ぬらりひょんの孫


ぬらりひょんの孫 (ぬらりひょんのまご)は、 週刊少年ジャンプ にて連載中の、妖怪を題材とした少年漫画作品。作者は椎橋寛

ぬらりひょんの孫の概要

現代の日本を舞台に、「妖怪軍団」の総大将、ぬらりひょんの血を受け継ぐ少年を主人公に、人間と妖怪の日常を描いた怪奇ファンタジー妖怪百鬼夜行の世界をヤクザ(主に侠客・博徒)の世界に見立てた勧悪懲悪もの。百鬼夜行が見せ場として登場する。妖怪のほとんどは、鳥山石燕 画図百鬼夜行 竹原春泉 絵本百物語 といった妖怪画集から採用している。

マルジャンプ 2006年SPRING号に掲載された後、 週刊少年ジャンプ 2007年35号に第3回金未来杯エントリー作品として読み切り掲載。金未来杯を受賞した。 週刊少年ジャンプ 2008年15号より、連載開始

Jリーグファンである作者の趣味を反映してか、登場する人間キャラクターの苗字の殆どがガンバ大阪所属の選手から取られている。


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


ぬらりひょんの孫のあらすじ

主人公・奴良リクオは一見はごく普通の中学生。しかし実は妖怪ぬらりひょんの孫。家にいる100匹の妖怪たちと毎朝どたばたと付き合いながらなんとか普通の生活を送っている。幼い頃は祖父から色々と武勇伝を聞かされ、妖怪とはかっこいいものであると思っていたが、ある日友人との会話から、妖怪が人間から馬鹿にされる存在であることを知り……。

ぬらりひょんの孫の登場人物

ぬらりひょんの孫の妖怪

ぬらりひょんの孫の奴良組

奴良 リクオ(ぬら りくお) 本作の主人公。現在中学1年生(12歳)。度なし眼鏡をかけたおとなしい少年。成績優秀身体能力は意外に高く小学生の時点で50m走6秒9の記録を出している。実は妖怪ぬらりひょんの孫で、人間と妖怪のクオーターである為、4分の1だけ妖怪ぬらりひょんの血を引いている(名前はぬらりひょんのクオーターである事に由来する)。一日の4分の1だけ体内に流れている妖怪の血のせいで姿形、性格がガラリと変わる。夜に変化することが多いため、妖怪時のリクオは「夜の姿」「夜のリクオ」と呼ばれている。対して人間時のリクオは「昼の姿」「昼のリクオ」とも呼ばれる。昼の一人称は「ボク」で、夜の一人称は「オレ」(牛頭丸と戦った時は昼の姿にもかかわらず「オレ」と言っていた)。当初は意図的には変化(へんげ)出来なかったが、後に闇に乗じればいつでも変化出来るようになった。 妖怪の時は長髪で目つきが鋭くなり、まさに極道の親分と言えるこの上なく頼れる存在となる。主に長ドスを武器として戦い、敵に対しては冷徹。この覚醒時の姿は、普段の人間のリクオの夢の中に出てくる事もある。当初は、覚醒時のリクオ覚醒前の事もすべて把握していたようであったが、人間の時のリクオに覚醒時の記憶は残っていなかった。しかし、旧鼠との戦い頃より記憶が残るようになった。この後、組を守る後継ぎとしての自覚を持つようになる。しかし、謀反を起こした牛鬼に何一つ処分を下さず再び奴良組に戻るよう説得するなどし、ぬらりひょんからは「まだまだ甘い」と言われている。 極道一家「奴良組三代目候補(若頭)であるが、人間の血が多く、争いごとを好まないため、他の妖怪たちからは反対されていた。現在でも、祖父であるぬらりひょんに悪事をしないよう窘めている。中学では“人様から当てにされ、褒められてこそ立派な人間だ”と信じ、頼まれごとは何でも喜んで聞くよう振る舞っているが、それ故に周囲から体良くパシリにされている。 青田坊パシリをさせる人間を懲らしめてからは、そのようなことはなくなったと見られるが、その気の利いた行いの数々は密かに学校中で有名になっており、殆どの生徒達には「文字通り良い奴」とかなり好意的に見られている。 妖怪絡みの厄介ごとに巻き込まれることが多い為、妖怪を悪と見なしている節もある(だが組員を家族として大切に思っている)。屋敷の妖怪たちからは「若」と呼ばれている。 読み切り版では既に妖怪一家「奴良組三代目頭領となっており、年齢設定も高校生になっている。また、覚醒時の記憶も残っている設定。 奥義明鏡止水"桜"(おうぎめいきょうしすい さくら) 酒を利用した奴良家秘伝の技。盃に波紋が広がる間敵を焼き尽くす。 ぬらりひょん リクオの祖父で、妖怪の総大将初代頭領だが、二代目が早逝した為、隠居の身でありながら頭領を務める。昔は悪行の限りを尽くし、「闇世界の主」と言われていたらしいが、現在はその妖術を無銭飲食などのせこい手段に使ったりしている。過去には妖怪の天敵である陰陽師の本家で飯を食って帰って来た事もあるという。三代目を継ぐのはリクオであると強く思っているが、リクオが自分のように人様に迷惑をかけることを嫌がっている点は、あまり良く思っていない。若い頃は覚醒時のリクオによく似た姿だった。 読み切り版も同じような設定。よく宇佐美家に勝手に上がりこんでご飯を食べていたりする(ぬらりひょんの特性から)。宇佐美家の母親以外とはわりとうまくやっているらしく、祖父などとは将棋をよく打っているらしい。 真・明鏡止水(ぬらりひょんのめいきょうしすい) その圧倒的な存在感で威圧することにより、相手から自分を認知されなくする。ぬらりひょん曰く「わしの杯に波紋は鳴らない」。

ぬらりひょんの孫の本家の妖怪

カラス天狗(からすてんぐ) 奴良家に棲む妖怪の一人。小柄で小さな錫杖を持っている。リクオ世話係である妖怪たちのまとめ役であるが、たまに空回ることもしばしば。自身が妖怪であることを否定し、思い切った行動も取るリクオに手を焼いている。そのせいか、最近ではぬらりひょんにさえ「リクオに対して過保護だ」とまで言われている。 普段と覚醒時のリクオ三代目襲名に対する考え方の大きな違いを不思議に思っている。 雪女(ゆきおんな) 奴良家に棲む妖怪の一人。リクオの側近であり、彼自身をとても慕っている。外見はリクオと同い年ぐらいの美少女。雪女なのになぜかマフラーをしている。奴良家の家事全般を担当している様子(リクオ曰く美味しいが冷めている食事を作るらしい)。リクオ幼少期には逆さに吊るされるなど、よくリクオに遊ばれていた。 リクオが妖怪の姿に覚醒して以来、お供としてリクオと同じ学校に通学している(リクオは4年間気付かなかった)。人間時の名前は及川氷麗(おいかわ つらら)。彼女に言われてからはリクオも普段から「つらら」と呼ぶようになる。妖怪の天敵である陰陽師が大の苦手でゆらには怯えっぱなしであるが、学校では平気。ちなみに何組かは不明である。百鬼夜行の際は、覚醒したリクオの姿に頼もしさを抱いている。 「畏」の旗や「ぬ」のハンカチなどの様々な小道具を持っている。 雪化粧(ゆきげしょう) 呪いの吹雪。相手を凍りつかせ粉々に破壊する。 青田坊(あおたぼう) 奴良家に棲む妖怪の一人で、リクオの側近。見上げるような大男で首に髑髏の数珠飾りをしている。屈強な肉体と怪力の持主で、奴良組の主力。「奴良組突撃隊長」を自称し、戦いでは黒田坊と共に先陣を切ることが多い。 リクオが妖怪の姿に覚醒してからは人間に化け、雪女と共に同じ学校に通学している(雪女同様リクオには気付かれなかった)。また、リクオパシリに使おうとした人間を懲らしめた後に、いつのまにか暴走族「血畏無百鬼夜行(ちいむひゃっきやこう)」の頭(ヘッド)になってしまっている。人間時の名前は倉田(くらた)。 黒田坊(くろたぼう) 奴良家に棲む妖怪の一人。青田坊と同じくらいの背の高さで旅の法師のような笠を被っている。一人称は「拙僧」。青田坊とは仲がいいらしく、百鬼夜行の際には常に勝負を競っている「もう一人の突撃隊長」。暗器の使い手で、暗殺破戒僧の異名を持つ。リクオが正式に跡目候補となってからは彼も護衛に回ることになった。 人間には基本的に無関心であるが、痴漢疑惑を晴らしてくれた鳥居に関しては恩義を抱いている。 暗器黒演舞(あんきくろえんぶ) 法衣の下から無数の武器を繰り出して敵を不意打ちする。 三羽烏(さんばがらす) カラス天狗の3人の息子。浮世絵町の多数の烏を従えており、諜報役として活躍する。馬頭丸の操る巨大な妖怪を一瞬にして蹴散らすなど、戦闘能力も高い。普段は人間の姿をしている。 首無し(くびなし) 奴良家に棲む妖怪の一人。ハンサムな青年なのだがその名の通り、首と胴が離れている抜け首の妖怪。戦いの際、絡新婦の糸と毛倡妓の髪を編みこんだ糸を武器とする。旧鼠の手下により制服を破られたゆらに服を貸してやったことから、覚醒したリクオに「女に甘いな」などと言われている。リクオが正式に跡目候補となってからは彼も護衛に回ることになった。背格好リクオに似ているため、影武者として摺り変わることもある。酒に弱い。 毛倡妓(けじょうろう) ウェーブが入った長い髪の女の妖怪。かなりの美女で、奴良家の台所で家事をしている。巨乳で雪女からは嫉妬されている。清継たちが奴良家を訪れた時にうっかり姿を見せたため、それ以来彼らとの間では「リクオのお姉さん」として振舞っている。戦闘においては髪を絡ませて相手を縛り、バラバラにする。ネズミが嫌い。リクオが正式に跡目候補となってからは彼女も護衛に回ることになった(4年前、リクオのお供に名乗りを上げたが、妖怪の圧倒的支持を得た雪女に取って代わられていた)。 朧車(おぼろぐるま) 奴良家に棲む妖怪の一人。ぬらりひょんの乗り物でもある。 納豆小僧(なっとうこぞう) 奴良家に棲む妖怪の一人。 なにかと廊下をせわしなく走っている。 河童(かっぱ) 奴良家に棲む妖怪の一人。庭の池に住んでいる。リクオが正式に跡目候補となってからは彼も護衛に回ることになった。人間に化ける事ができるが、水かきは消えない。

ぬらりひょんの孫の奴良組傘下

木魚達磨(もくぎょだるま) 奴良系達磨会」会長で、奴良組相談役の妖怪。容姿、性格と人間そのものであるリクオが、妖怪一家である奴良組次期頭領になることに疑問を抱くが、真の姿を知り徐々に認めていくことになる。 鴆(ぜん) 奴良系「薬師一派(何故かリクオ蛇太夫を殺す前は鴆一派)」組長で、奴良組幹部リクオ義兄弟で、三代目を継ごうとしないリクオを諭す為にぬらりひょんが呼び寄せた。荒々しい性格の青年で、怒ると猛毒をもつ羽を飛ばして攻撃する。自身が持つ毒のおかげで身体を蝕まれ、余命幾許もない。一度は三代目を継ごうとしないリクオに愛想を尽かすも、自身の部下に裏切られ殺されそうになった所を覚醒したリクオに助けられ、改めて義兄弟の盃を交わした。しかし、今でも「昼のリクオ」には不満を覚えている。毒の影響でよく吐血する。 牛鬼(ぎゅうき)/梅若丸(うめわかまる) 奴良系牛鬼組」組長で、奴良組幹部奴良組勢力の最西端にあたる捩眼山の頂上に組の本部を置く。物静かで慎重に物事を考える性格のため、周囲からは「行動が鈍い」「牛の歩み」と揶揄もしくは非難されることもある。幻術を用いた戦いを得意とし、剣術も覚醒後リクオと互角の実力を誇る。 元々梅若丸という名の人間であったが、幼い頃に今生の別れとなった母親を、かつて捩眼山を支配していた牛鬼に喰われ、それがきっかけで魔道に墜ち妖怪と化し、山の妖怪を引き連れ人里を襲ううちに彼自身が牛鬼と呼ばれるようになった。母の菩提を弔うため、数多くの人間を殺したが、奴良組との三日三晩の抗争の後敗北し傘下に加わる。その時に当時の頭領であったぬらりひょんと親子の盃を交わしており、孫であるリクオにもぬらりひょん同様に成長してほしいと期待していた。 奴良系一派のリクオ三代目襲名否定派の一人で、 旧鼠を影で操っていた「ボス」の正体。しかし幹部会での的を射た発言ゆえに他の否定派の者からさえも「いい子ぶりやがって…」と煙たがられていた。内憂外患を山と抱え込んだ奴良組の将来を案じたがために謀反を起こし、捩眼山清十字怪奇探偵団と共にやってきたリクオと自ら闘いその器を試そうとする。最後はリクオと相討ちになり、責任を取るべく自決しようとするが、リクオに止められる。昼のリクオからも三代目を引き継ぐ決意を聞かされ、若頭襲名の席にて改めてその罪を許され、再び奴良組の傘下に戻ることとなった。 牛頭丸(ごずまる) 牛鬼の腹心の妖怪。髷を結い左目を前髪で隠した青年。冷静かつ残忍な性格。幼い頃から馬頭丸と共に牛鬼の側に仕え、馬頭丸と並び牛鬼からの信頼が最も厚い部下である。 呪文を聞かせることで人間を操ったり惑わせることができ、「爪」と呼ばれる日本刀を使って戦う。油断した雪女を圧倒して負傷させ、駆けつけたリクオと互角の勝負を展開。最後は背中の爪ごと身体を切り裂かれて敗北した。牛鬼の処分に伴い、牛鬼組跡目候補として、本家あずかりの身となるが、雪女とはいまだに犬猿の仲である。事実上本家の人質という立場にあるが、カラス天狗からぬらりひょんの護衛任務を与えられるなど、それなりに実力は買われている様子。平和ボケした本家の空気を嫌っているが、リクオに対しては多少興味を抱いている。 牛頭陰魔爪(ごずいんまそう) 背中から最大8本の巨大な爪を繰り出す。 馬頭丸(めずまる) 牛鬼の腹心の妖怪。馬の頭骨を頭にかぶっている。傀儡糸を使って人間を操ることができる。牛頭丸と共に牛鬼が最も信頼を寄せる妖怪だが、牛頭丸には牛鬼により認められたいが故のライバル意識を抱いており、常に牛頭丸の先に行こうと競っている。しかし、牛頭丸に比べると少し間の抜けていて、楽天的なところがあり、捩眼山温泉での戦いでもゆらや三羽烏の登場という不測の事態に慌てていた。牛鬼降伏後牛頭丸と共に奴良組へ復帰した。 うしおに軍団(-ぐんだん) 馬頭丸傀儡糸によって操られる複数の巨大な妖怪集団。 一ツ目入道(ひとつめにゅうどう) 奴良系独眼鬼組」組長で、奴良組幹部。一つ目の大男の妖怪。奴良系一派のリクオ三代目襲名否定派の一人。やたらと「組のために」と口にし、リクオによる牛鬼の処分にもただ一人納得しなかったが、それが却って自らボロを出し派閥内での孤立をも招く結果となり、遂にはリクオ相手に理論でやり込められる。 もったいないお化け(もったいないおばけ) 奴良系御化組」組長で、奴良組幹部算盤坊(そろばんぼう) 奴良系「妖怪商人連合」会長で、奴良組幹部。 浅茅ヶ原の鬼女(あさじがはらのきじょ) 奴良系鬼女組」組長で、奴良組幹部。 三ツ目八面(みつめやづら) 奴良系「三ツ目党」党主で、奴良組幹部。 狒々(ひひ) 奴良系関東大猿会」会長で、奴良組幹部。振分け髪に顔のサイズに合わない小面の能面をつけた怪童。奴良組の中でも長老格と呼ばれる存在だったが、四国八十八鬼夜行の手勢に殺された。 大ムカデ(おおむかで) 奴良系「百足一族」族長で、奴良組幹部良太猫(りょうたねこ) 奴良系化猫組」の頭領。旧鼠組が支配している浮世絵町一番街の前の支配者。博徒として街を長く治めてきたが、旧鼠組に乗っ取られてしまい、リクオに助けを求める。 千羽(せんば) 土地神の一柱。「千羽」と書かれた暖簾を頭にかぶっている。一人称は「小生」。千羽鶴を自分に供えた人の祈りで病気を治す力も持っている。何年も人に詣でられなかったために小さくなってしまい、力も弱っていたが、ひばりが千羽鶴を備えて力を取り戻し、袖モギ様の呪いで生命力を毟り取られた鳥居を回復させた。

ぬらりひょんの孫の叛奴良組側

ガゴゼ 奴良系ガゴゼ会」頭領。子供をさらい喰う妖怪。数多くの子供を殺害してきたことで、悪行の数では右に出る者はいないと、妖怪の中でも評価が高かった。奴良家次期頭領の座を狙っており、邪魔なリクオの命を狙う。しかし、弱い人間を殺すことを自慢していたため、覚醒時のリクオには「小者」と揶揄され、最後は刀で真っ二つにされてしまう。 蛇太夫(へびだゆう) 鴆の一の部下。首が蛇のように伸びて攻撃する。鴆が最も信頼していた部下だが、元より忠誠心などなく彼の命が長くないと知ると反旗を翻した。しかし駆け付けたリクオに、刀で真っ二つにされてしまう。 旧鼠(きゅうそ) 「旧鼠組」の頭領。ネズミの妖怪で、夜の帝王と言われる存在。普段は星矢(せいや)というホストを演じているが、その裏では夜な夜な街をさまよい、女を喰らっている。 奴良組次期頭領の座を狙い、カナとゆらを人質にとって、リクオに頭領の座を要求する。その昔知恵のないただの暴徒として、奴良組から破門されている。良太猫に言わせれば、目的遂行のためなら何でもやる卑怯者。覚醒したリクオに焼き殺される。

ぬらりひょんの孫の四国八十八鬼夜行

穏神刑部狸(いぬがみぎょうぶだぬき) 四国の妖怪たちを束ねる長。老齢のため力も衰え、統率できる妖怪たちも少なくなっている。遥か昔人間と争って敗れ、封印されたことがある。ぬらりひょんとは旧知の仲であるが、人間と争う時にぬらりひょんからの助力を断っている。その理由はぬらりひょんの百鬼夜行に加わる条件付きだったためだった。玉章の本州襲撃の件はまったく知らず、ぬらりひょんの来訪によって初めてその真実を知らされた。 穏神刑部 玉章(いぬがみぎょうぶ たまずき) 四国八十八鬼夜行組長穏神刑部狸の88番目の8人目の息子にして、穏神刑部狸神通力を最も強く受け継いだ妖怪。高校生ぐらいの少年の外見をしている。妖怪の中だけでなく人間の中でもずば抜けたカリスマ性を発揮し、浮世絵町に来る前の学校では生徒会長を務めていた。奴良組が支配する浮世絵町でより多くの“畏れ”を奪い、支配権を強奪することを企む。真の姿は仮面の様な顔の(素顔なのかは不明)歌舞伎風の外見をしている。「玉章」とは元々狸が化けたり神通力を使うときに使う葉のことを指すが、彼の場合は「タマズキ」つまり「王の座を狙う」という意味に名前を改めている。 鞭(ムチ) 四国八十八鬼夜行幹部の一人。紳士の風体をした風妖怪。かまいたちに似た、高知県山奥に現れる妖怪。指を長く伸ばして猛毒の風を操り、あらゆるものを切り裂き病に侵す(ゆらは短時間で回復している)。その風音が鞭の音に似ていることから「ムチ」と呼ばれる。大妖怪狒狒を殺害した張本人。部下数人と共にぬらりひょんとゆらを襲うが、部下たちはゆらに倒され、自身もまた明鏡止水を使ったぬらりひょんにドスで刺されて敗れた。 怪異・八陣風壁(かいいはちじんふうへき) 毒風で作り出した小規模な竜巻を相手にぶつける。 犬神(いぬがみ) 四国八十八鬼夜行幹部の一人。見た目は好青年だが、平安時代に犬神の呪いを行って失敗し、犬神憑きとなった術者を先祖に持つ。 元々は玉章と同じ中学校に通う学校の生徒で、彼がひきいる取り巻きにいじめられていたが、ある日犬神憑きの力を使って全員を殺してしまい、そして玉章に誘われて傘下に入った。舌を出していることが多く、青田坊から「舌野郎」と呼ばれている。妖怪は人間から罵声しか受けない存在と思っており、妖怪としてのカリスマ性を持つ玉章や妖怪でありながら人間から慕われるリクオを憎んでいる(ただし玉章に関してはむしろ彼を羨む気持ちのほうが強い)。 人を妬み恨む想いが頂点に達すると本性を現し、鋭い牙で相手の喉笛を噛み切る。首だけで移動することも可能。恨む想いが強ければ強いほど力を発揮する。また巨大な犬の姿に変化させることも出来る。 学校に潜入し、妖怪なのに人間と仲良くしているリクオに激しい嫉妬を覚える。生徒会長選挙の時にリクオが全校生徒から歓声をあびる光景を見て、人間への恨めしさが頂点に達し選挙中に正体を現す。正体を現す直前に「お前(リクオ)みたいになりたかった」と発言している。首無しの妨害を受けて巨大な獣に変化しリクオと死闘を演じるが、最後はリクオに一刀両断される。変化が解けた後もしぶとくリクオと戦おうとするが、リクオへの憎しみが畏れに変わったことから力を失っており玉章に始末される(体を木の葉に変えられた)。 また、選挙中に起こした一連の騒動は全て単なる清継の演出と全校生徒には思い込まれている。 手洗い鬼(てあらいおに) 七人同行の一人で、四国八十八鬼夜行の幹部の一人。巨大な巡礼僧の姿をした妖怪。怪力を使って物を破壊する。 犬鳳凰(いぬほうおう) 七人同行の一人で、四国八十八鬼夜行の幹部の一人。鶏の化け物。口から火炎を吐く。 夜雀(よすずめ) 七人同行の一人で、四国八十八鬼夜行の幹部の一人。髪をポニーテールにして、顔を幾重にも布で覆った妖怪。直接言葉を話すことはないが、なんらかのコミュニケーション能力を持っている模様。犬神がいた学校では、女生徒の制服を着ていたことから女性らしい。ナギナタを使って照明器具や光源を破壊して、辺りを暗くする。 岸涯小僧(がんぎこぞう) 七人同行の一人で、四国八十八鬼夜行の幹部の一人。小柄な半漁人の妖怪。 針女(はりおんな) 七人同行の一人で、四国八十八鬼夜行の幹部の一人。髪を振り乱した女性の妖怪。 袖モギ様(そでもぎさま) 七人同行の一人で、四国八十八鬼夜行の幹部の一人。袖モギ信仰の地蔵のような小柄な妖怪。服の袖を掴まれて振り向いてしまうと、袖を破って袖モギ様に差し出さなければ呪い殺されてしまう。裏を返せば差し出す袖が無ければ殺されてしまうので、袖が無くなるまで毟り取られることもある。袖モギ様を殺さない限り呪いは解けないが、早く殺さなければ手遅れになることもある。土地神を襲い、その信仰を自分の“畏れ”に変えてしまう。 鳥居を呪いで殺しかけたことでリクオ達の怒りを買い、黒田坊によって倒され瀕死状態でも挑発し続けたためリクオによって止めを刺された。

ぬらりひょんの孫のその他の妖怪

牛鬼(ぎゅうき)(過去) かつて捩目山を支配していた巨大な妖怪。部下に命じて人を攫ってこさせては、その肉を喰らっていた。梅若丸の母親を喰い殺し、さらに梅若丸自身も喰らおうとするが、母を殺されたその恨みによって妖怪となった梅若丸に喉を突き破られて死亡した。 雲外鏡(うんがいきょう) 「紫の鏡」の都市伝説で有名な、別名"魔を照らす鏡"。紫色の鏡を見た人間の夢に現れ、その人間を13歳の誕生日の日に殺すと言われる。"13"という数字は妖怪の世界では成人の歳にあたり、すなわちその誕生日は吉日となる。夕暮に自転車に乗って現れ、対象の人間を鏡の世界に閉じ込め、自分の体内に取り込んで殺す。 7年前同じく鏡を見たカナの友人たちを殺し、さらにカナの13歳の誕生日の日に現れ、彼女を鏡の世界に閉じ込めたが、間一髪のところでリクオに顔に当たる鏡を割られて倒された。

ぬらりひょんの孫の人間

ぬらりひょんの孫の清十字怪奇探偵団

家長 可奈(いえなが かな) 通称「カナ」。浮世絵中学校に通うリクオクラスメイトで、上級生たちから「今年の一年生の中で五本の指に入る」と言われるほどの美少女リクオの小学校時代からの幼馴染。気丈で明るい性格だが、妖怪など怖いものは苦手。にもかかわらず、「清十字怪奇探偵団」の一員になっている。リクオにまつわる妖怪がらみの話についてはほぼ知らない。ゆらと共に旧鼠に捕えられたことを始めとして(その際リクオ(夜)と奴良組の妖怪たちに助けられた)、度々妖怪がらみの事件に巻き込まれることが多い。リクオ(昼)に好意を抱いているのか、一時、リクオとつらら(雪女)の関係を怪しんでいたが、今ではリクオ(夜)のほうが気になっているらしい。誕生日はゴールデンウィーク開け以降。 花開院 ゆら(けいかいん-) 京都の陰陽師陰陽道の頂点に立つ「花開院家」頭首の娘。祖父「花開院秀元」は有名な陰陽師らしい。妖怪退治の修行の為、浮世絵中学校に転校してきた、リクオクラスメイト京言葉京都方言)を使う。 要領がよくおっとりとした性格だが、陰陽師としてのプライドが高く妖怪は全て滅するという信念を持っており、勝利の為なら己が身を滅ぼす事すら厭わない激情と、安全圏へと退避させた非戦闘員を「足手まとい」と言い切る非情さを併せ持つ。式神を使役し妖怪を滅する能力についてはぬらりひょんも驚愕する才能の持ち主であり、修行中の身でも陰陽師としては優秀な方らしいが、肝心要の所で失敗をすることがある。いつか妖怪の総大将であるぬらりひょんを倒そうとしており、旧鼠からリクオに助けられてもその思いは変わらない。清継から「清十字怪奇探偵団」一の専門家として信頼されているが、本人はそれを重荷に思っている。一人暮らしをしているせいか貧乏で、金欠になりやすいのが悩みの種。 名前は読み切り版の登場人物「宇佐美ゆら」と同じであり、これが元となっている可能性がある。 貪狼(たんろう) 狼の式神。妖怪を喰い殺す。 禄存(ろくそん) 鹿の式神。角で攻撃する。脚力も抜群。 武曲(ぶきょく) 落ち武者の式神。ゆらに忠誠を誓っており、人語を話す。槍を使って戦う。 爆(ばく) 爆発を起こす式神。 廉貞(れんてい) 金魚の式神。「式神改造・人式一体」によりゆらの左腕に一体化し、花開院流陰陽術黄泉送葬水包銃よみおくり・ゆらMAX)」を放つ。 なお、貪狼・禄存・武曲・廉貞は北斗七星を構成する星の中国名である。 清十字 清継(きよじゅうじ きよつぐ) 浮世絵中学校に通うリクオ同級生リクオとはクラスが違う)。リクオの小学校時代からの知り合い。常に気取ったカッコつけな性格で、同級生男女問わず取り巻きにしているが、仲間に対しては深い友情と思いやりを見せる。かつては妖怪の存在を否定していたが、トンネルでの事件以来、妖怪の存在を信じるようになった。特に「夜のリクオ」に助けられて以降は(正体を知らずに)彼に惚れ込み、妖怪探しを通じて再び接点を持とうとしており、再会を切望している。 小学生の頃から情報収集力に優れており、時折妖怪らの核心に徐々に近づく事もあり、リクオをひやひやさせている。妖怪を探し出す「清十字怪奇探偵団」なるものを結成した。祖父が大学教授であり家は金持ちで、妖怪に関する資料がずらりと置かれている。 生徒会長選挙では犬神の起こした一連の騒動が全て彼の演出と思い込まれ、1年にして当選を果たした。 島(しま) 清継のとりまきの一人。いつも清継の味方に付く少年。リクオの小学校時代からの知り合い。倉田(青田坊)にシメられたのか、リクオパシリとするのを止めたようである。つらら(雪女)に好意を抱いている。実は、U-14(14歳以下)サッカー日本代表選手。 鳥居 夏実(とりい なつみ) 清継のとりまきの一人。黒髪の女子。リクオの小学校時代からの知り合い。清十字怪奇探偵団の一員だが、打算的なつきあいで、妖怪には興味がない。捩眼山の温泉での戦い以降、ゆらから対妖怪用の戦いの稽古を無理やりやらされていたが、痴漢騒ぎの一件から防衛意識に目覚めた模様。 巻(まき) 清継のとりまきの一人。茶髪の女子。リクオの小学校時代からの知り合い。清十字怪奇探偵団の一員だが、打算的なつきあいで、妖怪には興味がない。鳥居と同じくゆらから稽古を無理やりやらされている。

ぬらりひょんの孫のその他

奴良若菜(ぬら わかな) リクオの母。30歳。 鳥居ひばり(とりい-) 夏美の祖母。千羽の祠が祭られている近所の病院で入院中。若い頃から千羽に対する信仰が強く、現在もただ一人千羽の元へ詣でている。 化原(あだしばら) 作家であり妖怪研究家。みすぼらしい身なりだが、どこか不気味な雰囲気を漂わせる中年男性。清継が尊敬する人物である。馬頭丸に操られていた。

ぬらりひょんの孫の用語

奴良組(ぬらぐみ) 妖怪の総大将ぬらりひょんを頭領とする、関東総元締の妖怪一家。70団体、構成妖怪の数は1万匹。「達磨会」「鴆一派」などの貸元を擁する。武闘派と呼ばれる集団。 土地神(とちがみ) 幹部とは別にその地方の土地を守る役目を司る妖怪。戦いには向かないが、奴良組が持つ「畏れ」の核となる存在。人間からの信仰がなければやがて弱り、消滅してしまう。 四国八十八鬼夜行(しこくはちじゅうはっきやこう) 穏神刑部 玉章を組長とする、奴良組から見て西側に当たる妖怪の勢力。奴良組殲滅を目論み、ぬらりひょんの命を狙う。 七人同行(しちにんどうぎょう) 四国八十八鬼夜行幹部。蓑笠をかぶった七名の妖怪集団だが、実際には六名しか描かれていない。その六名は手洗い鬼・犬鳳凰・夜雀・岸涯小僧・針女・袖もぎ様であることが確認されているが、あと一名は不明。 畏(おそれ) 妖怪たちの掟のようなもの。特に妖怪たちをまとめる役目を担う組の頭領にとっては重要なものである。「畏」の文字は未知なるものへの感情、すなわち「妖怪」そのものを表す。 魔道(まどう) 人間がその道を外れ妖怪となること。

ぬらりひょんの孫の読み切り版の登場人物

宇佐美 ゆら(うさみ-) リクオの近所に住んでいる女子高生リクオクラスクラス委員を務めている。実家によくぬらりひょんがあがりこんでいるが、本人や彼女の祖父はあまり気にしていないようだ(母親は邪険らしい)。幽霊やオカルトなど、胡散臭いものを嫌う性格。外見は連載時の家長カナとほぼ同じである。尚、彼女自体は本編に登場していないが、彼女の祖母が経営する駄菓子屋連載版でも存在するようで、ぬらりひょんもよく菓子を失敬しているらしい。 槃蛇院 大覚(はんだいん だいかく) テレビ番組などで有名な霊能者を語る大男。その正体は極道「集英組」を束ねるヤクザである。実際に霊能者というのはインチキで、言葉巧みに相手をだまして財産や土地を取り上げたりしている。しかし、運悪くゆらの家をターゲットにし、ゆらを拉致してお清めといいながら、強姦寸前のところを覚醒したリクオたちに、組共々叩きのめされ、馬脚を現すこととなった。 猫目の爪(ねこめのつめ) 奴良家に棲む妖怪の一人。小柄で覆面をしており、猫の目と爪をもつ。連載版ジャンプ表紙にも登場しているが、本編には未登場。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


ぬらりひょんの孫の単行本

魑魅魍魎の主となる 2008年8月9日 ISBN 978-4-08-874557-2

リクオ、牛鬼と対峙する 2008年10月3日 ISBN 978-4-08-874581-7

ぬらりひょんの孫のスタッフ

ぬらりひょんの孫の編集者

?代目:中路靖二郎 - 2008年○月?2008年9月?担当中

◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『ぬらりひょんの孫』より
取得日:2008-11-19

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