三井住友銀行

株式会社三井住友銀行(みついすみともぎんこう、英称:Sumitomo Mitsui Banking Corporation、略称:SMBC)は、日本の3大メガバンクのひとつ三井住友フィナンシャルグループの傘下の都市銀行である。

東京都千代田区を本店とし、麹町税務署所轄税務署としている。

三井住友銀行の概要

本店営業部 大阪本店営業部
(旧 住友銀行本店 設計長谷部鋭吉合併直前の様子(住友銀行芦屋支店・さくら銀行芦屋駅前支店合併直後の様子(現在は、旧住友銀行芦屋支店は閉鎖されている)

2001年4月1日に、住友グループ中核銀行住友銀行と、三井グループのさくら銀行が合併して発足した。発足当時、かつての財閥の枠を越えたことで話題となった。住友グループ・三井グループの両方に属している。

コーポレートカラーは、若草色。また、持株会社三井住友フィナンシャルグループが2007年4月に発表した中期経営計画スローガンは"LEAD the VALUE"。初年度の子銀行レベルの中間決算では、3大銀行三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行+みずほコーポレート銀行三井住友銀行)の中で業務純益トップとなり(純利益ベースではトップとはならず)、本業の強さを披露出来る結果となった。

グループ傘下に自前の信託部門を持たないなど総合金融グループとして遅れが指摘されているが、リテール分野投資銀行業務船舶ファイナンスシンジケーション等)においては強みも多い。また、海外銀行との戦略的提携(後述)や大和証券との共同出資会社である大和証券SMBC設立など、特徴ある経営を行っているといえる。

本店は東京都千代田区の旧さくら銀行東京営業部旧三井銀行本店)に置かれている。現在、本部機能持株会社SMFGも、同様に本部機能が分散されている)は有楽町本店営業部と丸の内の東京営業部(同行では、それぞれを日比谷・大手町と呼んでいる)、及び、北浜の大阪本店営業部の3つに分かれているが、本店営業部東京営業部については、2010年度上期をめどに、現在の東京営業部向かいに新築予定のビル(旧JFEビルディング跡地)に集約を予定している。

西川善文頭取時代には、親会社三井住友フィナンシャルグループUFJホールディングスとの経営統合を目指していたが、三菱東京フィナンシャル・グループとの争いに敗れ頓挫。程なくして大和証券グループ本社との経営統合検討も報じられたが、両グループともこれを否定して今に至る。

2006年、法人営業部門が、中小企業への融資と抱き合わせに高リスク金融商品を販売していることが判明し、金融庁より一部業務停止命令を受ける(既に解除済)。抱き合わせ販売が横行した時代の頭取は西川善文氏であり、郵政民営化初代社長にふさわしくないと言う意見が上がったこともあった。

2007年、アメリカ連邦準備制度理事会からマネーロンダリング監視態勢に不備があるとして、業務改善命令を受ける。

同年12月3日に2008年1月5日より即PAT利用銀行として加わることが発表された。なお2007年度は全銀協会長行をつとめた。

三井住友銀行の業務部門

個人部門、法人部門、企業金融部門市場営業部門国際部門投資銀行部門及各種本社部署関連子会社からなる。他行に先駆けた個人顧客分野への取組を実施しており、旧行時代末期から国内営業店組織を個人営業の「支店」、中小法人営業の「法人営業部」(住銀時代は「法人部」)に分けている。

三井住友銀行の個人部門

「支店」「ブロック」という名称の組織からなり、個人顧客宛金融商品販売業務、コンサルティング業務の深化を目指す。中期経営計画では投資信託、年金販売、証券仲介及び保険販売(解禁後)を注力分野としている。

三井住友銀行の法人部門

「法人営業部」「ビジネスサポートプラザ」からなり、法人融資・預金為替業務部のみならず、各種金融商品関連アドバイザリー業務に注力。中期経営計画ではエクイティ投資含めた中小企業育成地公体・地銀との連携による地方経済への噛みこみなどを掲げている。

2007年4月より「プライベート・アドバイザリー本部(PA本部)」を新設し、個人部門・法人部門の共管業務を担当する。具体的には、プライベートバンキング職域取引、事業承継の強化である。

三井住友銀行の企業金融部門

上場企業クラス・日系グローバル企業を担当しており、東京・名古屋・大阪の「営業部」から成る。通常「本店営業第x部」という名称がついており、業種単位となっている。たとえば商社は主に本店営業第三部が所管する。

2006年4月より「コーポレート・アドバイザリー本部(CA本部)」が新設され、法人部門・企業金融部門の顧客に対して、アドバイザリー業務強化を目指すダブルフロント体制を敷いている。具体的には上場クラスの企業に対して、事業再編、資本政策、などの提案を実施し、必要に応じて大和証券SMBCや関係の強いファンドと協働する役割を担うことで同行グループ金融ソリューション能力向上を目指す。

三井住友銀行の市場営業部門

資金・為替などディーリング・トレーディング業務を主に担当しており、大規模海外拠点資金繰含めて所管する。故宿澤広朗氏は、本分野での勤務経験が長く、かつてはロンドンディーラーを担当していた。

三井住友銀行の国際部門

主に同行の海外拠点業務を担当する。日系企業の海外各地に於ける業務サポートグローバル非日系企業宛取引推進、日系・非日系ストラクチャードファイナンスの推進などが主業務ストラクチャードファイナンス業務同行海外業務の柱であり、2006年Global Advisor of the year(第一位:Project Finance International誌)、2007年アジア地域シンジケートローン組成額第三位などを獲得している。欧州地域でのプロジェクトファイナンス業務も顕著であり、2007年も数々のawardを受賞した。

なおグローバルに事業を展開する日系企業に対するアドバイザリー業務を強化する観点から、2008年4月にグローバル・アドバイザリー部が設置された。

三井住友銀行の投資銀行部門

主に国内に於けるデットファイナンスを所管し、ストラクチャードファイナンス営業部シンジケーション営業部、不動産ファイナンス営業部アセットファイナンス営業部などからなる。中期経営計画ではシンジケートローン、不動産ノンリコースファイナンス、及びM&A業務の強化が柱。大和証券SMBCとの更なる連携により、顧客宛総合金融サービス提案体制の確立を目指す。

なお営業体制としては、法人部門・企業金融部門(・国際部門)の各営業部が顧客窓口となり、デットファイナンスソリューションについて投資銀行部門各部が専門的に提案・取組をするというダブルフロント体制となっている。

三井住友銀行の本社部門

経営企画部、情報システム企画部財務企画部、人事部、総務部リスク管理各部調査部、事務統括部、事務推進部などからなり、必要に応じて海外駐在を有する。調査部会社経営の観点から設置されており、社外向アナリスト養成という趣旨とは異なる。

2007年3月決算よりバーゼル2ベースでの規制自己資本比率計算に移行したが、同行もリスク管理は最中力分野と位置づけ、顧客宛金融商品販売コンプライアンスとあわせて引き続き強化を図る分野としている。

三井住友銀行の事務関連子会社

同行は合併当初から、各種事務(バックオフィス)を支店から分離・集中処理する体制を築き上げ、経費率の著しい低下を目指してきた。融資ミドルバック業務融資集中部に、外為関連バック業務は外為事務部に集約しており、現在ではそれぞれ「SMBC融資事務サービス」、「SMBCインターナショナルオペレーションズ」という名称の別会社となっている。また各営業店に於ける預金為替業務支店サービス部という部署に分けられており、個人宛金融サービスを行う支店とは別組織となっている。こうした徹底的な機能分化欧米型金融機関に類似しており、効率化に寄与してきたが、一方で同一営業店内に3組織(法人営業部、支店、支店サービス部)が並存することで、風通しが悪くなることも指摘されている。

三井住友銀行の基幹システム関係

三井住友銀行のATMでの取り扱い

ATMアットバンク三井住友銀行管理機のみ)を含む。E-net・ローソンATMを除く)では、びわこ銀行・関西アーバン銀行・みなと銀行三重銀行大阪府警察信用組合及名古屋銀行カード自行扱いとなる。

とりわけ三重県滋賀県には三井住友銀行の店舗がない(滋賀県草津市に無人ATMローンプラザがあるのみ)ため、びわこ・三重両行との提携により利便性が向上している。

過去、さくら銀行の時代までは滋賀県にも草津市内に支店が存在したが、2000年6月12日付で同行京都支店に統合されている。

なお、一部支店では空中店舗でないにもかかわらずATMの設置がなく、近隣に店舗外ATMを設置して代替しているケースも存在する。

この場合の管轄店近隣支店ケースが多いが、エーティーエムサービス東日本・西日本支店というケースもあるので、硬貨入金や現金振込ができないことやカードを利用した場合を含めた振込先には要注意である(ただし最寄支店への振り込み手数料を優遇している場合もある)。

また、給料日が集中する毎月25日とその翌日の26日(25日が銀行窓口休業日の場合は前営業日、26日が銀行窓口休業日の場合は翌営業日)には、三井住友銀行のすべてのキャッシュカードATM時間外手数料が無料となる(自行ATMおよび三井住友銀行管理アットバンクのみ)。

アットバンク・セブン銀行・ゆうちょ銀行・ローソンATM・イーネットATMでは、ICキャッシュカードに対応している機種がある。アットバンクとゆうちょ銀行ではさらに生体認証に対応している。

また、ゆうちょ銀行のATMおよびJR東日本の駅に設置されているATMコーナービューアルッテ」を同行の口座で利用する場合の手数料について、2007年10月から同行ATMに準じて無料化した(時間外利用時は手数料105円)。但し、総合口座貸越マイナス残高)がある場合JR東日本ビューアルッテATMは使用不可。これにより、平日8時45分から18時までの間に手数料無料で利用できるATMが全47都道府県を網羅することとなる。

三井住友銀行のICキャッシュカード関連

三井住友銀行ではICキャッシュカードを発行している。生体認証には手指静脈を用いる。従来からの磁気ストライプ記録データでの取引よりも、ICチップ記録データでの取引、さらにICチップ記録データ生体認証とを組み合わせた取引となるにつれてデータ信頼度が向上するとされ、ATMで取引できる上限金額を高く設定できるようになっている。本人確認法の改正に対応し2007年1月4日から、ICキャッシュカードの発行・切替(有効期限到来時を含む)に際して手数料が無料になった。

ただし、ICキャッシュカードについては、下記のとおり注意点が数点ある。

貯蓄預金専用のICキャッシュカード生体認証に対応していない。

ダブルストライプカードにはICチップ付きの物が用意されていない(SMBC CARDOne's Cardを除く。なおSMBC CARD生体認証対応非対応および磁気のみ(クレジット部分のみIC対応)から、One's Card生体認証対応および磁気のみ(クレジット部分のみIC対応)から選択可能)。

国際キャッシュカードについては、ICチップ付きの物に切り替えることが可能だが、生体認証には非対応で、かつICチップでの取引は日本国内に限られている(海外では磁気ストライプを利用する)。

生体認証対応型カードには磁気ストライプがない。このため、J-デビットでの決済や、他の金融機関ATMでの取引ができない(ただし、郵便局ATMはIC対応機種であれば利用可、セブン銀行は入金のみ対応)。

総合口座に組み込まれた貯蓄預金口座旧住友銀行 貯蓄総合口座(一石三帳くん) を含む)では普通預金口座貯蓄預金口座とがダブルストライプとなった磁気キャッシュカードが発行されていたが、このキャッシュカードをICカードに切り替える場合には、先に貯蓄預金口座総合口座から切り離したうえで、それぞれの口座に対してICキャッシュカードが発行される。つまり、通帳・キャッシュカードともに冊数枚数が増えることになる。

かつて発行されてきたOne's Card(旧称:ワンダーカード)利用者については、有効期限到来での更新はOne's Cardのままであり、SMBC CARDにはならない。SMBC CARDへの切替にはクレジット部分をいったん解約した上で、新規入会・発行する形になる。しかし、後にクレジット部分の解約・新規入会なしで切替申込が対応になっているが、切替の申込をしない場合は差し替えは従来通One's Cardの発行となる。

三井住友銀行のみずほ銀行とのATM相互無料解放(現在は終了)

三井住友銀行とみずほ銀行は生体認証を利用した取引(引き出し、カード振込)であれば、2007年5月28日から2008年3月31日まで相互の生体認証対応ATMでの他行出金手数料を無料にする(注)と、発表した。これにより、上記の期間は三井住友銀行の顧客も生体認証を利用した取引という条件付きで手数料無料で引き出しやカード振込(注)ができるようになった。

(注)ATM時間外手数料や振込手数料はかかるので注意。

三井住友銀行の店舗外ATMでの取扱と振込関連

店舗外ATMについては、かつては近隣店舗の管轄だったが、現在は、一部を除き、日本ATMATMJ)への委託(旧住友銀行時代、当時の日本NCR(現在は、当該事業がATMJに移管されているため、ATMJへの委託となっている)との契約による)により、「エーティーエムサービス東日本支店」と「エーティーエムサービス西日本支店」が一括して管理している(バックアップセンタを2箇所に設けたため、このようになっている)。この結果、自店舗内振込手数料に影響が出ることとなったが、ほぼ同時期の2004年10月1日から、三井住友銀行内振込手数料自店舗内店舗間にかかわらず一律化することで対処、これにより、キャッシュカードを使った自店舗内振込であっても一律有料化された。

これは、都市銀行では過去に類を見ない。ただし、きらやか銀行のように、キャッシュカード利用時の自店宛手数料が有料の銀行は少数ではあるが、いくつか存在する。 店舗・ATM検索画面では連絡先電話番号エーティーエムサービス東日本支店(03-5600-8095)・エーティーエムサービス西日本支店(06-6534-2900)管轄かどうかがわかる。 2006年12月1日よりキャッシュカードによる自店舗内振込が再び無料化された。 店舗外ATMの管轄は、以下のとおり、統括委託のままであるゆえ、完全に元に戻ったわけではないが、2007年3月12日からOne's plusが改定され、Web通帳利用者であれば大口利用者でなくても自行内全店間振込手数料が無料となった(詳細は下記「SMBCファーストパック」を参照)。

三井住友銀行のその他注意点

西日本シティ銀行が管轄する九州地方アットバンクに加え、大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学出張所(三井住友としての管轄店大分支店)は、大分銀行を幹事とし、当行と豊和銀行との共同設置ATM(当行と豊和銀行はCD扱い)であり、一部手数料優遇などの適用外になるものがあるため、注意が必要。

三井住友銀行の振込先登録関連

システム統合前の旧さくら銀行店舗・旧わかしお銀行店舗を除き、ATMでの振込時に振込カードは発行していない。ATMで現金振込を行った場合に発行を選択できる(あるいは、窓口でも発行できる)「振込便利帳」を利用して振込を行った場合には、過去の振込先の履歴を一定件数呼び出すことができる(銀行のコンピュータで、振込便利帳のご利用者番号ごとに管理されている)。あるいは、振込便利帳を使わずに当行ATM当行キャッシュカードを使って振込した場合にも、過去の振込先の履歴を一定件数呼び出すことができる(銀行のコンピュータで、キャッシュカード口座番号で管理される)。なお、システム統合前の旧さくら銀行店舗・旧わかしお銀行店舗で発行された振込カードを利用しての振込も可能である。

三井住友銀行のATMでの通帳の取扱時間

通帳記入普通預金貯蓄預金はすべてのATM営業時間、それ以外の通帳は平日8:45から18:00まで。ただし、通帳繰越通帳繰越を必要とする記帳は平日8:45から15:00までで店舗内ATMに限られている(余白が足りないと、店舗外の終日および店舗内の平日8:45から15:00までの間以外の時間は、1行も記帳しない)。

三井住友銀行の総合口座通帳の対応科目

現行の通帳は、「普通・貯蓄」と「定期・積立」の2冊に分かれて発行される。なお、印字可能ページ数は「普通・貯蓄」は普通預金8ページ・貯蓄預金3ページ、「定期・積立」は定期預金5ページ・積立6ページとなっている。

三井住友銀行の通帳のデザイン

三井住友銀行では、通帳のデザイン共通化されており、預金種類ごとに色分類がなされている。

この色は、おおむね旧住友銀行の通帳で採用されたものを引き継いでいる。総合口座(普通・貯蓄)通帳は深緑(旧住友銀行 貯蓄総合口座通帳 。なお、総合口座通帳は、旧わかしお銀行店システム統合前を除き、三井住友銀行では発行していない)、総合口座(定期・積立)通帳はオレンジ旧住友銀行 目的積立《りぼん》通帳 )、普通預金通帳は緑(旧住友銀行と同一)、定期預金通帳は赤(旧住友銀行と同一)、貯蓄預金通帳は紫(旧住友銀行と同一)、積立型預金通帳は茶、Can通帳は青(旧さくら銀行から引き継いだ、旧住友銀行にはなかった商品。なお、旧住友銀行ではこの色は、総合口座通帳に採用されていた)、外貨普通預金通帳ピンク振込便利帳はこげ茶など。

三井住友銀行の普通預金・貯蓄預金の取引明細印字形態

通帳の左側から年月日(和暦)、取引内容、お引出し金額、お預入れ金額、残高がそれぞれ印字される。旧さくら銀行と同一の項目・書式を採用しているが、印字内容は、三井住友銀行になってアレンジされた(下記「勘定系システム」にて詳述)。

旧住友銀行が発行した通帳はこれとは異なり、日付(年月日)、お支払金額、お預り金額、摘要、差引残高、符号が印字される。記帳を行った店番号符号欄に機番が日付欄に印字され、記帳を伴った取引以外の取引明細にはすべて行頭にピリオドが打たれる(貯蓄総合通帳 一石三帳くん は年月日、摘要、お支払金額、お預り金額、差引残高差引残高倍角印字で、符号・ピリオド・機番は印字されない)。

また、差引残高については特徴ある印字で、1日に複数回の取引があった場合のそれら取引明細をまとめて記帳した場合、毎日最後の行以外は残高の印字が省略された(ただし24行目は必ず印字された)ほか、1度の記帳手続での最終行の残高末桁には「*」を中間行で残高を印字する行の残高末桁には「◇」を印字することで、先述のピリオドと組み合わせると、すべての記帳手続がどのようなタイミングで行われたのかが一目で分かるようになっていた。

三井住友銀行の勘定系システム

基幹システム旧住友銀行システムNEC)がベースとなっているが、通帳は旧さくら銀行の形式(普通預金印字項目旧太陽神戸銀行から継承された形式、磁気ストライプ旧三井銀行から継承された形式)に統一した。

通帳対応改修もこれを反映し、旧住友銀行の店舗についてはPBIWITといった窓口端末ATM自動記帳機ともども、2001年4月2日の新銀行営業開始日には完了していた(自動記帳機については既設のオムロン製の機種に代えて繰越機能の付いた沖電気工業製AP21Vを導入した)が、旧さくら銀行の店舗については、2002年に店舗ごとに行われたシステム統合にあわせて窓口端末ATMの改修を完了させ、それ以前に旧住友銀行の通帳をそのまま利用できたのは、合併時に導入した富士通製繰越機能の付いた自動記帳機のみであった。

ATMで使えないばかりではなく、窓口では新銀行の通帳に強制的に繰越したうえでの対応あるいは郵送取次での対応であった。この間、旧さくら銀行の店舗のカードサービスコーナーでは、注意書きと音声ガイダンス通帳切替を呼びかけた。

さくら銀行が導入したATMへの通帳対応改修は、ソフトウェア更新(フォント音声ガイダンスの入れ替えなど)に加え、ハードウェア更新としては磁気ストライプ読み取り位置の追加のほか2色印字対応旧住友銀行の通帳で定期預金支払額および総合口座貸付残高が赤で印字されるため)がなされた。ただし、ハードウェア更新が省略された機種もあり、旧住友銀行の通帳が使用できない状態のまま機器更新まで利用された。

旧さくら銀行の書式を採用したとは言え、印字内容に関しては旧さくら銀行のシステムとはかなり異なるものが旧住友銀行側で用意され、統合後もこの形式となった。

具体的には、取引店以外の自行店舗で手続(記帳ではなく実際の手続き)した場合に印字されていた店番号が省略されたこと、残高の末桁にも*が印字されるものとしたこと、1行目は繰越残高を印字するようにしたこと、振込名義人が最大14文字固定とされたこと(旧さくら銀行では、入金額の印字が可能な範囲で、入金欄にもはみ出して続きが印字されていた)、記号欄の漢字が半角外字ではなく全角標準コード文字とされたこと、満行による通帳繰越時の1行目の日付が新通帳発行日ではなく旧通帳終了日とされたこと、振込時の記号欄印字が振替(加えて入金欄に振込と印字)ではなく振込とされたこと、が挙げられる。

これらは、システム統合まで、口座取引店旧銀行別に異なる場合もあれば、記帳店舗旧銀行別に異なる場合、さらには両要素が絡んでいる場合もあった。

また、テレホンバンキングシステムは2001年5月6日より旧住友銀行側のものをベースとしたものに集約されているが、それ以前の1か月間には、旧さくらテレホンダイレクトの番号から振込をした場合には「(929)テレバン」、三井住友銀行コールセンターの番号から振込をした場合には「(929)デンワフリコミ」と印字された。さらに、旧さくら銀行のシステムでは、システム統合まで、テレホンバンキングに限り、出金口座と完全に同一の口座への振込(つまり、振込資金として出金されたものが直後に振込入金として入金される振込)を行うこともできた。

なお、2001年4月の誕生から2002年7月のシステム統合までの期間、重複店舗整理の一環として、ブランチインブランチを行ったケースがいくつかあった。ATMについては、移転先の支店のものだけが設置され、旧銀行ATMが両方とも並べられているわけではなかった。なお、閉鎖される支店から移転先まである程度の距離がある場合は、ATMコーナーのみが残された。

旧わかしお銀行との合併の時点では、