拉致(らち、Abduction)とは、ある個人の自由を奪い、別の場所へ強制的に連れ去ること。連れ去り。直ちに身代金を要求することを目的とせず、また別の土地に連れ去る行為で、誘拐の一種である。
オウム真理教による拉致事件や、北朝鮮による日本人や韓国人の拉致問題がマスメディアによって頻繁に報道されるようになって、急速に人の口に上るようになった言葉である。常用漢字の使用を原則とする新聞など、「ら致」と交ぜ書き表記する事が多かったが、むしろ読み難いという指摘もあり、次第にマスメディア全般で「拉致」と漢字表記されることが多くなった。
創作ではスティーヴン・キングの ミザリー が有名である。
拉致問題の具体例
拉致の具体例としては、
変質性愛の対象として、小中学生の児童・生徒を連れ去る、あるいは連れ去って、性的暴力の後に殺害、あるいは長期にわたり監禁する。
商取引上の不首尾のため相手を拉致・監禁し、取引の同意を求める、恫喝する。
政治的な理由で、外交官、ジャーナリストを拉致する。政治的にきわめて不安定で、諸外国の軍隊や国際連合の監視団などが入り込んでいる国では頻発することが少なくない。
などがある。
監禁時に猿轡で口を塞がせる事がある。
また拉致には以下の様な例も含まれる。
親権を認められなかった片方の親が子供を連れ去る - 殆どの国では誘拐として処罰される。日本では従来は犯罪と見做されていなかったが(家庭裁判所の勧告は受けていた)、2006年3月に福岡地裁が、福岡市で弁護士の男が妻と同居する実娘を拉致した事例に対して、執行猶予付きの有罪判決を出している。(http://news.rkb.ne.jp/rkb_news/archives/003137.html など)
国際的児童拉致 - 白人の子供を誘拐し、児童ポルノなどに出演させ、最後はオランダなどの売春業者に人身売買するといった手口が知られている。アメリカではこうした例がかなり多発している。
「カルト」「異端」とされ社会的に問題ありとされる宗教団体に属する子供をカルトから脱会させるために、子供の親などがキリスト教の牧師などに依頼して、拉致という強硬手段を採ってでも奪還しようとすることがある(例、世界基督教統一神霊協会などからの脱会運動)。
また2006年には、米CIAが“テロリスト関係者の被疑者”と目した、主に中東諸国からの移民の人々をシリア・パナマ・東ヨーロッパなどにある秘密収容所に「取調べ」を口実に法的根拠なく連れ去り収監、自白を取る為に拷問していた事が報道され(しかも多くの国家が関与していた疑いあり)、アムネスティ・インターナショナルや釈放された人物の母国政府が調査に乗り出す事態となっている(ドイツやイタリアでは関与したCIA工作員、協力した自国情報機関員に逮捕状が出た)。アメリカ政府はその事実を認めていない。
拉致問題の歴史上の拉致
歴史的には、戦争時において「人間」を戦利品と看做して略奪の一環として人間の拉致が行われた経緯がある。また、自勢力の経済・技術力の向上のため、あるいは逆に相手側に打撃を与えるために拉致が行われた事がある(例:刀伊の入寇における九州の農民連行や朝鮮出兵における朝鮮人陶工・儒学者の連行など)。戦国大名の分国法にはこうした行為を「乱妨取り(略して「乱取」とも)と呼んで禁じたケースもあるが、これは逆説的に捉えればこうした例が多かったからに他ならない。
◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『拉致問題』より取得日:2008-10-14
拉致問題の関連サイト
- 北朝鮮による日本人拉致問題
拉致問題に関する最近の動き、拉致被害者・家族に対する支援策等。
- 外務省: 北朝鮮による日本人拉致問題
日本政府としては、「拉致問題は我が国の国家主権及び国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、その解決なくしては北朝鮮との国交正常化はあり得ない」との方針を堅持し、安否不明の拉致被害者がすべて生存しているとの
- NIKKEI NET(日経ネット):特集 北朝鮮拉致問題
(10/2)首相、拉致問題解決「時間との勝負」 被害者家族と面会. 麻生太郎首相は2日、首相官邸で拉致被害者家族会のメンバーらと面会し、北朝鮮による拉致問題について「時間との勝負のところがある。
- 拉致問題 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
読売新聞による。
- asahi.com:朝日新聞 北朝鮮拉致事件 - ニュース特集
関連ニュース、事件をめぐる日朝間の動き、被害者と家族の現状、拉致事件に関する政府調査団の報告書全文。
- 北朝鮮日本人拉致事件トピックス - Yahoo!ニュース
北朝鮮日本人拉致事件の関連ニュース、関連サイト。
- 「北朝鮮・拉致事件」掲示板
一日も早く拉致問題が進展する事を願っています。
- 北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia
拉致問題の報道が本格的になると同時に国民の関心も徐々に高まっていった。
- R-NET 北朝鮮拉致問題
日本政府の動き. 救う会 全国協議会. 特別失踪調査会. 関連書籍. 北朝鮮という国. 日朝平壌宣言. 北朝鮮. 日本国内で拉致. 久米 裕さん. 横田 めぐみさん. 市川 修一さん. 増元 るみ子さん. 田口 八重子さん. 原 敕晁さん. 曽我
- 政府認定17名に係る事案/北朝鮮による日本人拉致問題
政府 拉致問題対策本部. その他の言語(other Languages) 関連情報募集
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