みんなのうた

みんなのうたとはNHKテレビラジオ海外向けを含む)で放送されている5分間の音楽番組である。

みんなのうたの概要

1961年4月1日に第1回が放送、「おお牧場はみどり」が最初の曲として放送され、2006年に45周年を迎えた。NHKの中でも特に長寿番組のひとつである。これまでに1000曲を超える歌が紹介、放送された。ちなみに、番組のタイトルロゴスタート当時から全く変わっていない。

基本的に5分の放送枠で2分強の曲(オリジナル、または「みんなのうた」用に編集されたもの)を2曲放送するが、1997年からは5分弱の曲を1曲だけ放送するパターンが加わった。2008年現在、新曲の放送枠は2系統あり、過去に放送した曲を再放送する枠も4系統(テレビ・ラジオ共通の再放送2系統、ラジオ単独枠2系統)ある。その他に、テキストでは紹介されないテレビ単独の再放送枠が2系統とテキストで通常の再放送枠とは扱われないラジオ単独の再放送枠が1系統ある。新曲・再放送曲ともに、2ヶ月ごとに差し替えられていく。

放送枠は多数ある(詳しくは#放送時間等を参照)。5分のミニ番組のため、緊急ニュースなどのプログラム変更で休止となったり逆にフィラーとして差し込まれることもある。

みんなのうたの視聴者層

本来は未就学児?10代を想定したものと思われる。童謡風の歌のほか、10代の少年・少女の心理を歌ったものも多かったからである。しかし長寿番組になるにつれ、年齢が上がっても視聴し続けたり一度卒業したものの再び視聴を始める大人のファンも多い。もともと、親など子供に連れ添って視聴する大人の視聴者も多かった。

1970年代には子供への認知度は抜群で、フジテレビの ひらけ!ポンキッキ とともにテレビでの子供向けの歌の発信源の双璧であった。また他のテレビの歌と違い、学校行事などでも大っぴらに歌われた。

みんなのうたの曲

最初期には既存の童謡や外国の民謡が多かったが、現在はみんなのうたのために書き下ろされたオリジナル曲が中心となっている。また、リリース前の曲も同番組用に短縮され放送されることも多い。

ビートルズカーペンターズといった、日本人にもなじみ深い洋楽アーティストの曲に日本語の歌詞をつけた物もかつては数多く存在した(「オブラディ・オブラダ」、「シング」など。他にもアバの曲の日本語バージョン等が放映されていた時期もある)。

リンゴの森の子猫たち」はNHKで放送されたテレビアニメ スプーンおばさん のエンディングテーマでもあった。この他にもNHKテレビアニメテーマソングが使われた例がある( アニメ三銃士 から酒井法子の「夢・冒・険」、 青いブリンク から南野陽子の「瞳の中の未来」)。

みんなのうたの映像

テレビ放映では歌に合わせたアニメーションの映像が流れ、それもファンの間では人気となっている。

また、歴史的に実写の映像も多い(「切手のないおくりもの」「スシ食いねェ!」のように歌手自ら出演するケースもあり)。かつては歌にちなんだ日本各地の名所の映像が多かった。

みんなのうたの歌い手

他の音楽番組とは違い、歌手本人が映像出演した一部例外を除き歌手には一切スポットを当てず、ただ歌のみを放送するというスタイルを貫いている。

メジャーデビューを果たした者や大御所と言われるベテランの歌手はもちろん、一般には知られていないような歌手や歌手というより俳優や声優として知られている人が歌っているのも特徴である。

中には、ブレイク前にこの番組で歌を披露している歌手もいる。 例をあげると、

森山直太朗(「高校3年生」、インディーズ時代・直太朗名義の歌)

花*花(「赤い自転車」、インディーズ時代の歌)

Something ELse(「反省のうた」、「ラスト チャンス」の発表前)

GO!GO!7188(「むし'98」、「こいのうた」のヒット前)

など。

みんなのうたの番組の与えた影響

この番組からは「山口さんちのツトム君」「サラマンドラ」「切手のないおくりもの」「ビューティフル・ネーム」「一円玉の旅がらす」「WAになっておどろう?イレアイエ?」といった大ヒット曲も生まれた。特に「山口さん?」や「切手?」などは100万枚を突破した。

ビューティフル・ネーム」は1979年・「国際児童年」協賛歌としてNHKスポットでもたびたび流れていた曲だが、多くの人に歌詞を覚えてもらおう、との意図からこの番組に取り上げられた物と思われ、当時絶頂期だったゴダイゴ人気に合わせる形で、更にレコード売り上げ等を助長させる結果をもたらした。

「WAになっておどろう?イレアイエ?」は長万部太郎(角松敏生)率いる覆面バンドAGHARTAの楽曲であり、長野オリンピックの前年・1997年発表という時期の良さも手伝い、世界平和へのメッセージと解釈され世論に後押しされる形で一躍同オリンピックテーマ曲に抜擢された。そして海外マスコミを通じて世界に認知された他、並行してV6にもカバーされた。当時、NHK「みんなのうた」のプロデューサーが初めてこの曲のデモテープを聴かせてもらった時、「心の底からこの仕事をやっていて良かった・・・これだ!!と思ったことは今でも忘れません」と語っている。1998年長野オリンピック閉会式AGHARTAと選手が一体となったライヴ演奏が中継された。 この例は、この番組の楽曲が意外な方向に発展していった、最たるものといえるだろう。

最近ではコンピュータ技術の発達により、テレビ用映像コンピュータグラフィックス(CG)を使った作品も多くなっている。

2005年12月から放送された「グラスホッパー物語」は、かつて できるかな で「のっぽさん」を演じた高見のっぽが歌と作詞を担当した。また、クレイアニメと実写を合成した本編映像にも出演。彼の人気もあり世代を超えて人気を博した。視聴者からの好評の声を受け、NHKは当初の放送期間を翌2006年7月まで延長して放映した。8ヶ月もの長期にわたる放送はあまり例を見ない。

2007年6月、CGでは日本の第一人者であるうるまでるび夫妻が「おしりかじり虫」を発表。単に他人が制作した楽曲に映像をつけるのではなく、CGと楽曲から歌唱に至るまでの音楽面全てを自分たちで行ったことに加えてそのキャラクターと歌の内容があまりにも強烈な印象を与えるものとなっており、久々に高い反響を呼んでいる。

2008年8月から放送されたアンジェラ・アキによる「手紙〜拝啓 十五の君へ〜」は、同年度のNHK全国学校音楽コンクール・中学生部門の課題曲としてアンジェラ自身が提供した曲のセルフカバーだが、未来の自分に宛てた手紙を読んで、多感だった時期を回想する、という着眼点と共に、コンクールの課題曲を一般に広く注目させ、反響の大きさからCDの発売を急増させる効果も生んでいる。

みんなのうたの番組構成

番組の構成は非常にシンプルである。

テレビ放送の場合、初期は「“みんなのうた”の時間です」のナレーションと共にオープニングキャッチ数秒流れたのちに、「最初の曲は」「2曲目は」の曲と歌手の紹介ナレーション付きで曲のタイトル表示と曲本体演奏数だけ繰り返される(1985?93年度はナレーションが廃止されたばかりか曲紹介ナレーションなども一切無かった)。最後に番組テキストの紹介や意見感想の宛先が表示され、エンドキャッチとともにジングルが流れて番組は終わる。感想募集やエンドキャッチは時間調整に使われ、片方が省略されることもある。

ラジオの場合は作詞・作曲者などは紹介されず、曲名と歌手名ナレーションされて曲が流れるのみとなっている(かつては作詞・作曲者などの紹介もあったがその時間のため歌の最後がカットされていた)。

過去の曲を再放送する際は、曲冒頭タイトル画面は新しく作ったものに差し替えられる。

なお、2006年10月より以下の点が変更された。

番組終了画面が新曲枠と再放送枠で違う。

タイトルコール時と楽曲終了時に、曲の初回放送年月日が表示されるようになる。

みんなのうたの派生番組

総合テレビの番組 お元気ですか日本列島 では「みんなのうたリクエスト」のコーナーを毎週金曜日に設け、視聴者から過去に放送された曲のリクエストを募集している。曲の放映に先立ち視聴者から寄せられたメッセージを読み上げるほか、曲にまつわるエピソードを紹介している。曲のタイトル画面は、放送当時のものがそのまま流される(一部例外あり)。

2006年4月より、BSハイビジョンにて みんなのうたセレクション が始まった。これは1998年以降に制作されたハイビジョン作品に限定して再放送するものである。月?土曜の朝8:55に放映している。

2006年8?9月には、みんなのうた45周年記念特集番組として 懐かしのみんなのうた をBS2で放送。1961?71年の曲が放送される。

放送曲目:

誰も知らない(楠トシエ

A・A・B・C?ア・ア・ビ・チ?(弘田三枝子

ほか

みんなのうたのみんなのうた特別番組

2006年度

5月5日 ノッポさんのグラスホッパー物語グラスホッパー物語 うた:高見のっぽ)

8月26日 土曜スタジオパーク(これってホメことば? うた:ことばおじさんとアナウンサーズ

9月24日 ミュージックエクスプレス(これってホメことば? うた:ことばおじさんとアナウンサーズ

12月31日 きょうは一日みんなのうた三昧(NHK-FM、BS2にて放送 司会:ことばおじさん&石川ひとみ、BSナビゲーター:井上あずみ、ゲスト:高見のっぽ&ゴン太くん)

2007年度

12月31日 きょうは一日みんなのうた三昧(NHK-FM、NHK教育にて放送 司会:ことばおじさん&茂森あゆみ、ゲスト:おしりかじり虫)

スタジオパークからこんにちは 出演者

エカテリーナ(古いお城のものがたり)

岡本知高(空へ)

中川晃教(セルの恋)

高見のっぽ(グラスホッパー物語

さだまさし(がんばらんば)

マイク眞木(ありがとう?こころのバラ?・バラが咲いた・からすと柿のたね)

みんなのうたの初回放送前に放送されたみんなのうた

りんごのうた(しいなりんご)→ 土曜スタジオパーク 内で紹介

とのさまガエル2who's石坂浩二)→ スタジオパークからこんにちは 「石坂浩二」で紹介

夢見るジャンプ(平川地一丁目)→ たべもの新世紀 のテーマソングとして放送

みんなに知って欲しいこと(白井貴子)→ 福祉ネットワーク 内で紹介

これってホメことば?(ことばおじさんとアナウンサーズ)→ お元気ですか日本列島 内みんなのうたリクエストで放送

みんなのうたの放送時間等

放送時間は2008年4月現在のもの

高校野球、国会中継大相撲緊急ニュース放送時は休止。

ラジオ第2の日曜9:00の枠のみ、通常の2回分の放送時間でその月の新曲を全曲放送する。

再放送枠3と4と5(3?6曲)はラジオのみの放送。

再放送枠5はテキストに歌詞・楽譜が掲載されない特別枠。(NHKみんなのうた公式ホームページでは、通常の再放送枠扱い)

総合(金)9:55、13:55、及び教育(水)14:50は、上記枠レギュラー以外の再放送曲を2?4曲放送。

BS-hi(月?金)15:55は、月替わりで異なる新曲を放送。

東海地区では教育の12:55?13:00の枠を利用しNHK放送体験クラブを放送することがあるため、その間は休止となる。

教育(月?木)18:55?19:00は、近畿地区のNHKで2007年2月12日から3月1日まで おやこであそぼ!ふれあいタイム を放送していた。

各放送枠には短い2曲または長い1曲が入り、短い曲の組み合わせは枠ごとに同じ(違う枠のそれぞれの曲を組み合わせての放送はされない。必ず2ヶ月間同じ曲の組み合わせで放送される)。

みんなのうたの備考

1969年4月7日?1979年3月31日および1984年4月2日?1988年4月2日には総合テレビ月?土曜17:55?18:00にも放送されていた。当時その前後の時間帯は子供向け番組で、この時間が最もよく見られていたと思われる。

また月曜?土曜9:55?10:00は1976年から1997年まで おかあさんといっしょ と連続していた時間帯である。この枠は本来は幼児の視聴者にあわせた時間帯だったが1998年にその枠がなくなり、 みんなのうた がその名残りで独立した。

一時期、総合テレビでは新曲、教育テレビでは再放送曲と放送波により分けられていたこともあったが、現在は全放送波で新曲・再放送曲がほぼ完全に混成した編成となっている。

テレビ放送の場合、放送時間はアナログ・デジタル共通。但し、マルチ編成の時間帯(デジタル教育テレビのみ)はメインチャンネルでの放送(サブチャンネルでは放送されず)。

2000年代前半まではラジオ第1やFMの11:50?12:00、18:50?19:00のローカル枠の時間帯のうち、放送局によっては前半の5分間を 音の風景 と1日おきに放送されたこともあった(その場合、2波とも同時ではなく一方は みんなのうた 、もう一方は 音の風景 というパターンだった)。

2008年度は、ラジオの放送枠が大幅に増加したが、テレビでの放送は、土曜日は1回、日曜日は放送がないなどと、大幅に減少している。

みんなのうたのみんなのうた放送曲一覧

みんなのうた放送曲一覧および みんなのうた年度別放送楽曲一覧を参照


みんなのうたのアニメーター一覧(絵のみも含める)

飯田力

いしづかあつこ

一色あづる

伊藤有壱

うるまでるび

尾崎真吾

大井文雄

加藤晃

木下洋子

吉良敬三(きらけいぞう名義あり)

葛岡博(くずおかひろし名義あり)

倉橋達治

久里洋二

クリーチャーズ

小堤一明(こづつみPON名義あり)

こはなわためお

近藤勝也

坂本サク

芝山努

新海誠(田澤潮と共同で制作)

高屋奈月

田中ケイコ

田中直哉

月岡貞夫

佃公彦

仲澤崇仁

中島潔

永島慎二

中原収一

南家こうじ

西内としお

西村緋祿司

はせがわゆうじ

林静一

ひこねのりお

福島治

古川タク

堀口忠彦(とこいった名義あり)

ほんだゆきお

前田昭

竹口義之

望月智充

森まさあき(初期はアニメーションスタッフルームも明記)

もりやまゆうじ

やなせたかし

若井丈児

渡辺三千成

和田誠

ホッチカズヒロ

毛利厚

松本空

スリー・ディ

芝山努

小川博司

保谷瑠美子

梶谷芳朗

カマタタカシ

渡辺三千成(旭プロダクションも明記)

藤城清治

劇団影法師

波田佳子

その他

みんなのうたの実写映像

ここでは特に1970年代の作品についてあげる(それ以降、今日に至るまで多く実写も用いられている)。日本各地の風物を歌った歌や10代の心理(友情・希望など)を歌った歌に多く用いられた。前者は「宗谷岬」「僕たち大阪の子供やで」など、後者は「がんばれ3組」「ありがとう・さようなら」「天使の羽根のマーチ」「最後のシュート」などが代表的である。特に前者については単なる名所紹介に留まらず、当該地域生活文化(子供たちや大人の生活)の紹介にもなる映像が多かった。大人でも、当該地域の出身者などに、郷里を懐かしむために好まれた。2007年2・3月の歌として流れたGacktの「野に咲く花のように」では長崎県の長崎北陽台高校提供の写真が使われ、後日、同校の卒業式Gacktが訪れこの曲を歌うなどこの番組から生まれたエピソードもある

◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『みんなのうた』より
取得日:2008-11-15

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