで足掛け4年間にわたり連載していた。作品内の時間は2002年4月から2006年3月までであり、主人公・笹原の入学から卒業に至るまでの4年間を1ヶ月単位でほぼリアルタイムで描いていたことになる(例外もある)。なお、2006年8月発売の単行本8巻と、同年12月発売の9巻は、雑誌連載分で描かれなかった期間のエピソードを描き下ろしという形で盛り込んでストーリーを補完し、完結した。
2005年には講談社漫画賞にノミネートされるも惜しくも落選、このことを単行本6巻の帯で自虐ネタとして扱っている。
アニメ化もされており、第1期シリーズは2004年10月から12月までUHF局各局で放送された(いわゆるUHFアニメ)。この げんしけん がアニメ化されるにあたり、作品世界内で存在する架空の漫画・アニメ作品 くじびきアンバランス も同時にアニメ化された。第2期シリーズ げんしけん2 は2007年10月から12月まで、同様にUHF局各局で放送された。更には作中で笹原たちが遊んでいた架空のPCゲーム ラーメン天使プリティメンマ も漫画化・CDドラマ化されている。
げんしけんのモデルとされる団体
作者の木尾士目は筑波大学出身で、筑波大学に実在するサークル「現代視覚文化研究会」が、作品上の着想のヒントになっている。作中に登場する「椎応大学」という名称やキャンパス風景から、舞台設定のモデルは中央大学であると思われる(#椎応大学も参照)。ちなみに、モーニングおよび月刊アフタヌーンの初代編集長で、現講談社取締役の栗原良幸は中央大学出身である。
この漫画の影響を受け、中央大学にも「現代視聴覚文化研究班」という名のサークルがつくられ、全国の大学・教育機関で「げんしけん」(現代視覚文化研究会)を模倣したサークルが多く誕生している。
げんしけんの登場人物
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
げんしけんの現代視覚文化研究会
笹原 完士(ささはら かんじ) 声 - 大山鎬則 本作品の主人公。1984年1月13日生まれのB型。現視研に入るまで誰にもオタク趣味を言えずに隠し通していた、いわゆる大学デビューの会員。フリースジャケットやデイパックなどのラフな服装を好む。春日部からは「ササヤン」と呼ばれることが多い。大学入学直後、サークル選びで二の足を踏んでいたところに現視研と出会い、現視研毎年恒例のドッキリに引っかかった事が一つのきっかけとなりなし崩し的に入会する。のんびり、まったりとした現視研の雰囲気に居心地の良さを感じつつも、いつかは現視研でなにか一つのことを為し遂げたいという思いを持っていた。 アクのないキャラ故に作中前半(1?2年次)は目立った活躍がなく、端役のようにコマの隅にいることが多かったが、3年次に現視研三代目会長に就任してからはめきめきとリーダーシップを発揮し始め「同人誌即売会(コミックフェスティバル。通称コミフェス)へのサークル参加」という目標を果たした。これを含めた現視研での活動がきっかけで漫画編集者の仕事を志すようになり、編集プロダクションへの就職を果たす。この時期の苦悩はアニメ版(げんしけん2)でも垣間見ることが出来る。後に荻上に想いを寄せ、春日部や大野の後押しを受けながら、紆余曲折を経て無事恋人関係になった。 現視研で唯一、身内に妹・恵子がいるが、「萌え」とは程遠い「ギャル」であり、そのためか「妹萌え」には興味が無い。現視研の会内コピー誌や同人誌におけるペンネームは「ベンジャミン武世」。 高坂 真琴(こうさか まこと) 声 - 斎賀みつき 笹原と同学年の現視研会員。1984年2月2日生まれのB型。イケメンでオシャレな容姿とは裏腹にアニメから対戦型格闘ゲーム、ギャルゲーに至るまであらゆるオタクカルチャーものに精通するハイレベルなオタク。特に格闘ゲームに関しては全国レベルの腕前を持つと噂される対戦の達人で、学内の様々なサークルが勧誘、獲得を狙っていた。それでいながらマイペースで天然な性格で、現視研に入った理由は本人曰く「自分に合ってそうだから」とのこと。 他の現視研メンバーを始めとする一般的なオタクと違い、オタク趣味のない一般人に対しても自分のオタク趣味を隠す事もしなければ特に恥ずかしいとも思っていないようで、エロゲーのキャラクターが描かれたタペストリーを人目のある駅で堂々と広げて笹原恵子に見せてしまったり、成人向け同人誌やエロゲーを多数所有している事さえ一般人に対して全く隠そうとしていない。 春日部とは“小学生の頃近所に住んでいて同じクラスだった”といういわゆる幼馴染み同士で、大学入学後に再会し、春日部の熱烈なアプローチの末交際に至った。交際を始めてからも彼女に対して誠意ある行動を貫く一方で、オタク趣味をやめる兆候は一切無く、遂にはプログラマとしてエロゲーメーカーに就職を決める。春日部が積極的にサークル活動に参加するようになった中盤以降は登場機会が減ってしまったが、要所要所で存在感を発揮する。ペンネームは「トシゾー」。 春日部 咲(かすかべ さき) 声 - 雪野五月 笹原、高坂と同学年の会員。1983年7月19日生まれのAB型。最後までオタク趣味に染まらなかった全くの一般人。序盤では高坂のオタク趣味をやめさせようと、現視研の部室に現れては邪魔をしていた。しかし現視研廃部騒動の際に不甲斐ない会員に憤り、代わって自治会と談判するなど、いつしか主要メンバーの一人として溶け込んでいき、その後正式に入会する破目になる。その後、大野に押し切られてコスプレも2度させられている。 グーパンチで殴る「ツッコミ」(下ネタに関するものが多い)が得意技。高校時代からの喫煙者だったが、自らの煙草の火が原因でボヤ騒ぎを起こしてしまい、それ以降火を扱えなくなってしまった。軽そうな外見とは裏腹に高坂に対して非常に一途であり、大学卒業後に服の店を出店するため英会話の勉強を頑張っているという努力家な一面もある。 強気な面もあるが社交的で人付き合いも良く、いわゆる姉御肌な性格。会員にニックネームを勝手につけて呼び(他の会員たちは、朽木を除けば互いに名字で呼びあっている)、先輩後輩に関係なくタメ口で話す。現視研コミフェス初参加を前に同人誌の発行が危うくなった時には、一方的に役割を振るなどして仕切り、それによって結果的にコミフェスは一定の成功を収めた。彼女の「非オタク」側からの助言や行動は、内向的な性格の会員の多い現視研に大なり小なり影響を与えている。 色恋沙汰に関しては非常に敏感で、笹原と荻上がお互いに意識しあっている事をいち早く見破った。 しかし、斑目が自分に好意を抱いている事に気付いていたのかは定かではない。 斑目 晴信(まだらめ はるのぶ) 声 - 檜山修之 やせ型・メガネ・刈り上げおかっぱ頭が特徴の、笹原たちより1年上の先輩会員。1982年10月25日生まれのO型。何事にも論理的な考察や分析を好み、しばしば笹原や春日部(あるいは読者)に対する解説役を果たす。ペンネームは「マムシ72歳」。 現視研の中心的存在であり、後に初代会長が卒業論文に本腰を入れることになった事にともない二代目会長に就任する。 卒業後は大学近くの会社に就職したが、その後も作者の都合?でしばしば登場させられている。ただ、 くじびき?アンバランス 漫画第1巻巻末の描き下ろしおまけマンガ くじびき?げんしけん によると、勤めていた会社は辞めてしまったらしい。 当初は主人公である笹原の先輩という位置づけでしかなかったが、オタクの象徴的存在として、また一人の男性としての描写が増えていき「裏の主人公」と言われるほどの主要キャラクターになった。 田中 総市郎(たなか そういちろう) 声 - 関智一 斑目と同学年の会員で、無精ヒゲと後ろで束ねた長髪が特徴。1982年12月22日生まれのAB型。コスプレ衣装作成やプラモデル作りが趣味。特に衣装作成に関しては大変ストイックな姿勢をとっており、大学卒業後には服飾専門学校へ進学しなおした。 普段は穏やかで社交的な性格。とても気さくなので笹原たち後輩にはフレンドリーな先輩として親しまれているが、根が職人タイプの人間らしく、コスプレやプラモデルのことになると人が変わる。恋愛に関しては奥手ではあるようだがコスプレが縁でのちに大野と交際するようになった。コスチューム作りを重ねて行くうちに女性のスリーサイズを「服を着ていても判断できるようになった」と冗談交じりに語っている。 ペンネーム、コスプレネーム、インターネット掲示板上のハンドルネームは「梟」あるいは「FUKUROU」。 久我山 光紀(くがやま みつのり) 声 - 乃村健次 斑目・田中と同学年の会員。春日部からは「クガピー」と呼ばれる。1982年6月29日生まれのA型。大きな体に似合わず意外と小声でどもりがち。部室ではいつも何か落書きをしており、荻上が来るまでは現視研内で唯一絵が描ける人物であった。実家がよほど裕福なのか、マンション住まいで広い部屋と自動車を所有。部屋のクローゼットの奥に、成人向けイラストを描きためたスケッチブックを隠している。4年次に笹原から同人誌即売会「コミックフェスティバル」で出す同人誌のメイン執筆を依頼されたものの、締切間際になっても原稿が進まず、笹原と衝突するということもあった。 医療器具メーカーに就職後は滅多に登場しないが、元気に営業にはげむ姿が描かれている。アニメ版(げんしけん2)では大野との恋愛に悩む田中や就職活動で苦しむ笹原など、他の会員にいい影響を与える描写が増えた。 ペンネームは「KODAMA」。 大野 加奈子(おおの かなこ) 声 - 川澄綾子 アメリカからの帰国子女。1983年7月14日生まれのO型。小学校3年時から約10年間ボストンで生活していた。笹原たちと同じ代の会員だが、後期入学のため入会は半年遅れ。非常に長い髪と人目を引くはちきれんばかりの巨乳が特徴。お淑やかな見た目とは裏腹に、ボストン時代からレイヤー経験を持つれっきとしたオタクであり、ハゲ・ヒゲ好きのオヤジ趣味。事あるごとに春日部や荻上にコスプレを勧めていて、それぞれに半ば無理やりにコスプレをさせている。 同じコスプレ趣味を持つ田中とはレイヤーと制作者の関係から意気投合し、後に恋人関係に発展、交際は順調に進んでいる。また荻上とは互いに反発しあっていたが、次第に妹のように可愛がるようになる。次の代のメンバーが問題児の朽木しかいなかったため、卒業まで半年余裕のある彼女が4年次にして四代目会長に就任した。 くじびき?アンバランス 漫画第2巻巻末の描き下ろしおまけマンガ くじびき?げんしけん によると、留年が確定的で、卒業が朽木より後になってしまうらしい。 ペンネームおよびコスプレネームは「神無月 曜湖」(かんなづき ようこ)。 朽木 学(くちき まなぶ) 声 - 石田彰 笹原たちの1年後輩にあたる会員。千葉県成田市出身。1985年3月21日生まれのB型。入学直後の新歓期に沢崎とともに現視研に仮入会していたが、春日部の画策によって事実上追い出されてしまい、翌年の春まで登場しなかった。その間アニメ研究会に所属していたがそこからも追い出され、現視研に出戻りの形で2年次に正式会員となっている。 基本的に雰囲気を読まない(読めない)ハイテンションなキャラで通しており、行動や言動に奔放で無思慮な点が目立つ。そのため先輩後輩問わず女性陣からは嫌われており、本人も自覚してはいるようである。しかし、コミフェスで大手サークル同人誌の開場前行列を任されたり、学園祭では出し物を自ら発案・運営するなど、徐々にではあるもののサークル内での位置を確立している。新歓祭で大野のコスプレ用衣装が盗まれたときには、犯人を追跡した後に対峙し、衣装を取り返した。 最終回で見開きカラーページに全員集合絵が描かれたときは真ん中に描かれ、本を綴じる都合から普通にページを開くと朽木だけ見えないという扱いであった。さらにアニメ版(げんしけん2)では、本編での出番の増加に反して、エンディングの全員集合でなぜか省かれるという扱いを受けている。 ニックネームは自らつけた「クッチー」。使用するのはもっぱら本人と人付き合いの良い春日部のみ。 荻上 千佳(おぎうえ ちか) 声 - 水橋かおり 笹原たちの2年後輩にあたる会員。東北地方の出身で1986年3月28日生まれのA型。小柄で大きな目、後頭部に束ねた髪がまっすぐ伸びた「筆あたま」が特徴。新歓期に漫画研究会の女子会員たちとトラブルを起こし、その処理に困った高柳に半ば押し付けられた形で現視研で引き取ることになる。現視研でも一悶着起こしそうになるが、春日部のフォローもあり無事入会した。 中学時代のトラウマ(中島・巻田の項を参照)が原因でホモ同人誌趣味を特に嫌っているような口振りを見せていたため、当初は大野と非常に仲が悪かったが、実は本人も相当な腐女子であることがバレてからは次第に打ち解けるようになる。笹原や春日部には比較的従順で、後に自らの過去のトラウマや負い目を全て受け入れた笹原と恋人同士となった。 絵が上手いうえに速筆で、コミフェスに現視研がサークル参加した際は、久我山のサポートとして貴重な戦力となった。ひたすら無愛想キャラを貫いているが、追い詰められると感情がコントロールできなくなる。中学時代には自殺を図ったことがあり、大学入学後も動転した際には「飛び降り」に走ることがあった。通常は標準語だが、脳内では東北弁で思考しており、同郷者と話をするときやパニックになったときなどには訛りが出てしまう。笹原たちの卒業時に大野の後を継いで五代目会長に就任。ペンネームは「於木野 鳴雪」。 笹原 恵子(ささはら けいこ) 声 - 清水香里 笹原の妹。1986年6月10日生まれのA型。初登場時はオタク趣味を持つ兄とは対照的に、思いきりギャル系の女子高生だったが、たまたま兄の通う大学近くまで来た際に、居合わせた高坂に一目惚れしてしまい、以来現視研と関わりを持つようになる。事あるごとに高坂の彼女である春日部と張り合っていたが、春日部に「オタクとの付き合い方」等先輩としての助言を受けたりと関わりを持つうちに次第に「ねーさん」と呼んで慕うようになっていった。 春日部に対抗すべくオタク趣味を理解しようと奮闘するが、結局挫折してしまった。ただ、大野から見せてもらった芸能ジャンルのボーイズラブものにはやや興味を持ってしまった様子。高坂を追って椎応大学文学部文学科を受験するも不合格。大学近くの会計専門学校に入学し、現視研に顔を出している。 笹原を呼ぶ時、当初は「猿」呼ばわりしていたが、現視研に顔を出すようになってからは「アニキ」と呼んだり「オニィチャン」と呼んだりとコロコロ変わっている。また、最終回で兄の恋人である荻上を「お姉ちゃん」呼ばわりしている。先述の通り、誕生日が3ヶ月違いではあるが年度をまたいでいるので、荻上の1年下。 アニメ版では第1期にのみ登場。OVA、アニメ版(げんしけん2)には登場しない。 初代会長 声 - うえだゆうじ 文字通り現視研の初代会長。笹原たちの入学時も会長をしていた人物。本名・学年・年齢全てが謎で、斑目たちも詳しくは知らない。が、のちに大掃除の際に出てきた古い現視研会報によって、16年以上も大学内に居座り続けていた疑惑が浮上する。一瞬のうちに音も無く突然現れたり、逆に突然居なくなるなど、喋っていない時は存在感が極めて薄い。 人間行動学に関する卒論製作に向けてのデータ収集と称して、何らかの方法(不法行為が含まれる可能性がある)で学内に居る人物らの“様々な”情報を収集していた。春日部が現視研に入会したのはこの「データ収集」が決定打となっており、現視研を取りまとめる要員として彼女にいち早く目を付け、正式な会員として引き込んだ。トレードマークは眼鏡。 また、作中で春日部が唯一敬語を使って話す人物でもある。げんしけんの大学内の人物
北川(きたがわ) 声 - 小林沙苗 椎応大学学生自治会の副会長。斑目らと同学年。駄目サークルを徹底的に嫌い、そのうちの一つである現視研を潰そうとしていた。冷徹で処理能力は高いが、ちょっとしたことですぐにムキになる。現視研廃部騒動の折、春日部に水虫を指摘された事がきっかけで、自治会の会長と付き合い始める。その後も恋人関係は順調に進展していたようで、卒業の際にすぐ結婚する予定であることが本人の口から語られた。 原口(はらぐち) 声 - 石井康嗣 斑目たちの1学年上にあたる現視研の幽霊会員。漫画研究会やアニメ研究会にも会費も払わず居座り続けている。他人を食い物にするタチの悪いオタクであり、現視研メンバーをはじめ多くの人間から疎まれている。現視研で何か問題が起こると、部室までわざわざ顔を出しては嫌味を言いに来る。 同人誌即売会の大手サークルに幅広いコネを持っているが、同人誌即売会で恥も外聞も無く大金を稼ごうとする姿勢から、同人作家たちからも疎まれている。ただ、その実行力自体は評価している者もいる。卒業後の進路は不明。後輩たちから付けられたニックネームは「ハラグーロ」。 アニメ版(げんしけん2)では高柳の口から、卒業後の自ら招いた窮状が語られた。 沢崎(さわざき) 声 - 伊藤健太郎 朽木と共に現視研に仮入会していた学生。対戦型格闘ゲームが得意らしく、仮入会の際に挨拶代わりに腕前を披露しようと、無謀にも全国レベルの腕を持つ高坂に挑んでしまい、あっさり秒殺を喰らってしまった。さらに、当時現視研の解散を目論んでいた春日部の追い討ちにより、朽木共々正式入会することなく追い出されてしまう。朽木と違ってその後は一切登場しておらず、漫画版では非常に影の薄いキャラクターである。 アニメ版(第1期)では、新歓コンパの際にサブカルチャー論に関する「自分語り」で価値観を押し付ける、その上で露骨に女性陣に迫る等「嫌われるオタク」の特徴を前面に押し出した描写がされており、その印象は非常に悪いものとなっている。げんしけんの漫画研究会
高柳(たかやなぎ) 声 - 柳沢栄治 漫画研究会の会長。斑目とは同学年で親しく、その縁で現視研にもちょくちょく顔を出す(大野目当てでもある)。現視研のコミフェス参加をアシストしたり、荻上を現視研に紹介するなど、物語のポイントに地味に関わっている存在。原口の横暴や漫研女子会員の派閥抗争に頭を悩ます苦労人。ニックネームは「ヤナ」。 藪崎(やぶさき) 声 - 高木礼子 関西出身の女子会員。入会早々に問題児であった荻上と対立、彼女が現視研に転がり込む一因となった。我が強く口も悪いが、荻上の才能には早くから気付いており、学園祭で冬コミの委託を頼んで以降は、悪態をつきながらも何かにつけ彼女を気にかけるようになる。 加藤(かとう) 声 - 中尾衣里 荻上らの先輩にあたる女子会員。学園祭では荻上と藪崎の間を取り持つなど、面倒見の良い性格。人間関係に爆弾をかかえる漫研女子は、彼女の存在により一定の均衡を保っている。前髪で隠れた下の顔はお約束通りの美形。大野と仲が良く、その趣味は推して知るべし。 麻田(あさだ) 声 - 斎藤桃子 藪崎らの後輩にあたる女子会員。どんぐり目と猫口が特徴的なハムスターのような顔。薮崎と共に行動している姿がよく見られる。語尾に「ニャ」をつけるなど、キャラ作りを意識した口調。口調とは異なり発言はキツめである。 名前はアニメ版(げんしけん2)にて初出、「麻田(にゃーこ)」とクレジットに表記。加藤、藪崎、麻田の3名は連載時には登場しておらず、単行本化の際の書き下ろしで新たに登場した人物である。アニメ版(げんしけん2)はそれ以前のエピソードであるが、話の本筋にはからまないものの少しずつ登場している。
げんしけんのその他
大野のアメリカ友達
アンジェラ・バートン 声 - 甲斐田ゆき 大野がアメリカに住んでいたときの友達(オタク仲間)。金髪のショートカットでグラマー(大野曰く「胸は私のほうが大きい」)。年齢不詳。日本語は全く駄目な模様(片言だが自己紹介程度なら可能)。2005年の夏・冬コミの際、スーと共に来日。夏コミでは大野と共にコスプレをしていた。メガネフェチで、荻上の同人誌が大のお気に入り。男性向け同人誌もOKとの事。アニメ版では、斑目に気のあるような素振りを見せた。 スザンナ・ホプキンス 声 - 後藤邑子 通称は「スー」または「スージー」。アンジェラと違って長髪が特徴。身長が低く、かなり幼く見えるが年齢は不明。日本のアニメや漫画が大好きで、それらの作品の名言を日本語で所構わず叫ぶ。アンジェラと共にコミフェスのため来日し、荻上の同人誌を気に入って以降彼女になつくようになる。冬コミの際にはずっと彼女にくっついていた。 当初は日本語が判らないと思われたが、その後日本語を完璧に理解しているのではないかという疑惑が浮上。日本への留学を考えている模様。 くじびき?アンバランス 漫画第1、2巻巻末のおまけマンガでは、荻上とともに部室に現れている。荻上の中学時代の同級生
中島(なかじま) 声 - 遠藤綾 荻上の中学時代の文芸部の腐女子仲間。コミフェスにて荻上と再会する。かつて、荻上を騙して巻田を題材にした「巻田総受け本」を作り、荻上の心に強いトラウマを残した。 巻田(まきた) 荻上の中学時代のボーイフレンド。2人の交際が順調に始まりだした矢先、中島に騙された荻上が作った「巻田総受け本」が彼の元に渡ってしまい(中島の手によるものと思われる)、不登校となったあげく、荻上とは一度も会うことなく別の中学へ転校してしまう。この出来事が荻上の人格形成に大きく影響することとなった。げんしけんのくじびきアンバランス
詳細はくじびきアンバランスを参照
くじびき?アンバランス 漫画版単行本1、2巻に、 げんしけん のその後を描く描き下ろしおまけマンガ「くじびき?げんしけん」が掲載されている。
なお、「げんしけん」内で各キャラが以下のコスプレをする場面がある。
春日部:会長
大野:副会長 - 他に2巻の「くじびき?げんしけん」で山田薫子
高坂:橘いづみ - アニメ「げんしけん2」では秋山時乃(第2期版)に変更
荻上:上石神井蓮子
げんしけんのラーメン天使プリティメンマ
ラーメン天使プリティメンマ は、 げんしけん に登場する架空のエロゲーである。アニメ版第2期 げんしけん2 と併せて、スピンオフ作品として漫画、CDドラマなどが制作された。
原作では「第17話 死線」(単行本3巻)に登場する、笹原が斑目に勧められて自分のパソコンで最初に始めたエロゲーである。単行本描き下ろしのおまけ4コママンガでも取り上げられている。原作での扱いはこれだけであり、ほとんどタイトルと簡単な設定しか記されておらず、 くじびきアンバランス に比べれば一過性のネタの扱いである。
アニメ版第1期ではこのエピソードは省かれているが、第12話で笹原の部屋にパッケージが一瞬だけ登場する。これは第2期 げんしけん2 と併せてスピンオフしたものとは無関係と見て良い。
げんしけん2 では、 くじびき?アンバランス と並んでこの プリティメンマ がフィーチャーされている。本編では、シリーズ第2作 ラーメン天使プリティメンマ2 が登場し、田中や笹原がプレイする場面や、大野がキューティトンコのコスプレをする場面などがある。また、第7話からのオープニングでキューティトンコ(大野)、プリティメンマ(荻上)、セクシーメンマ(春日部)のコスプレが加わる。
スピンオフ作品として、2007年に城井のりあによる漫画版が月刊コミックアライブで連載され、2008年1月に単行本(全1巻、MFコミックス アライブシリーズ ISBN 978-4840119924)が刊行された。また、ドラマCDも2007年12月に発売された(ランティス LACA-5722)。
さらに、 げんしけん2 DVDにセル画やピクチャードラマが特典として付けられている。
ラーメン天使プリティメンマ
げんしけんの椎応大学
椎応大学(しいおうだいがく)は、作中に登場する、主人公達が通う架空の大学である。同じ講談社発行の さよなら絶望先生 にも、同名の大学が登場する。場所は「都心から電車で1時間、東京の端にある」とされる( げんしけん OFFICIAL BOOK による)。またキャンパスの外観や32話で斑目と春日部が新宿から郊外に向かう電車に乗って一緒に帰宅していること、48話で「モノレールで1駅」で笹原と荻上が大学から多摩動物公園に移動していることから、モデルは中央大学と特定出来る。アニメ版では、一期放送時で殺風景だった当時のキャンパス駅前の描写も、二期に入ってから改装後の外観で描かれている。
げんしけんのコミック
単行本(アフタヌーンKC)※描き下ろしが豊富で、特に最終巻は半分が描き下ろされた。全話に描き下ろしの「その後」(主に4コマ)が用意されている。また、連載時のカラーページもほとんどがカラー印刷で収録されている。
げんしけん 1 (2002年12月発売) ISBN 978-4063211443
げんしけん 2 (2003年6月23日発売) ISBN 978-4063211511
げんしけん 3 (2003年12月22日発売) ISBN 978-4063211559
げんしけん 4 (2004年6月23日発売) ISBN 978-4063211627
げんしけん 5 (2004年11月22日発売) ISBN 978-4063211641
げんしけん 6 (2005年6月23日発売) ISBN 978-4063211702 ※同人誌付き特装版も同時発売された
げんしけん 7 (2005年12月22日発売) ISBN 978-4063211740
げんしけん 8 (2006年8月23日発売) ISBN 978-4063211795
げんしけん 9 (2006年12月22日発売) ISBN 978-4063211832 完結 ※同人誌、ドラマCD付き特装版も同時発売された
表紙一覧1巻 - 春日部メイン、バックに笹原、斑目、久我山。部室での一日。
2巻 - 高坂メイン、春日部、笹原。屋外での一幕。
3巻 - 大野(コスプレ)メイン。部屋でコスプレ衣装に囲まれて。
4巻 - 大野メイン。画面手前の手は春日部。本編中、春日部の初コスプレシーンより。
5巻 - 春日部メイン、大野(コスプレ)、笹原。本編中、コミフェス参加シーンより。
6巻 - 荻上(コスプレ)メイン、バックに笹原、春日部。大学構内での一幕。
(特装版)同じ構図だが荻上のコスプレが異なり、笹原、春日部が赤面している。
7巻 - 荻上メイン、笹原、大野。荻上は原稿執筆中。
8巻 - 荻上メイン、笹原。大学付近の坂道での一幕。
9巻 - 春日部メイン、バックに荻上、笹原、斑目。部室での一日。
(特装版)春日部、大野、荻上のげんしけん女子部員3人。背景は無し。
カバー下一覧1巻 - 「くじびきアンバランス アニメ設定資料集」(ネタ)
2巻 - 「くじびきアンバランス」のイラスト集
3巻 - 「くじびきアンバランス アンバランスファイター」(架空同人ゲーム)のキャラ別技一覧
4巻 - 「げんしけん アニメ設定資料集」(ネタではない)
5巻 - 「いろはごっこ」(本編中で笹原らが作った成人向け同人誌)の表紙。
6巻 - 春日部、大野のフィギュア作成過程の連続写真。
7巻 - 「あなたのとなりに」(本編中で荻上が作った成人向け同人誌)の表紙。
8巻 - 「くじびき(はあと)アンバランス アニメ設定資料集」(ネタではない)
9巻 - メインキャラ及びサブキャラ全員。
書き下ろし一覧1巻 - 主要キャラのプロフィール
2巻 - 現視研メンバーによる「くじあん名場面集」(ネタ)
3巻 - 現視研メンバーによる「くじアン」同人格闘ゲーム(架空)の感想集
4巻 - 現視研メンバーによる「くじアン」恋愛ゲーム(架空)の感想集
5巻 - 現視研メンバーによる「私のくじあん名場面集 Returns」(アニメ版、ネタ)
6巻 - 田中による「くじアン」キャラ「忍先生」のフィギュア作成過程連続写真
7巻 - 「くじアン 設定ラフ画あれこれ集」(ネタ、笹原と斑目の対談形式)
8巻 - 「くじびき(はあと)アンバランス 設定ラフ画あれこれ集」(ネタではない、笹原と斑目の対談形式)及び第48話「放課後デート倶楽ブ」、第49話「メイド喫茶と三顧の礼」
9巻 - 第50話「スージーといっしょ」、第51話「ボンノーはとめどなく」、第52話「Rain or Shine」
PROJECT G げんしけん「同人誌」 げんしけん6巻特装版付録の同人誌。 げんしけん くじびきアンバランス を題材に多数の作家が筆を振るっている。 あさりよしとお、甘詰留太、うたたねひろゆき、久米田康治、桜玉吉、志村貴子、園田健一、TAGRO、田丸浩史、二宮ひかる、氷川へきる、平野耕太、ももせたまみ、八雲剣豪 PROJECT G2 げんしけん「同人誌」 げんしけん9巻特装版付録の同人誌。 げんしけん を題材に多数の作家が筆を振るっている。 みつみ美里、鳴子ハナハル、畑健二郎、森山大輔、鈴木次郎、沙村広明、石田敦子、瀬口たかひろ、藤木俊、犬上すくね、小梅けいと、安彦良和、きづきあきら、サトウナンキ、竹下けんじろう、安永航一郎、有馬啓太郎、篠房六郎、水橋かおり 現代視覚文化研究会活動記録 9巻特装版付録のドラマCD。キャストはアニメ版と同じ。脚本は横手美智子。トラック2では出演声優によるコメントが収録されている。 単行本(講談社コミックスデラックス)※設定資料集のようなもの
げんしけん OFFICIAL BOOK (2004年11月発売) ISBN 978-4063349559
げんしけんのアニメ
げんしけんの第1期シリーズ
2004年10月から12月まで、全12話がUHFアニメとして放送された(放送日は放送局により異なる)。単行本1巻の「第1話 現視研」から4巻の「第22話 げんしけん誕生」まで(作中時間で約1年9ヶ月)の内容で、アニメ化されなかったエピソードも一部あるものの、基本的には原作の流れに即している。
作中で登場人物たちが キテレツ大百科 の主題歌「はじめてのチュウ」を堂々と歌ったり ぷよぷよ をプレイしたりといった場面があったが、アニメ化においてもこの商標権・著作権が絡みナーバスにならざるを得ないような部分の多くをクリアし、問題なく放映出来た。
大学祭のシーンで、大野が蔵土縁紗夢(GUILTY GEARシリーズ)のコスプレをする一方で、ゲーム大会など格闘ゲームをプレイするシーンでは同シリーズのプレイ映像がそのまま使用されている。
プラモデルを作るシーンで、原作ではバンダイの許可の下 機動戦士ガンダム の「グフ」「ジム」を作っていたが、アニメ版では架空の「ガフ」「ジミ」に変更されている。
同人誌専門店のシーンで、原作では架空の店舗として描かれていたのが、アニメ版ではスポンサーであるとらのあなの意向により実在する店舗「とらのあな秋葉原1号店」となっている。
なお、作中作である くじびきアンバランス についてはテレビ放映分では げんしけん の作中に部分的に登場するのみであったが、 げんしけん DVDボックス購入特典のボーナスディスクとして一部回(第1話・第21話・第25話)がフルタイムで収録されている(後にキッズステーションにて全話放送された)。
げんしけんのOVA版
2006年秋より くじびき?アンバランス が単独でテレビアニメ化された際、同年12月22日よりリリースされたTVアニメ版 くじアン のDVDボックス全3巻に購入特典として、各ボックスに1本ずつ げんしけん の完全新作OVAが同梱された( げんしけん DVDボックス発売時と逆のパターンである)。
このOVAでは、スタッフおよび製作会社はシリーズ構成・脚本(OVAでは全作を担当)の横手美智子以外ほぼ総入れ替えとなったが、キャストに関してはTV版第1期をそのまま踏襲。また主題歌は引き続きmanzoが担当し、エンディング曲もアツミサオリの「びいだま」がそのまま使用されている。
ストーリーはTV版第1期の続きということで、第1期では(実質)登場しなかった荻上も登場する。単行本4巻の「第24話 にゅーアンバランス」から5巻の「第26話 斑目式買い物法応用編」、6巻の「第31話 かしまし娘+1」「第32話 フタリノセカイ」に当たる内容で、一部原作と異なる順序で
