カワカミプリンセス

カワカミプリンセスは、日本中央競馬会の競走馬である。2006年の優駿牝馬オークス)と秋華賞に優勝した。

カワカミプリンセスの出自

カワカミプリンセスは、牧場ゆかりの血統から、繁殖牝馬としての将来を嘱望され、生産牧場所有馬として登録され、三石町(現:新ひだか町)川上のプリンセスになって欲しいとの願いから命名された(JRA馬名登録上は冠名+お姫様となっている)。

カワカミプリンセスの戦績

カワカミプリンセスの2006年

2006年2月26日、阪神競馬の新馬戦でデビュー。9番人気と評価は高くなかったが、本田優を背に逃げ切りで勝利する。次走の君子蘭賞でも6番人気ながら勝利する。優駿牝馬オークス)を目標にトライアルスイートピーステークスに出走すると、直線で鋭く抜け出して3連勝。一気に優駿牝馬オークス)の有力候補となる。

本番の優駿牝馬では、桜花賞の2着馬で武豊鞍上アドマイヤキッス、その桜花賞で優勝したキストゥヘヴンに続く3番人気に支持される。道中は中団外目で先頭から5、6番手を追走し、直線では前を行くアサヒライジングを交わして先頭に立つと、フサイチパンドラの追撃を抑えて1着でゴールした。無敗での優駿牝馬オークス)制覇は、クリフジミツマサミスオンワードに次ぐ49年ぶり史上4頭目のことであった。父のキングヘイローにとっても初のGI産駒となり、スイートピーステークス出走馬からは(前身のスイートピー賞を含め)初の優駿牝馬オークス)優勝だった。

そして二冠を目指しての秋は、トライアルに出走することなく秋華賞に直接。それでも最後は粘るアサヒライジングを交わして、無敗での秋華賞優勝および牝馬二冠馬となった。無敗での同競走制覇ファインモーションに続き史上2頭目で、優駿牝馬オークス)・秋華賞の無敗の二冠は史上初であった。

古馬との初対戦となったエリザベス女王杯では、GIの出走としては初めて1番人気に支持された。レースでは道中は後方に控え、第4コーナーから最後の直線にかけて一気に追い出し、1位で入線した。しかし審議の結果、最後の直線でヤマニンシュクルへの進路妨害が認められ、12着への降着処分が下された。このとき、鞍上の本田は、「俺からナンボ制裁金を取ってもらっても構わない。でも、馬は堪忍してやってくれ…」と裁決委員に懇願したと言われている。ちなみに日本のGI1位入線馬の降着は、1991年天皇賞(秋)のメジロマックイーン以来15年ぶり2度目である。この年のJRA賞で最優秀3歳牝馬と最優秀父内国産馬に選出された。

カワカミプリンセスの2007年

2007年はヴィクトリアマイルから始動。2007年2月をもって調教師へ転向するために引退したこれまでの主戦騎手本田優に替わり武幸四郎が騎乗。1番人気に支持されたが、馬体が絞りきれていなかった上に、久々の出走が響いたのかスタートで出遅れ、直線でも伸びを欠き10着と大敗、デビュー以来始めて他馬に先着を許した。

続く宝塚記念では、4コーナーで先頭に立ち、見せ場はつくるものの、先行馬が崩れる厳しい展開で粘りきれず6着に敗れた。しかし、3歳牝馬で同年の東京優駿日本ダービー)に優勝したウオッカには先着し、意地は見せた。

その後札幌記念に向けて札幌競馬場での調教中だった7月26日に右第1趾節種子骨を骨折していることが判明し、高昭牧場で療養することになった。当初は約1年の休養が見込まれていたが、12月中旬に乗り運動を開始した。

カワカミプリンセスの2008年

5歳となり、4月2日に栗東トレーニングセンターへ帰厩した。そして、5月31日の金鯱賞に出走し、故障・長期休養明けに加え牡馬相手であることから5番人気にとどまったが、3着と健闘した。6月12日には第48回宝塚記念ファン投票の最終結果で7位となる3万3640票を獲得したことが発表され、6月29日の宝塚記念への出走登録を行っていたが、6月23日に軽度の筋肉痛のため大事をとって回避することが発表された。夏は放牧に出されずに栗東トレーニングセンターで調整された。秋は横山典弘との新コンビ府中牝馬ステークスから始動し、1番人気に支持される。レースでは直線早めで先頭に立ちそのまま押し切りをはかったが、ゴール目前ブルーメンブラットに差され2着に敗れた。

カワカミプリンセスの競走成績

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
(上り3F)
時計
勝ち馬/(2着馬)
2006 2. 26 阪神 3歳新馬 15 3 5 33.0(9人) 1着 本田優 54 芝1400(不) 1:25.4(36.9) -0.2 メイショウトッパー
3. 26 阪神 君子蘭賞 18 8 17 11.3(6人) 1着 本田優 54 芝1400(良) 1:23.0(35.3) -0.2 サウスティーダ
4. 30 東京 スイートピーS OP 18 4 8 2.2(1人) 1着 本田優 54 芝1800(良) 1:48.4(34.6) -0.1 ヤマニンファビュル
5. 21 東京 優駿牝馬 GI 18 5 9 6.7(3人) 1着 本田優 55 芝2400(良) 2:26.2(35.5) -0.1 フサイチパンドラ
10. 15 京都 秋華賞 GI 18 6 12 3.6(2人) 1着 本田優 55 芝2000(良) 1:58.2(34.4) -0.1 アサヒライジング
11. 12 京都 エリザベス女王杯 GI 15 8 16 2.7(1人) *12着 本田優 54 芝2200(良) 2:11.4(34.5) (-0.2) フサイチパンドラ
2007 5. 13 東京 ヴィクトリアマイル JpnI 18 3 6 2.1(1人) 10着 武幸四郎 55 芝1600(良) 1:33.4(33.7) 0.9 コイウタ
6. 24 阪神 宝塚記念 GI 18 4 7 10.2(6人) 6着 武幸四郎 56 芝2200(稍) 2:13.2(37.5) 0.8 アドマイヤムーン
2008 5. 31 中京 金鯱賞 GII 17 2 4 10.0(5人) 3着 武幸四郎 55 芝2000(稍) 1:59.3(35.0) 0.2 エイシンデピュティ
10. 19 東京 府中牝馬S GIII 18 4 7 2.3(1人) 2着 横山典弘 55 芝1800(良) 1:45.6(34.0) 0.1 ブルーメンブラット

競走成績は2008年10月19日現在
(*) 1位入線降着

カワカミプリンセスの血統

カワカミプリンセスの血統  (リファール系/Bold Ruler5×4(母内)=9.38%)

キングヘイロー
1995 鹿毛
*ダンシングブレーヴ
Dancing Brave
1983 鹿毛
Lyphard Northern Dancer
Goofed
Navajo Princess Drone
Olmec
*グッバイヘイロー
Goodbye Halo
1985 栗毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Pound Foolish Sir Ivor
Squander

*タカノセクレタリー
1996 鹿毛
Seattle Slew
1974 黒鹿毛
Bold Reasoning Boldnesian
Reason to Earn
My Charmer Poker
Fair Charmer
Summer Secretary
1985
Secretariat
1970
Bold Ruler
Somethingroyal
Golden Summer Key to the Mint
Summer Guest F-No.4-m

父のキングヘイローは世界的な超良血である。詳しくはキングヘイロー項目参照のこと。また、母のタカノセクレタリー(3戦未勝利)は、父に米三冠馬シアトルスルー、母父にもまた米国三冠馬セクレタリアトをもつ良血で、この配合はA.P.Indyと同じである。

先代: シーザリオ(2005年) JRA賞最優秀3歳牝馬 2006年 次代: ダイワスカーレット(2007年)
先代: シーザリオ(2005年) JRA賞最優秀父内国産馬 2006年 次代: ダイワスカーレット(2007年)
先代: シーザリオ オークス馬 2006年 次代: ローブデコルテ
先代: エアメサイア 秋華賞馬 2006年 次代: ダイワスカーレット

◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『カワカミプリンセス』より
取得日:2008-11-16

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