北の国から (きたのくにから)は、北海道富良野市(主に麓郷地区)を舞台にしたフジテレビジョン制作のテレビドラマ。1981年から2002年にかけて放送。
北の国からの概要
東京都から故郷の北海道に帰郷して、大自然の中で暮らす一家の姿を描く。脚本は倉本聰。北海道の雄大な自然の中で繰り広げられる。連続ドラマ放送後、8編に及ぶSPドラマが放映された。主題歌の作曲・スキャットは、さだまさし。
映画 キタキツネ物語 と アドベンチャーファミリー の大ヒットにより、似た様なものが出来ないかとフジテレビから倉本に話が持ち込まれた事から企画が始まる。コンセプトは、アメリカ合衆国のテレビドラマシリーズ 大草原の小さな家 をヒントにしたものと言われる。フジテレビはこの路線を継続し、別の脚本家によるアメリカを舞台にしたドラマ オレゴンから愛 を制作・放映した。
21年間に渡って放送されたが、制作スタッフの高齢化による定年退職や、長期ロケによる高額な制作費により、続編の制作が困難になった事から、 2002遺言 をもって制作を終了。
フジテレビ系列局である北海道文化放送が初回から番組制作に協力しており、毎回長期に渡る北海道ロケによって制作された。美しい自然や祭り等、富良野市は日本中に知られる様になり、過疎の村だった麓郷地区には第1作放送直後から、休日になると数百人の観光客が見物に訪れる事となった。最終作が放送された2002年度には249万人が訪れている。富良野は北海道の観光名所となり、ドラマに使われた丸太小屋が再現された他、富良野市駅前農業協同組合4号倉庫を改造した「北の国から資料館」が設けられた。連続ドラマ第1話、黒板親子が降り立った布部駅の入口脇には、倉本の筆による「北の国から ここに始まる」と書かれた碑が建てられるなどした。
北の国からの作品
北の国からの連続ドラマ
1981年10月9日~1982年3月26日金曜日22時からの放送。全24話。異例の1年2ヶ月間に及ぶ長期ロケを敢行。スタート当初は裏番組であるTBSの山田太一脚本による 想い出づくり に苦戦を強いられ、視聴率も一時は一桁に落ちたものの尻上がりに上昇。最終回放送日には、新聞の朝刊にお礼の広告を出稿、最終回で遂に20%を突破。平均視聴率14.8%。テレビ大賞受賞。視聴者から寄せられた投書も1万通を超えた。
純による東京のガールフレンドに話りかけるナレーションが、物語の語り手となっている。純の「今日僕は…な訳で」、「…しており」、「…と思われ」という語り口が特徴。これは、同じく倉本脚本のドラマ 前略おふくろ様 における萩原健一の口調を受けて使用されたものである。ガールフレンドに語りかける設定が無くなった続編でも、この口調だけは踏襲されている。
北の国からのSPドラマ
連続ドラマの好評を受け、10年単位で子役の成長を追う大河ドラマというコンセプトで、当初から長期シリーズとする予定で開始。SPドラマでは常時視聴率20%超えを記録した。
放送日・視聴率北の国から'83冬(1983年3月24日放送)- 26.4%
北の国から'84夏(1984年9月27日放送) - 24.3%
北の国から'87初恋(1987年3月27日放送) - 20.5% 過去の作品も含めて全てがビデオ化され、これがレンタルビデオを通じ新たな視聴者を獲得したと言われる。 '87 初恋 では、シリーズ完結前の「シリーズにおける最高の名場面は?」というアンケートにおいて、「純が汚れたお札を見ながら富良野を旅立っていく」というラストシーンが1位に選ばれている。
北の国から'89帰郷(1989年3月31日放送) - 33.3%
北の国から'92巣立ち(1992年5月22日・23日放送) - 32.2%・31.7% '87初恋 、 '92巣立ち が、文化庁芸術祭作品賞受賞。
北の国から'95秘密(1995年6月9日放送) - 30.8% '95秘密 以降、ハイビジョンで撮影。
北の国から'98時代(1998年7月10日・11日放送) - 25.9%・24.8% 「フジテレビ開局40周年記念番組」として制作された。
北の国から2002遺言(2002年9月6日・7日放送) - 38.4%・33.6% 前編は、 2002FIFAワールドカップ 、 第53回NHK紅白歌合戦 を除き2002年の最高視聴率番組。 中嶋朋子の実子が息子役で出演。倉本は、この脚本で第21回向田邦子賞受賞。吉岡と恋人役の内田有紀は共演をきっかけに2002年12月結婚した。
北の国からの番外編
ゆく年くる年(1982?83年) フジテレビ制作回。田中邦衛、吉岡秀隆、中嶋朋子の3人が出演。 北の国から 記憶 2002年8月23日・30日放送。最終章「2002 遺言」の放送前に製作された総集編。2週にわたって「金曜エンタテイメント」枠にて放送。前編の「1980?1987」は、連続ドラマから「'87 初恋」まで、後編の「1989?1998」は、「'89 帰郷」から「'98 時代」までとなっている。この作品で大凡のストーリーが理解できるものの、前後編4時間弱という時間の関係上、細かなストーリーは省略されている。 ドキュメンタリー"北の国から" 2002年9月9日放送。「2002遺言」の舞台裏を中心としたドキュメンタリー番組。語りは中嶋朋子。 5夜連続!アンコールドラマスペシャル「北の国から」 2003年12月16日?20日放送。ハイビジョン撮影がされていた「'95秘密」、「'98時代」、「2002遺言」を地上デジタル放送開始を記念して、初のハイビジョン版での放送。なお編成上の都合で時間枠が足りなかった「2002遺言・前編」については、冒頭で22年間を振り返る回想シーンが追加されている。 北の国から2005 純と結の家 2004年、富良野市麓郷 拾って来た家 の一角に新たに「純と結の家」が作られた事を記念した倉本の書き下ろし短編。純の語りだけで構成されており、完成式で倉本自身によって朗読された。純と結の新婚生活と二人の拾って来た家が作られるまでの物語は、当時「新作ドラマが作られるのでは?」とファンの間で話題となった。「季刊 富良野塾」に掲載された他、麓郷の拾って来た家では直筆原稿を読むことができる。 カルトQ2005?誇り?(北の国から)編 2005年10月17日(月)深夜1:19~2:14の登龍門ニューカマーズ枠で放送。 司会:伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)・有村実樹 出演者:勝俣州和・増田英彦(ますだおかだ)・ビビる大木北の国からの登場人物
第1話? 黒板五郎:田中邦衛本作の主人公。東京のガソリンスタンドで働きながら一家4人で暮らしていたが、妻・令子の不倫をきっかけに純と蛍を連れて郷里の富良野へ帰ってくる。その後、令子とは正式に離婚。富良野では、中畑木材の仕事を手伝ったり、小規模の農業や炭焼きなどで生計を立てる。かなりの行動力があり、沢から水道を引いたり風力発電を作ったり、果ては井戸まで独力で掘ったりした。性格は基本的に温厚だが、頑固なところもあり一度ヘソを曲げると手が付けられなくなることもある。また、初期には内弁慶なところもあり、外で面白くないことがあると家に帰ってから子供たちに当たることもあった。92以降、「アキナ」という柴犬を飼っている。
黒板令子:いしだあゆみ五郎の妻で、純と蛍の母。美容院「REI」を経営している。学生時代の友人だった吉野信次と不倫したため、夫婦は離婚。
黒板純:吉岡秀隆五郎の長男。第一話の時点では小学4年生。典型的な都会っ子で、当初は東京に帰りたがっていたが、徐々に富良野の生活に馴染むようになる。性格は気弱で傷付きやすく、おしゃべり。言わなくてもいいことを言ったり、自らの責任を回避しようとして嘘をついて事態を悪化させることもしばしばある。中学卒業後は上京し、雪子のところへ身を寄せて働きながら定時制高校へ通う。その後はガソリンスタンド等へ勤めるが、92で富良野へ戻り、市の臨時職員としてごみ収集の仕事に従事する。98では草太の牧場を引き継ぐが、経営に失敗。羅臼へ逃げ、廃棄物処理の仕事に就く。スペシャル以降は仇名で呼ばれることが多い。
黒板(笠松)蛍:中嶋朋子五郎の長女で、純の妹。第一話の時点では小学2年生。令子の不倫現場を目撃してしまったこともあり、当初から五郎寄りだった。幼い頃は五郎に対し従順だったが、成長するにつれて五郎の意思と反する行動を取ることが多くなる。中学卒業後に看護学校へ通い、看護婦になった。その後、勤務していた病院の医師・黒木光彦と不倫し、根室市落石に駆け落ちする。黒木の子を身ごもるも、黒木には知らせずに別れ、一人で産もうとする。
北村草太:岩城滉一北村清吉の四男で共同牧場で働いており、純や蛍には「草太兄ちゃん」と呼ばれている。三人の兄は全員富良野を離れ、東京・札幌・仙台でそれぞれ暮らしている。趣味はボクシングとバイク。女グセが悪く、吉本つららと交際していたのにもかかわらず雪子に横恋慕してしまうものの、結局雪子との恋が実ることはなく、後に飯田アイコと結婚する。清吉の死後は牧場の規模拡大に勤しむが、半ば強引なやり方は純たちの反感を買うようになった。
吉本つらら:熊谷美由紀(現・松田美由紀)草太の恋人だったが、草太が雪子に浮気した後はないがしろにされる。それが元で家出し、札幌で風俗嬢になってしまった。連続シリーズ以降は登場しない。
中畑和夫:地井武男五郎の同級生で、「中畑木材」を経営している。様々なことにつけ、五郎たちの世話をしてくれる。夜のバーでは人格が変わり、自分を悲劇の主人公にして架空の話をするという一面も。そのせいで、こごみには陰で「悲劇サン」と呼ばれていた。
中畑みずえ:清水まゆみ中畑の妻。料理がうまいが、しつけには厳しい。2002「遺言」で、ガンにより他界する。
北村清吉:大滝秀治五郎の父方の伯母の子で、五郎とは従兄に当たる。草太の父。八幡丘で共同牧場を経営している。五人の男子をもうけるが、草太と末っ子を除いてみんな出て行ってしまった。普段は寡黙であまり喋らないが、時折みんなを黙らせてしまうほど説得力のあることを言う。
北村正子:今井和子清吉の妻で、草太の母。
松下豪介(クマさん):南雲佑介中畑木材で働いている若い衆。ひげもじゃで、まるで熊のような外見をしている。宮沢賢治が好き。
中川:尾上和中畑木材で働いている若い衆。
山本恵子:永浜三千子純の東京時代の同級生。純のナレーションで「拝啓、恵子ちゃん」という語り出しからも分かるように彼女へ向けて話されている。連続シリーズの終盤で家族揃って渡米してしまい、その後は純と会うことはなかった。
宮前(井関)雪子:竹下景子純と蛍の母方の叔母で、令子とは腹違いの妹。純と蛍には「雪子おばさん」と呼ばれている。不倫相手の井関利彦との交際に悩み、富良野で純たちと同居するようになった。草太に好かれいったんは草太との結婚を決意するが、同時期に井関から離婚成立の知らせを受けたことで気持ちが揺らぎ、結局は井関と結婚して東京に帰る。井関との間に長男・大介をもうけるが、井関が再び不倫したことで離婚し、また富良野へやってきた。富良野へ来てからは、ニングルテラスにある「森のろうそく屋」で働いている。
第2話? 木谷(水谷)凉子:原田美枝子(第2話?)純と蛍が通う、中の沢分校の教師。以前は東京で教師をしていたが、児童にある問題を起こされたことで東京にはいられなくなり、富良野へやってきた。UFOとの通信ができるらしく、蛍を連れて山へUFO見物に出かけるが、そのことが元で再び転勤を余儀なくされてしまう。スペシャルでは、2002「遺言」で鮭の遡上を見に来た純と再会する。
中畑(清水)すみえ:塩月徳子(第2話?)- 2002遺言では中島ひろ子中畑家の一人娘で、純・正吉とは同級生。連続シリーズ終了後は、84と2002に登場。
笠松正吉:中澤佳仁(第2話?)純の同級生で、無二の親友。何度か確執はあったが、かけがえのない存在である。母・みどりが旭川で水商売をしていて普段は不在のため、祖父・杵次と一緒に暮らしていた。杵次の死後はみどりと一緒に富良野を離れるが、83で家出して黒板家に居候するようになる。84で黒板家を去ったあとはしばらく登場しなかったが、92では自衛官になって再登場。自衛隊退官後は富良野の土木業者に勤め、純と共同でアパートを借りて暮らす。2002では借金返済のため出稼ぎに出ているという設定で、声のみの出演となった。
吉本辰巳:塔崎健二(第2話?)つららの兄。
吉本友子:今野照子(第2話?)辰巳の妻で、つららの兄嫁。
本田好子:宮本信子(第4話?)令子の友人で、弁護士。五郎と令子の離婚調停のため、富良野を訪れる。
笠松杵次:大友柳太朗(第5話?)正吉の祖父。かつては「仏の杵次」と呼ばれるほど温厚な人柄だったが、妻の死後は偏屈になり、周囲から「へなまずるい」と後ろ指を指されていた。麓郷でも少なくなった馬を飼っており、純と雪子が吹雪で遭難しかけたときには一役買うことになる。経済的に苦しくなってその馬を手放すが、その夜に酔ったまま自転車を運転して川に転落し、溺死。
川島竹次:小松政夫(第6話?)草太の友人。つららの件で草太を叱り飛ばす。
井関利彦:村井国夫(第6話?)雪子のかつての不倫相手。一度は雪子と別れるも、自分が離婚すると雪子にその旨を伝え、結局雪子と結婚するも数年後には再び不倫に走り、雪子とも離婚。
笠松みどり:林美智子(第8話?)正吉の母。水商売をしている。金にだらしなく、ギャンブルで作った借金を保証人の五郎にかぶせたこともあった。五郎はそのせいで家を失いかける羽目になるが、一貫してみどりのことはかばい続けた。98では札幌に自分の店を持っていた。
刑事:蟹江敬三(第11話)人を殴った草太を取り調べた刑事。草太とは高校時代から喧嘩していた間柄だった。この取調べの最中、つららが家出したとの一報が入る。
吉野信次:伊丹十三(第13話?)令子の学生時代の友人で、不倫相手。令子が五郎と離婚した後は、本気で令子との再婚を考えていた。前妻とは死別していて、子供が2人いる。
こごみ:児島美ゆき(第18話?)富良野市街にあるスナック「駒草」のホステス。いかだ下り大会で五郎と出会い、懇意になる。過去には中畑とも関係があった。連続シリーズ終了後は、'92にのみ登場。
成田新吉:ガッツ石松(第19話?)草太が通っているボクシングジムの会長。2002で、五郎に遺言を書くことを勧める。
前田:梅野泰靖(第23話)令子と雪子の伯父。
小山:小野武彦(第23話)吉野の友人。お葬式のエキスパート。
警察官:平田満(第23話)純と蛍が捨てられた靴を靴屋の店頭で探しているとき、一緒に探す。
'83冬? 沢田松吉:笠智衆かつて、豆の栽培で大成功し「豆大尽」と呼ばれたほどの名士。上京して事業をやっていたが、ふらりと富良野へ帰ってくる。
沢田妙子:風吹ジュン沢田松吉の孫娘。ラーメン屋で働いている。
時夫:笹野高史草太の友人で、「農村花嫁対策委員」。
'84夏? 中畑努:六浦誠中畑の甥っ子。夏休みに、母と一緒に富良野へ遊びにやってくる。持ってきたパソコンの自慢をしたり、五郎の悪口を言ったりと、嫌味ったらしい性格をしている。
中畑ゆり子:立石涼子中畑の妹で、努の母。夫とは死別している。
ラーメン屋の店員:伊佐山ひろ子駅で正吉を見送った後、五郎たちが閉店間際に入ったラーメン屋の店員。店を早く閉めたくてイライラしており、五郎が代金を払うなり食べかけのラーメンを下げようとする。五郎の名台詞「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!!」は、彼女に対して向けられた言葉。
'87初恋? 大里れい:横山めぐみ純の初恋の相手。純たちとは違う富良野市内中心部の中学校に通っている。純と同じく尾崎豊のファン。純と親密になり、一緒に東京の高校に進学することを約束するが、父親が農業に失敗したため夜逃げしてしまう。純とは89で再会し遠距離恋愛を続けるが、次第に彼女の純への気持ちは薄れていき、95で別の男性と結婚してしまう。
飯田(北村)アイコ:美保純純の友人の広介の姉で、後に草太の妻となる。
飯田広介:古本新之輔純の同級生。おちゃらけた性格。
中津チンタ:永堀剛敏純の同級生。れいは最初チンタの彼女だったが、純に略奪愛されてしまった。その後は警察官になる。
中津:レオナルド熊チンタと完次の父。農業を営んでいたが、農薬と化学肥料の使い過ぎで土地を痩せさせ、多大な損害を出してしまう。
宮田寛次(シンジュク):布施博富良野で電気屋を経営。かつて、東京の新宿で悪名を馳せたことがあるため、「シンジュク」という仇名で呼ばれている。機械を見ると何でも分解してしまう純には辟易している。
大里政吉:坂本長利れいの父親。純が風力発電を造る手助けをする。小豆を冷害から守るために燃やす古タイヤを運搬する際に、後方確認が不十分なままトラックをバックさせ、誤って妻を死なせてしまう。結局、冷害によって栽培していた小豆が全滅。偏屈で農協仲間とはそりが合わなかったこともあり、夜逃げを余儀なくされる。
先生:鶴田忍 トラック運転手:古尾谷雅人純が上京する際、便乗させてもらった長距離トラックの運転手。五郎が謝礼として支払った「泥のついた壱万円札」二枚を「記念にとっとけ」と純に返す。
'89帰郷? 和久井勇次:緒形直人蛍の初恋の相手。蛍と同じ通学列車に乗っていてお互い気になっていたが、勇次が痔を患って蛍が働く肛門科を訪れたことをきっかけに交際することになる。初登場時は浪人生だったが、その後帯広の大学に合格する。蛍に准看ではなく正看になることを勧める。
エリ:洞口依子純に盗難バイクを売りつけたヤンキーを紹介した少女。不良っぽい外見をしているが、純が宝物にしていた「泥のついた壱万円札」を紛失した際には一緒になって探す。兄は暴走族の幹部で、ヤクザともつながりのある模様。
勇次の伯母:庄司照枝列車の中で偶然勇次と会い、「早く東京へ行かなきゃダメよ」とお節介を焼く。
赤塚満治:矢野泰二純の定時制高校の同級生で、同じ自動車整備工場で働いている。通称「アカマン」。水谷に借金したせいで、酷い目に遭う。
竹内先生:井川比佐志蛍が働いていた肛門科の医師。
水谷:水上功治自動車整備工場で働く純の先輩。後輩社員に対して高利貸しのような真似をし、アカマンを追い詰めていた。紛失した「泥のついた壱万円札」を探すために勝手にロッカーを開けた純をボコボコにするが、キレた純にバールで殴られ、大怪我をする。純はそれによって工場をクビになる。
'92巣立ち? 松田タマコ:裕木奈江通称「トロ子」。ピザ屋で配達のアルバイトをしていた際、駐禁を取られそうになったところを純の機転で助けてもらい、純と親密になる。純は彼女のことが特に好きなわけではなかったが、軽い気持ちで付き合い、果ては妊娠させてしまう。
タマコの叔父:菅原文太豆腐屋を営みながら、鹿児島から上京してきたタマコを預かっている。タマコを妊娠させたことで謝りにきた純を殴る。シリーズ中の名セリフのひとつである「誠意って何かね」は彼のセリフ。
財津医師:北村和夫富良野市街にある「財津医院」の医師。五郎は蛍にここで働かせたく承諾も得るが、蛍は札幌の病院で働くために断る。
加納金治:大地康雄五郎が弟子入りする大工の棟梁。五郎が屋根から転落して死にかけた際、パニックに陥る蛍を叱責した。
井関大介:いしいすぐる- 2002遺言では沢木哲雪子の一人息子。雪子に連れられて五郎の元へ遊びにやってくる。幼い頃は明るい性格だったが、2002ではメール依存症に陥る。
高木:渡部篤郎純の東京時代の同級生。
ビデオ屋の男:石丸謙二郎純が、タマコに勧められた映画のビデオを借りに行ったビデオ屋の店員。その後、純の悪夢に登場する。
'95秘密? 小沼シュウ:宮沢りえ間違って捨ててしまった柱時計を純が見つけて返しに行ったのをきっかけで知り合い、その後純と交際するようになる。かつてAVに出演したことがあり、そのことで一時は純と確執もあった。98では純を父親らに紹介するが、その直後に実家に帰ることになったため疎遠になり、2002の時点で神戸在住の男性と結婚を五郎に報告。五郎は彼女のことをいたく気に入っていて、純に内緒で一緒に露天風呂に入ってしまったこともある。
黒木夫人:大竹しのぶ蛍の不倫相手、黒木光彦の妻。蛍が働いていた病院の看護婦長。蛍の現況を知らせに、五郎の元を訪れる。
'98時代? シュウの次兄:上杉祥三 中津完次:小野田良チンタの兄。五郎の影響で、有機農業を始める。チンタの彼女だったツヤ子を略奪結婚。後に畑に疫病を発生させてしまい、草太に農薬を撒かれたことで自殺未遂をする。そして、離農して富良野から出て行った。
中津ツヤ子:小池美枝完次の妻。
小沼周吉:室田日出男シュウの父親。上砂川在住の元炭鉱夫。カラオケが好き。
スナックの男:平泉成完次の件で、草太に絡んできた男性。
2002遺言? 高村結:内田有紀羅臼で純と知り合う女性。
高村吾平:唐十郎結の義父で、弘の父。通称「トド」。冬の海で遭難しても、流氷の上を歩いて帰ってきてしまうほどの生命力を持つ。
高村弘:岸谷五朗結の夫。結を残して勝手に家を出て行っていたが、ある日フラリと戻ってくる。凶暴な性格で、自分の留守中に結と交際した純を襲撃する。
笠松快:西村成忠蛍の長男。父親は正吉ではなく、黒木光彦である。演じている西村成忠は、中嶋朋子の実の息子である。
清水正彦:柳葉敏郎すみえと結婚することになった男性。北海道大学出のインテリ。口癖は「いい質問です!」
三沢老人:高橋昌也純と正吉がこさえた借金を肩代わりしてくれた恩人。
三沢夫人:根岸季衣純たちからの借金返済が滞っていることで、蛍を責める。
山下先生:杉浦直樹五郎や成田新吉が書く遺言の添削をしてくれる先生。元・布礼別中学校校長。
北の国からのスタッフ
原作・脚本倉本聰
音楽さだまさし
演出富永卓二・杉田成道・山田良明(連続ドラマ)
杉田成道(SPドラマ)
プロデュース中村敏夫・富永卓二(連続ドラマ)
中村敏夫( '83冬 ? '84夏 ・ 2002遺言 ) 2002遺言 では、フジクリエイティブコーポレーションのプロデューサーとして参加
山田良明( '87初恋 ? '98時代 ) 2002遺言 では、アドバイザリースタッフとして参加
清野豊( '92巣立ち ? '95秘密 )
笹本泉( '95秘密 ? '98時代 )
杉田成道( 2002遺言 )
北の国からの音楽
北の国からの主題歌
北の国から〜遥かなる大地より〜 (作曲:さだまさし)
この主題歌や劇中BGM 純のテーマ 等のサウンドトラックは、バラエティ番組等で北海道でのシーンのBGMや北海道日本ハムファイターズの応援団に使用されるなど、北海道を象徴する楽曲となっている。
北の国からのその他楽曲
さだ担当のサウンドトラックとは別に多数の楽曲が使用された。ジャンルは、クラシック音楽やフュージョン、J-POP、演歌と幅広い。
'87初恋 では、尾崎豊の楽曲が多用されている。倉本が吉岡秀隆に「最近の若者に人気のある歌手を教えろ」とリサーチしたところ、吉岡から強く勧められたのが尾崎であった。倉本は尾崎の存在を知らなかったが、吉岡に贈られた尾崎のカセットテープを聞いて楽曲を気に入り、本作での採用が決まった。特に、 I LOVE YOU はその後何度も使われ、純の恋愛を描く上で象徴的な挿入歌として、 北の国から と切り離せない存在である。吉岡は尾崎と交遊があり、「俺の事を兄と思ってくれていいよ」と尾崎より言われる程であった。
'89帰郷 で、勇次(緒形直人)と螢(中嶋朋子)が富良野駅で別れるシーンにおいて、長渕剛の 乾杯 (1980年レコーディングのオリジナルバージョン)が使用されている。さらに '92巣立ち で、五郎(田中邦衛)が「やるなら今しかねえ」と歌った歌は、長渕のアルバム JEEP に収録されている 西新宿の親父の歌 である。
北の国からのエピソード
「黒板」という苗字は、倉本聰の若い頃の恋人の苗字である。
1990年代前半には、ほぼ毎年3月の最終土曜日の夕刻に近年の作品を再放送していた。
芸能界にもファンが多く、ますだおかだの増田英彦は、富良野でのドラマの足跡を辿るのでは無く、東京(特に '92巣立ち の純)における生活の場面で登場するロケ地等を訪問するのが趣味であると語った。雨上がり決死隊の蛍原徹は、年に何度か富良野を訪れ、地元の住民からも歓迎されている。蛍原は自身の希望により、北海道美瑛町で挙式している。「将来的に北海道に移住したい」と話しており、家にいる日は毎日 北の国から のDVDを見ているという。
田中邦衛演じる五郎のキャラクターは、小堺一機、とんねるずの石橋貴明、原口あきまさ、SMAPの香取慎吾らによく物真似される。石橋は、 とんねるずのみなさんのおかげです でのパロディ「ちょっと北の国から」が本家の宣伝に一役買ったとして、相方の木梨憲武と共に、倉本脚本のドラマ 火の用心 主演に抜擢された。石橋は本編への出演も熱望していたが、こちらは叶わなかった。ただし '98 時代 で、 とんねるずのみなさんのおかげでした の「ほんとのうたばん」で石橋が広末涼子に扮して歌う映像がテレビ画面に映る場面で使われ、間接的出演を果たしている。
同様な間接的出演を果たした人物に めざましテレビ のキャスターを務める大塚範一がいる。 '92巣立ち で大晦日のシーン、草太(岩城滉一)が車(U11型日産・ブルーバードバン)で黒板家に向う時のカーラジオから流れる音声として、第42回NHK紅白歌合戦をNHKから許諾を得て使用したのだが、この時のラジオ実況が当時NHKアナウンサーであった大塚である。僅か数秒であるために本人も気付かず、後年になって関係者から「大塚の声では無いか?」と本人に確認したところ、「間違い無い」と回答を得られ明らかになった。
漫画 ONE PIECE の作者として知られる尾田栄一郎も 北の国から のファンである。 ONE PIECE 内においてこのドラマの登場人物をモデルとしたキャラクターを登場させており、単行本でも作者が 北の国から について言及している部分がある。
特徴の一つとして、大晦日の情景が描かれるケースが非常に多い。上記のNHK紅白歌合戦を取り入れたものは、連続ドラマでも見受けられた。年末年始の帰省による久々の親子水入らずのシーンで、八代亜紀の 雨の慕情 が使用されている。放送は1981年であるが、ドラマの設定が1980年12月31日であるため、第31回NHK紅白歌合戦がベースとなっている。大晦日放送のテレビ映像や音声を使うケースとしては他に、明石家さんま出演のものや、系列局である北海道文化放送のローカル番組が使われている。
北海道文化放送への制作協力という点で、 '92巣立ち 内で草太(岩城滉一)とアイ子(美保純)の結婚式をテレビ取材させるという名目で、同局のロケ用ワゴン車(日産・キャラバンもしくは日産・ホーミー・E24型)が登場する。日産自動車はSPドラマになってからのメインスポンサーでもある。連続ドラマにおける車両提供はトヨタ自動車であったが、五郎や中畑和夫(地井武男)の使用車両もSPドラマ以降は日産自動車である。
'87初恋 で、純が汚れたお札を見ながら富良野を旅立っていくシーンで登場する大型トラックは、スポンサーの関係から日産ディーゼル・レゾナであり、同様に 2002遺言 冒頭で倒産した旧北村家から牛等を持ち出して行くトラックも日産ディーゼル・ビッグサムである。しかし、「拾ってきた街」の住宅建築現場のクレーン付トラックは、車両手配が出来なかった関係なのか、いすゞ・フォワード(2代目)を使用しており、エンブレム類には全てガムテープ等で目隠しをしている。
極寒の季節にも収録が行われるため、ビデオ収録を行う中継機材車は、寒冷地仕様で無い事も含めて収録機材が上手く動作せず、収録スタッフは機材の防寒対策に悩まされた。中継車の暖房をフル稼働しても対応出来ない事さえあったという(出典:フジテレビホームページより)
2002遺言 のストーリーは、中畑和夫(地井)の妻が癌で亡くなる事になっているが、これは「中畑木材」の原型である「麓郷木材」であった実話である。ちなみに地井の実妻も同時期に癌で亡くなっており、都内で行った撮影前のリハーサルではオーバーラップするためにリハーサルにならなかったとのこと。中澤佳仁(笠松正吉役)は、芸能界を退き一般企業に勤める会社員となったが、本作だけは特別に出演を続けていた。しかし仕事との両立が困難となり、 2002遺言 では、蛍へ宛てた手紙を読む声のみの出演となった。
連続ドラマ版の予算の総額は約6億円で、一回当たりの制作費は約2500万円であった。
北の国からのその後
あくまでもドラマが続いた場合の倉本聰の構想であり、映像化並びに活字出版化されている訳ではないので注意が必要。
純と結は結婚し、富良野市内に居住。麓郷で一緒に暮らして欲しいという五郎と、町で暮らしたいという純は意見が対立しているが、結と五郎は懇意であるという。
その後、正吉と蛍、純と結は離婚。
純は同じく離婚している初恋の相手れいと再婚。快を主人公にして、ドラマを展開する構想がある。
北の国からの主なキャラクターの劇中使用車変遷
五郎 - トヨタ・スタウト(2代目RK45?101型)⇒日産・ジュニア(横型4灯ライト40系)⇒ジュニア(縦型4灯ライト140系)
スタウトは、丸形4灯ライトの外観から1963年式以降の車両と思われる。ジュニアは途中から代替しているが、何れも1960?70年代に生産されたピックアップトラックであり、現在では貴重な車両。純 - 日産・テラノ(WD21型)⇒日産・ダットサントラック(D22型)
テラノは初期の2ドアモデルで、地元日産ディーラー社員の所有車。劇用ナンバーは「旭」一文字であるため(劇用なので美術スタッフが制作した可能性が高いがリアリティを求めた結果と考えると)61?62年式のR3Mと思われる。さらにダットサントラックはダブルキャブ仕様。( 2002遺言 のみ登場)蛍 - 日産・マーチ(K11型)
1999年11月以前のライトグリニッシュシルバーの外装色、グリル一体型のエンジンフード、 マルチリフレクターではない ヘッドライト、リアへッドレストのない5ドア車。ホイールカバー装備から平成10?11年式のコレットと思われる。( 2002遺言 のみ登場)北村家 - トヨタ・コロナバン(T80系)⇒日産・ブルーバードバン(U11型)
