ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (ドラゴンクエストファイブ てんくうのはなよめ)は、エニックス(現スクウェア・エニックス)より発売されたゲームソフト。ジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)。
日本国内において、1992年9月27日にスーパーファミコン(以下SFC)用ソフトとして発売され、その後リメイク版としてプレイステーション2(以下PS2)版とニンテンドーDS(以下DS)版が発売されている(PS2版はのちに廉価版「アルティメットヒッツ」として再販)。
天空の花嫁の概要
ドラゴンクエストシリーズの第5作。前4作はファミリーコンピュータ(ファミコン)で発売されてきたが、本作はその後継機種であるスーパーファミコンで発売された最初のドラゴンクエスト作品となった。親子3代に渡る壮大なストーリーや、ストーリー中盤に人生の重大な選択があることが特徴。多数のモンスターを仲間にするシステムも導入された。
SFC版の発売後には、ゲームブック化や小説化、ドラマCD化も行われている。これらについてはそれぞれの項目(小説ドラゴンクエスト、ゲームブックドラゴンクエスト、CDシアター ドラゴンクエスト)も参照。
天空の花嫁のゲーム内容
本作は「天空シリーズ」の2作目で、前作 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち の数百年後の世界が舞台となる。作中でも前作の主人公である「伝説の勇者」の物語が語られており、本作の物語とも密接に関係している。ただし冒険の舞台となる世界の地図は、前作とまったく異なるものに変化している。
それまでのドラゴンクエストでは常識であった「主人公=勇者」の設定を覆した最初の作品でもある。従来の作品と違い、「魔王を倒す」という使命がゲーム開始時から主人公に与えられているわけではなく、「悪者を退治する」ことよりも「人や物を捜す」という目的が中心となっている。物語の最後は他の作品と同様に魔王と対決することとなるが、その魔王の存在が明かされるのも終盤に入ってからとなる(ただし、PS2版・DS版では序盤から魔王の名前が登場する)。
本作のストーリー構成は前作のような章立てではないものの、大きく3つのパートに分かれており、公式ガイドブックなどでは主人公の成長度からそれぞれ少年時代(幼年時代とも)、青年時代前半、青年時代後半と名付けられている(以降、本項でもこの表記に従う)。
※以降、本項ではPS2版とDS版を総称して「リメイク版」と呼ぶ。
天空の花嫁のスーパーファミコン版
対応機種が従来のファミコンよりも高性能なスーパーファミコンに変わったということもあり、グラフィックやサウンドの質が向上した。また、前作までと比べると、町などで重要キャラクターの会話が自動で進められるイベントが増え、ドラマ的要素が濃くなっている。
一度ラストボスを倒してエンディングを見た冒険の書(セーブファイル)でしか入ることのできない、いわゆる「隠しダンジョン」や、ラストボスを上回る強さを持つ隠しボスが初登場し、これらはゲーム雑誌各誌で取り上げられて話題になった。
天空の花嫁の基本事項
対応ハードがスーパーファミコンに変わったことによる変化として、以下のことが挙げられる。
キャラクターの名前は、ファミコンで発売された前4作では「゛」「゜」を1文字として数え、使用できるのはひらがなのみであったが、本作以降では「文字+゛」「文字+゜」でそれぞれ1文字と数え、カタカナも使用可能になった。また、メッセージウィンドウ内の文字が大きくなり、漢字が使われるようになった。
コントローラのボタンが増えたことにより新たに「べんりボタン」機能が搭載された。ボタンを1回押すだけで、操作しているキャラクターの目の前にあるものが自動判別され、会話(はなす)・扉開け(とびら)・調査(しらべる)のうち適切なものが実行される。
戦闘では第1作のようにモンスターがウィンドウ内に表示され、 II 以降で廃止されていた戦闘シーンの背景も復活し、背景画像も多彩なものが用意された。それに加えて、敵モンスターに対して武器で攻撃したり呪文を唱えたりすると、その効果がアニメーションとして戦闘画面に表示されるようになった。また他作品では見られない本作独特の要素として、モンスターが上下2段(地上・空中)に分かれて表示されるようになっている点がある。
前作 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち から継承している要素には以下のものがある。
馬車システム。パーティは最大8人だが、戦闘に参加できる最大人数は前作が4人であったのに対し、本作は3人となった。
昼と夜の時間の移り変わり。青年時代ではフィールドを一定歩数歩くことによって昼と夜が切り替わる。ただし少年時代はレヌール城のイベント期間中に宿屋の利用によって昼・夜を切り替えるのみで、それ以外では夜は登場しない。また、本作では昼と夜での出現モンスターの違いが無い。
そのほか、インタフェース面の改良面として、以下の点が挙げられる。
アイテム購入時のメニューウィンドウでカーソルを移動させたとき、パーティの各メンバーの該当アイテムの装備可否や攻撃力・守備力の増減がウィンドウに一覧表示され、それらがひと目でわかるようになった。また、武器・防具を購入と同時に装備させてもらうことができるようになった。
移動画面でのキャラクターの等身はファミコンの作品より若干大きくなっており、キャラクター移動はそれまでの1ブロック単位から半ブロック単位となった(ブロックとブロックの間にキャラクターを置くことが可能になった)。
宝箱の真上が通行不可になった。中身を入手するには宝箱にぴったりくっつき「しらべる」またはべんりボタンを使う。
天空の花嫁の仲間モンスター
青年時代以降では、馬車を手に入れれば、倒したモンスターを仲間にする(=主人公のパーティに加える)ことができるようになる。
戦闘に勝った後に、特定のモンスターが一定確率で起き上がってくることがあり、プレイヤーの判断によりそのモンスターを仲間にすることができる。モンスターを仲間にするためには、主人公のレベルがそれ相応に高くなければならない。また、一度の戦闘に仲間になる可能性があるモンスターが複数出現した場合、その戦闘終了後仲間になり得るモンスターは、仲間になる可能性があるモンスターのうち最後に倒したモンスターだけである。
同じ種類のモンスターは3匹まで仲間にすることができる。ただし、同じモンスターを仲間にする場合、2匹目、3匹目になると仲間になる確率は低くなる。また、仲間になりやすい種となりにくい種とが存在する。
仲間にしたモンスターは主人公たちと同様に武器や防具を装備でき、レベルアップもする。中には初期レベルが1でない種や、レベル上限が99より低く設定されている種もある。人間キャラクター同様に作戦・命令を与えることもできるが、「かしこさ」のステータスが20に満たない場合は作戦・命令通りに行動しないことが多い。
町などにあるモンスター預かり所(モンスターじいさん)では、使わないモンスターを預ける、預けたモンスターを再びパーティに加える、モンスターと別れる(登録抹消)といったことができる。また、仲間が増えたときに馬車が満杯でそれ以上パーティの人数を増やすことができない場合は、使わないモンスターをその場でモンスター預かり所に預けることができる。ある町のモンスター預かり所で預けたモンスターを他の町のモンスター預かり所で再びパーティに加えることも可能。
仲間モンスターの名前は、モンスター種別ごとに4つの名前が設定されており(例:スライムの場合「スラリン」「スラぼう」「アキーラ」「サスケ」)、仲間にしたときにはその4つの名前が順番に付けられる。上述のように同じ種のモンスターは3匹までしか仲間にならないため、4匹目用の名前を見るためにはそれまで仲間にしたうちの1匹と別れる必要がある(ただし、リメイク版では2匹目の名前に3匹目の名前を付け替えると3匹目の名前が4匹目のものになる)。
天空の花嫁の特技
仲間モンスターの種類によっては、ブレス攻撃や踊りなどといった特技を使うことができる。これによって、従来は敵キャラクターや IV のNPC「ドラン」が使用していたブレス攻撃や踊りなどを、本作では初めて、味方キャラクターが自在に操ることができるようになった。これらの特技はすべて、MPを消費することなく使用できる。ただし本作では、仲間モンスターの場合は呪文(MPを消費する)も特技も同じ「とくぎ」の選択ウィンドウで扱われる。
本作の特技は仲間モンスター専用のものであったが、以降の作品では人間のキャラクターも特技を扱うことができるようになり、特技の種類も多様化していくこととなる。
天空の花嫁の戦闘システム
前作で採用されたAI(人工知能)が強化されている。学習機能はあるが、前作に比べて飛躍的に向上している。作戦は、前作に登場した6つのうち「いろいろやろうぜ」が廃止され、それに代わってコマンド入力によって指示を出すことができる作戦「めいれいさせろ」が新たに登場した。
本作では戦闘中の入れ替えシステムも変更された。前作は入れ替えが1ターン内のひとつの行動として行われていたが、本作では戦闘中のメンバーの入れ替えがターンの最初で即座に行えるようになった。また「そうがえ」により、一度に複数のメンバーを入れ替えることもできるようになっている。その代わり、戦闘に参加できる人数が4人から3人に減ったため、メンバーの選定には高度な戦略性が要求されるようになった。
また、敵モンスターが攻撃呪文を受ける際の耐性が、 IV 以前の確率式(ダメージを与えるか全く効かない)から、耐性の高低によってダメージが増減する方式に変更された。以後の新作(リメイクは除外)でも、この方式が取られている。
このほか、コマンド入力で指定した標的が既に他の者によって倒された、あるいは逃げたなどの理由によりいなくなっていた場合、前作まではその攻撃や呪文が無効になっていたが、本作からはランダムに他の標的に移行するようになった。
天空の花嫁の乗り物
船 水上を移動できる。青年時代前半では、各大陸の内側にある海(内海)のみ航行可能であり、青年時代後半になると外海も航行可能になる。 魔法のじゅうたん 平地や水面の上(浅瀬も含む)といった低い場所であれば、途中で魔物に遭遇せずに高速で移動することができる。船と異なりアイテムとして持ち運べるため、フィールド上の広い平地であればどこからでも乗ることができる。ただし、森や山を通行することはできないので、それらの地形に囲まれた場所でさらに湖を越える必要がある場合は、いったんじゅうたんを降りて森・山を抜けてから再びじゅうたんを使う必要がある。 天空城 あらゆる地形の上を飛行可能。ただしセントベレス山(中央の大陸にそびえる高い岩山)は越えられない。スピードは徒歩と同じ。離着陸できる場所は広い平地に限られる。城であるため持ち運びはできず、船と違って呪文「ルーラ」を使っても主人公たちの近くには移動しないが、直接天空城に「ルーラ」で行き飛行することは可能。 マスタードラゴン あらゆる地形の上を飛行可能で、セントベレス山の大神殿にも行くことができる。アイテム「てんくうのベル」を用いることによって呼び出す。スピードは徒歩の2倍。離着陸可能な場所は魔法のじゅうたんと同様。天空の花嫁のその他
まんたん 移動中に呪文によって自動的にパーティ全員のHPを完全回復(毒も同時に治療)することができる「まんたん」コマンドが初登場した。1回のコマンド入力だけで完全回復できるのがメリットであるが、誰が呪文を使うかを選択することができない、効率の良い呪文の使い方にならない(MPを必要以上に浪費)などのデメリットもある。 ルーラとキメラのつばさ 本作のみ、他のドラゴンクエストシリーズ作品と違い、呪文「ルーラ」とアイテム「キメラのつばさ」の効果が異なるものとなっている。「ルーラ」は行先の選択ができるのに対し、「キメラのつばさ」は直前に訪れた町に固定されている。また本作では主人公の「ルーラ」はレベルアップではなくイベントで覚え、そのイベント以前では「ルーラ」を使うことのできるキャラクターや仲間モンスターが登場しない。このようにイベントによって呪文を習得するのは本作がシリーズ初となる。 みのまもり 守備力の基礎値(防具を何も装備しない状態での守備力)となる「みのまもり」のステータスが新設された。前作までは「すばやさ」の半分の値が守備力の基礎値となっていたが、本作以降はこの「みのまもり」の登場により、「すばやさ」は守備力とは無関係となった。ただ、特に人間キャラクターについては軽装備しかできない者(ビアンカ・フローラ・女の子など)ほど高く、逆に重装備ができる者(主人公・男の子)ほど低い傾向がある。また全般的に、人間キャラクターより、仲間モンスターのほうが高い傾向もある。 きぜつ 本作では少年時代においては、HPが0になると「きぜつ」となる(SFC版では青年時代前半のフローラも同様)。これは「しに」(死亡)とは異なり、戦闘が終了するとそのキャラクターはHPが1になって復活する。そのため、教会への寄付や「ザオリク」の呪文などといった蘇生措置をとらなくても問題はなくなっている。ただし主人公が「きぜつ」した場合は全滅扱いとなる。 複数攻撃武器 ムチ系、ブーメラン系の武器攻撃では一度に複数の敵を攻撃できるようになった。ただしそれらの武器では、会心の一撃は出ない。また、画面の左側にいる敵には大きなダメージを与え、画面の右側にいくほど与えるダメージは小さくなる。 呪文効果の変更 本作以降、攻撃呪文「ギガデイン」「ライデイン」「マヒャド」の対象範囲が変更された。(詳しくはドラゴンクエストシリーズの呪文体系を参照) カジノ スロットマシンとモンスター格闘場に加えて、スライムレース(競馬のスライム版のようなもの)が新たに登場。 ルイーダの店 III で登場した施設「ルイーダの店」が、青年時代後半のグランバニアに登場する。ここでは人間のキャラクター(男の子・女の子・妻・サンチョ・ピピン)をパーティに加えたり、パーティから外したりすることができる。天空の花嫁のプレイステーション2版
※ここではSFC版からの変更点や追加要素を中心に述べる。上記「スーパーファミコン版」の節も合わせて参照のこと。
SFC版の世界設定を保ちながら、多くの新要素が追加された。イベントや会話が多く追加・変更されているなど、ストーリー面にも手が加えられている。
機種がPS2に移ったことでグラフィックが大幅に向上している。 VII から採用された俯瞰方式の3Dマップを引き継ぎ、さらに従来は2Dのドット絵で表現されていたキャラクターやモンスターも3Dポリゴンで表現され、モンスターの動きも多彩となった。呪文、特技、武器攻撃グラフィックも作り直された。
キャッチコピーは「強き心は、時を越えて 」。 ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君 の開発中のデモ映像を見ることができる「プレミアム映像ディスク」(PS2用CD-ROM)が同梱されている。The 8th CESA GAME AWARDS 2003-2004 優秀賞を受賞。
天空の花嫁の主な変更点
SFC版の V 以降に発売された作品からは、以下の点が引き継がれている。
「ふくろ」(スタート時から利用可能。一部イベント中は除く)。「預かり所」は「ゴールド銀行」に変更された。
ベビーパンサーの名前候補が4通りから10通りに増加(後述)。
預けられるモンスターが、50匹から200匹に増加された。
仲間モンスターの名前の変更が可能になった。
仲間会話システム(移動中のみ)。
井戸の中に入ること、壷や樽などを持ち上げて投げることができるようになっている。
AI戦闘の作戦が VII に準じたものに変更(「じゅもんせつやく」削除、「おれにまかせろ」追加。個別に作戦指示が可能になり、「みんながんばれ」は「バッチリがんばれ」と名称変更)。しかし、手持ちの回復道具を使わない、1つの行動パターンを何回も繰り返すといった意味のない行動が目立つ。
戦闘中の補助系呪文の効果と麻痺状態が、数ターンで消えるようになった。
アイテムの売値が買値の75%から同50%になった。
サンチョなどが覚える移動中の呪文・特技3種と、隠し仲間モンスター用の攻撃特技2種(MPを消費するため、ゲーム内では呪文扱い)が追加された。
対応ハードがPS2となったことによる変化には次のようなことが挙げられる。
アナログスティックにより、縦横斜めの8方向だけでなく、より柔軟にキャラクターの移動が行えるようになった。
戦闘中のモンスターアクションが多彩となり、攻撃を受けたときや眠っているときのアクションが追加されている。ズームイン・ズームアウトの手法により、SFC版よりも多数のモンスターを表示させることも可能になった。
BGMは、NHK交響楽団演奏のオーケストラ版(1992年発売のアポロン音楽工業のCDに収録)が使用されている。ただし、 哀愁物語 は神奈川フィルハーモニー管弦楽団、 ローリング・ダイス はセントラル愛知交響楽団のライブ音源を使用。当時オーケストラ版の存在しなかった数曲についてはシンセサイザーによるサウンドである。
このほか、SFC版から変化した点には次のようなことが挙げられる。
戦闘画面のレイアウトは、従来の作品ではHP・MPのウィンドウが画面上部に表示されていたが、PS2版の本作ではHP・MPが画面下部に表示されるという従来とは異なるレイアウトとなった。
SFC版では戦闘参加最大人数は3人だったが、PS2版では4人になっている。このことから、一度に出現する敵モンスターの数もSFC版より増えているが、パーティ人数の変更の無い少年時代においても敵パーティの出現匹数が増えている。
レベルアップ時のステータス上昇幅はSFC版では固定方式であったが、PS2版ではランダム方式となった。
SFC版では味方キャラクターは誰も使用できなかった初級攻撃呪文「ヒャド」が、女の子が初期状態から使用可能になった。
一部の仲間のパラメータ上昇率が大幅に修正された(はぐれメタルのHPなど)
一度の戦闘に仲間になる可能性があるモンスターが複数出現した場合、PS2版ではたとえ最初に倒したモンスターであっても、一定確率で起きあがることがあるように修正されている。そのため、SFC版とは違い、「仲間にしたいモンスターを最後に倒さなければならない」という前提条件は無くなっている。
敵モンスターが8種追加された(コロボックル族、プチット族各4種)。
仲間にすることのできるモンスターが42種から70種へと大幅に増加した。クリア後に特定の条件で仲間になる隠しモンスターも登場する。
一部のボスモンスターのステータスが強化されている(守備力がSFC版と比較して非常に高くなっているなど)。
名産品の各アイテムや、その他「モンスターボックス」など数点のアイテムが追加された。ただし「やまびこのぼうし」「ときのすな」は削除された(データ中には存在するが通常は入手不可能)。
一部の町やダンジョンのマップ、仕掛けが変更された。
リメイク版(SFC、ゲームボーイカラー)の III にも登場したすごろく場が再登場。基本ルールは III とほぼ同様だが、本作ではすごろくのサブマップ「すごろくダンジョン」と、制限時間内に宝物を取る「宝物庫」が新要素として登場。
カジノのゲームにポーカーが追加された。また、スライムレースには自分のパーティにいるスライムをレースに出せる。
「福引」が新たに登場。「ふくびきけん」1枚で1回挑戦できる。 II とは方法が異なり、ランダムで出る玉の色によって獲得できるアイテムが決まる。
エンディングまで到達した冒険の書で、パパスとマーサの過去に触れるシナリオを見られるようになった(後述の名産品とも関連している)。
青年時代前半、サンタローズの洞窟で天空の剣を取得するイベントがラインハット到達前の時点で必須になった。
主人公の妻に関する重要な設定が、SFC版とは違うものとなっている。
「ストロスのつえ」の入手方法が変更された。女の子(主人公の娘)が持っていたものはイベント時に消滅する。
ボスモンスター「ゲマ」関連のイベントが追加・変更されている(デモンズタワー、大神殿、エビルマウンテン)。
天空の花嫁の名産品
世界各地の城や町ごとに名産品と呼ばれるアイテムが存在し、これをコレクションすることができる。ただしストーリーには何ら影響しない。
手に入れた名産品は、一定条件を満たすと、名産博物館に展示することができるようになる。各名産品にはランクが設定されており、アイテムを展示する場所によって、来場者の数や台詞、評価ポイントが変化する。
名産品を入手する方法はアイテムによって異なり、一部の名産品は何度でも手に入れることができる。また、特定のイベントやアイテムによりランクを上げることができる名産品や、道具として使うことで特殊効果を発揮する名産品もある。
展示された名産品の数が増えると、博物館を管理するゆうじいからゴールド(貨幣)がもらえるが、名産品をコンプリートした際の特別な褒美は無い。
天空の花嫁の没要素
暗黒の世界に通称「魔界の塔」と呼ばれるダンジョンが追加される予定だったが、納期の関係からカットされてすごろく場となった。ビアンカの台詞に、その片鱗が残されている。
天空の花嫁のニンテンドーDS版
※ここではPS2版からの変更点や追加要素を中心に述べる。上記「スーパーファミコン版、プレイステーション2版」の節も合わせて参照のこと。
PS2版をベースにした移植であるが、画面仕様やキャラクター操作、コマンド仕様はDS版 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち をベースにしている。なお本ソフトはニンテンドーDSソフトとして初めて、違法コピー対策のコピーガードが導入されている。しかし簡単なつくりであったため、ハッカーにより突破されてしまった。
余談だが、ケツメイシのアルバム ケツノポリス6 のCD背景が水色のため、今作とコラボしたCMが放送された。
PS2版よりの変更点・追加点を以下にあげる。
第3の花嫁であるデボラが登場。
オープニング直後のビスタ港において幼少期のデボラが登場する。
デボラ専用の武器・防具が追加。
ルドマンの豪邸が2階建てから3階建てとなり、デボラの部屋が追加。この部屋の中に新ミニゲーム「スライムタッチ」が遊べるゲーム機が設置された。このゲームはタッチペンを使用して、順序通りにスライムを叩く。また、このゲームのための新曲「ずっこけモンスター」を収録した。
名産はくぶつかんが以下の仕様に追加および変更。
オリジナルの名産品を作れる部屋および展示する部屋が地下1階に追加。
オリジナルの名産品のすれ違い交換が可能になった。
管理者のゆうじいの名前がデスじいに変更。
宿屋と教会が併設された。
幼年時代の最初の戦闘で、パパスが加入するタイミングが変更された(3ターン目開始時→2ターン目終了時)。
新モンスターであるプリズニャンとアークデーモンが登場した代わりに、ベビーパンサーが敵として出なくなった(モンスター格闘場では出現する)。
スライムレースのスクロール方向が変更された。
仲間のうち誰か1人でも呪文「インパス」を習得している者がパーティーにいれば、道具コマンドに「インパス」が追加。MPの消費なしで道具の鑑定が可能(宝箱に対して使用した場合はMPを消費する)。
戦闘時の上画面や「つよさ」画面に表示される顔グラフィックが追加、主人公、ビアンカ、フローラ、サンチョ、パパス、男の子、女の子についてはPS2版向けに鳥山明が描いたイラストを使用。デボラについては本作向けに鳥山明が描いたイラストを使用。ヘンリー、ピピン、ベラについてはPS2版公式ガイドブック向けに村上ゆみ子が描いたイラストを使用。
ダンジョン「天空への塔」が前作「ドラゴンクエストIV」のPS版・DS版の構造に準じたものになった。
ダンジョン「迷いの森」およびフィールド「暗黒の世界」がSFC版と同様の構造に戻った。
ボツアイテムのひとつであった「時の砂」が復活。
すごろくにおいて「好きな目を選べるマス」が追加。
すごろくのゴールのマスに書かれている文字が、「GOAL」から「FINISH」に変更された。
幼年期終了時にセーブした場合、冒険の書に表示される現在地の名前が変更された。(SFC版・表記なし→PS2版・大神殿→DS版・父との別れ)
DS版移植作品における前作「ドラゴンクエストIV」では戦闘終了後にBGMが曲の始めに戻っていたが今作ではそれが改善され、続きから演奏されるようになった。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
天空の花嫁のストーリー
少年時代(幼年時代) 主人公は父パパスとともに、2年ぶりにサンタローズの村を訪れ、そこで幼なじみのビアンカと再会。主人公はビアンカとともにレヌール城でお化け退治をする。ビアンカと別れた後は妖精の世界を冒険。その後、ラインハットでヘンリー王子拉致事件が発生。光の教団の手によってパパスが犠牲となり、主人公とヘンリーは奴隷にされる。 青年時代前半 10年余(リメイク版は10年)が過ぎ、主人公はヘンリーとともに、奴隷として働かされていた神殿建設現場からの脱走に成功。海辺の修道院に流れ着いた後、主人公は父の遺言どおりに母マーサを捜すため、ヘンリーとともに旅立つ。やがてサラボナの町で主人公は結婚し、故郷グランバニアにて息子と娘も誕生する。しかし主人公と妻は後にとある事件によって石化され、引き離される。 青年時代後半 8年の月日が流れたある日、成長した主人公の息子と娘が主人公の石像を見つけ、主人公は子供たちの手で石化を解かれる。グランバニアに戻った主人公たちは子供たちとともに、妻と母を捜す旅に出る。そして、2年の年月を経て妻を救出し、魔界で母マーサと対面後、大魔王と対決する。天空の花嫁の世界
本作は前作 IV の数百年後(作中のキャラクターによれば500年後)の話であるが、前作と同じ建造物は「天空への塔」「天空城」のみで、それ以外は地形も地名も前作とはまったく異なっている。「天空への塔」は世界地図における位置だけで見れば前作とほぼ同じ位置にあるが、前作の世界がどのようにして、どのくらいの年月をかけて本作のようになったのかは作品内ではまったく明らかになっていない。
主人公たちが主に活躍する世界(以降人間界と呼ぶ)の他、少年時代に登場する妖精の世界と、ストーリー終盤に登場する暗黒の世界(魔界)が存在する。各世界間は「ルーラ」で相互行き来することができる。
また、人間界では少年時代・青年時代前半・青年時代後半の各時代ごとに、出現モンスターの分布が変化する。
天空の花嫁の城・町など
天空の花嫁の人間界
人類が生活する地上の世界。天空への塔やセントベレス山のある大陸が世界地図の中央にあり、その大陸を囲むように各大陸が位置している。大陸間にある浅瀬によって海は内海と外海に分断されているため、船では内海と外海を行き来することができない。
サンタローズ : 世界北部の大陸の中ほどにある。主人公とパパスが暮らしている家がある村。村の奥に洞窟がある。後にラインハットの侵攻によって、廃墟と化す。
アルカパ : サンタローズの西方にある町で、大きな宿屋が特徴。少年時代は、ビアンカの育ての父ダンカンが宿屋を営む。
レヌール城 : アルカパの北にある城。エリック王とソフィア王妃の城であったが、子供がいなかったため王家の血筋は途絶え、その後に、城はゴーストたちに占領された。
ラインハット : サンタローズの北東に位置する城・城下町。ヘンリー王子、デール王子が住む。王位継承問題に揺れており、パパスと主人公はそれに巻き込まれる。城の北東には古代の遺跡があり、そこで重大な事件が発生する。
オラクルベリー : サンタローズの南方にある町。中心にカジノがある大きな町。唯一の占い所があるなど、店の数も多く、夜だけ営業する「オラクル屋」「占いババの店」も存在する。
ポートセルミ : 北西の大陸にある港町。大きな灯台と酒場がある。リメイク版では福引もできる。
カボチ : ポートセルミの南にある農村。古き良き田舎の村といった風情だが、村人は閉鎖的な傾向があり、よそ者が来るのを快く思っていないようだ。最近、西の
