流星の絆

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流星の絆 (りゅうせいのきずな)は、日本の男性作家・東野圭吾推理小説。2008年(平成20年)10月17日よりTBSテレビ系で連続ドラマ化された。

流星の絆の概要

週刊現代2006年(平成18年)9月16日号から2007年(平成19年)9月15日号まで連載され、2008年3月5日に講談社より刊行された。幼い頃に両親を惨殺されるという過酷な運命を背負った三兄妹が、時効が迫る14年後、犯人を追い詰めるという復讐劇。作者最速のペースで発行部数が25万部を超えている。2008年7月現在での売り上げは37万部。

2008年10月には宮藤官九郎脚本二宮和也主演連続ドラマ化。原作を軸に、笑いの要素を取り入れるなど、原作の世界観からの改変が行われた。ドラマ独自の設定は金曜ドラマ・流星の絆を参照のこと。

単行本キャッチコピー 「惨殺された両親の仇討ちを流星に誓いあった三兄妹」 「兄貴、妹(あいつ)は本気だよ。俺たちの仇の息子に惚れてるよ」 「14年後、彼らが仕掛けた復讐計画の最大の誤算は、妹の恋心だった」

流星の絆のあらすじ


注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


神奈川県横須賀市にある洋食屋 アリアケ の子供である功一、泰輔、静奈。家を抜け出し流星群を見に行ったとある夜中、その間に3人の両親が何者かに刃物で殺害された。彼らは身よりもなく、養護施設幼少期を過ごした後、相次いで詐欺などにあったことから、強く生きるためにいつしか自らも詐欺を働くようになり、金を持っている男達を騙していく。

事件から14年が経ち、時効を迎えようとしていた折、洋食チェーン御曹司である戸神行成ターゲットにした3人は、彼の父親・政行が両親が惨殺された時間に家から出てきた人物に似ていることに気付く。店の名物であるハヤシライスの味から、政行が両親を殺害しレシピを盗んだと確信した3人は、行成に接近して政行を陥れるための罠を張っていく。作戦は順調に進んでいた。しかし、一方で静奈は行成に恋心を寄せてしまう…。

流星の絆の主な登場人物

有明 功一 (ありあけ こういち) 3兄妹の長男で、両親の死体の第一発見者。事件当時は小学6年生。施設を出た後に勤めていたデザイン設計会社突然倒産。社長が自殺し、結果、自らがその補償に回る羽目になる。その経験から誰も信じることができなくなり、人を騙すことを生業にしてきた。泰輔と静奈を実行役に回し、自らは綿密なリサーチと巧妙なシナリオを立て、ターゲットを追い詰めていく。過酷な運命を生きてきたことで、弟妹との絆は深く、2人を守ろうとしている。幼少のころには父親から秘伝のハヤシライスの作り方を教えてもらった。このレシピが書かれたノートを親の形見として大事に持っており、現在でも泰輔と静奈には時々料理を振舞っている。 有明 泰輔(ありあけ たいすけ) 次男。事件当時小学4年生。事件のショックでしばらく口が聞けなくなっていたが、後に当夜に犯人と思しき顔を目撃したことがわかる。詐欺グループでは実行犯となり、宝石商や銀行員、ホストなどさまざまな業種の人間に扮装する。功一いわく、「扮装するとそれ以外の何者にも見えない、擬態の天才」。静奈と多く接していることもあり、妹の変化にいち早く気づいた。功一を信頼しているが、ときにその慎重でかつ相手の心理を読んだ策略が理解できなくなることがある。 矢崎(有明) 静奈(やざき しずな) 事件当時小学1年生。功一と泰輔の妹であるが血はつながっておらず、戸籍上の父親も存在しない非嫡出子(詳細は後述)で、学校では兄と同じ有明姓を使っていた。愛称は「シー」。兄もうらやむ美貌を武器に男に近づいていく。男心を掴むのにも長けている。資格商法の詐欺に引っかかり、それをきっかけに詐欺を働くようになった。行成との出会いで別人を演じていることに後ろめたさを感じてしまう。


有明 幸博(ありあけ ゆきひろ) 「アリアケ」経営者で、事件の被害者。功一と泰輔の実父。先妻は病死している。洋食・とりわけハヤシライスの味にこだわりを持っていた一方でギャンブル狂の一面があり、多額の借金を抱えていた。功一にハヤシライスの作り方を教えるために、店を臨時休業させたことがある。 矢崎(有明) 塔子(やざき とうこ) 事件の被害者。静奈の実母。かつて水商売をやっており、その折に妊娠をし、静奈を産んだ。相手から養育費をもらう条件として幸博とは籍を入れていない(幸博本人も承知していた)。事件の前日にはめったに利用しない図書館に行っていた。


戸神 行成(とがみ ゆきなり) 大手の洋食チェーン「とがみ亭」専務。功一達にAランク(上限の測れない相手)のターゲットにされる。仕事一途で、恋には興味を抱いていなかったが、「高峰佐緒里」こと静奈との出会いで気持ちに変化が生じる。子供のころは天体観測が趣味であった。 戸神 政行(とがみ まさゆき) 「とがみ亭」経営者。行成の父。ハヤシライス名物メニューに、14年前から急速に繁盛し始めた。よく知る人物からは苦労人であると言われているが、この人物が事件当夜に有明家から出てきたとされ、そのため、超ランク(金を取る相手ではなく、警察に捕まるように仕向けられる)のターゲットとして狙われることになる。 戸神 貴美子(とがみ きみこ) 行成の母。行成の新店舗立ち上げと恋の行方に気を許せない。


高山 久伸(たかやま ひさのぶ) ゲームソフト会社勤務。功一達にBランク(100万は取れると踏んでいる相手)のカモにされている。そうとは知らずに静奈演じる「南田志穂」という女性に恋心を寄せている。 川野 武雄(かわの たけお) 中学で理科を教えている教師。静奈演じる「ユカリ」とつきあっているCランク(100万までは取れないが騙す価値のある相手)のターゲット吝嗇家


萩村 信二(はぎむら しんじ) 今事件を担当することになった若手刑事。事件当時は横須賀署配属。後に神奈川県警捜査一課に異動。事件前に「アリアケ」で食事を取ったこともあり、事件解決に執念を見せる。既婚、子供がいる。 柏原 康孝(かしわばら やすたか) 神奈川県警配属ベテラン刑事。事件の捜査の中で功一と親身になって接してきた。かつて息子を難病の末亡くしている。本事件の犯人。

以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。


流星の絆のテレビドラマ

2008年(平成20年)10月17日よりTBSテレビ系金曜ドラマ枠で放送。書籍の刊行から7ヶ月という短期間ドラマ化の運びとなった。脚本は 池袋ウエストゲートパーク などで知られる宮藤官九郎。この作品で8年ぶりに原作ものの脚本を手がける。また宮藤官九郎プロデューサー・磯山晶の組み合わせは、同局系の愛の劇場枠で放送されていた 吾輩は主婦である 以来約2年ぶりとなる。

主演は同枠4回目となる二宮和也。前作の 魔王 に引き続き、2期連続で嵐のメンバーの主演となり、主題歌も担当する。同グループ主演リレーをする事は従来も有ったが、主題歌まで同グループが担当するのは初めて。また、錦戸亮戸田恵梨香は共にTBS連続ドラマは初のレギュラー出演となる。その他、歌手の中島美嘉 私立探偵 マイク (読売テレビ制作・日本テレビ系)以来6年振りに連続ドラマに出演(2話から)、こちらは挿入歌も担当する。

流星の絆のキャスト

有明 功一(26) - 二宮和也(嵐)、(幼少時代:齋藤隆成

三兄妹の長男。調理師の道をあきらめ、現在はカレー ジョージクルーニー で住み込みで働いている。詐欺グループアリアケ3」のリーダーであり、脚本・演出担当

有明 泰輔(25) - 錦戸亮NEWS/関ジャニ∞)、(幼少時代:嘉数一星)

三兄妹の次男。DVD&グッズ販売店 トミーリージョージ バイトをしている。「アリアケ3」の実行役

有明 静奈(21) - 戸田恵梨香、(幼少時代:熊田聖亜

三兄妹の末っ子。短大卒業後、一般企業に就職するも、同僚に自分の両親が殺害されたことを知られ、距離を置かれたことがきっかけで辞職する。同じく「アリアケ3」の実行役

戸神 行成(30) - 要潤

洋食チェーン店 とがみ亭 の御曹司ハヤシライスの食べ歩きで ジョージクルーニー を訪れ、功一とはそこで面識を持っている。静奈演じる、高峰佐緒里に興味を抱く。

ジョージ(42) - 尾美としのり

カレー ジョージクルーニー 店主。ほかにDVD&グッズ販売店 トミーリージョージ キャバクラ ジョージミーツガール も手がけている。かつては児童養護施設 ジョージ学園 の園長であった。そのころから有明3兄妹を見守っている。「林ライス」なる賄い飯があるが、ハヤシライスとは無関係。

萩村 信二 - 設楽統バナナマン

三兄妹の両親が殺害された事件を担当する若手刑事。酒に酔うと、オカマキャラになる。

高山 久伸 - 桐谷健太

静奈に嫌がらせをした上司。悪口を書いた紙を静奈の顔に貼り付けることから「ポストイット」のあだ名をつけられている。静奈演じる、南田志穂と付き合っている。

西郷 一矢 - 杉浦太陽

歌舞伎町ホストクラブ「愛ニード優」のナンバー2。少女漫画が好きで特に「永遠少女栞」を愛読している。ちなみに、東京都港区白金8-12-1にある「白金プラチナマンション」の802号室に住んでいる。

矢崎 信郎 - 国広富之

静奈の実父。妻の目を気にし、静奈を引き取らなかった。

矢崎 秀子 - 麻生祐未

信郎の妻。14年間、夫が殺人事件の犯人ではないかと疑い続けてきた。

サギ - 中島美嘉特別出演

ジョージクルーニー に足を運ぶ謎の女。功一のことを「アクセル」と呼んでいる。また、何回も出てこない。ハヤシライスのことを、ハッシュドビーブだったり、ハヤシトライスと言う。要するに、ハヤシライスときちんと、言えない。

戸神 政行(60) - 柄本明

とがみ亭 経営者。行成の父。事件当夜に有明家から出てきたところを泰輔に目撃される。よく知る人物からは苦労人であると言われている。愛妻家

戸神 貴美子 - 森下愛子

政行の妻。行成と高峰佐緒里との交際に反対していたが、佐緒里と会ってからは考えを改める。

沢井 武雄 - デビット伊東

中学で理科を教えている。ちえみが妊娠した子を認知しなかった。

ちえみ - 徳永えり (幼少時代:稲垣鈴夏

三兄妹が施設で知り合った女の子。沢井と不倫関係にあり、妊娠してしまう。

月村 勝男 - 村杉蝉之介  

とがみ亭 マネージャー。行成を「若」と呼ぶ。

桂木 美和 - 池津祥子

静奈に資格詐欺を仕掛けた女。「愛ニード優」の常連で騙し取った金で一矢に貢いでいる。

寺西 - 半海一晃

桜木町にある喫茶店 ニューフロンテ 店主。表向きは喫茶店だが、裏ではノミ屋を20年以上にわたり行っていた。

係長 - 金田明夫

神奈川県警に転属になった萩村の上司。

有明 塔子 - りょう

静奈の実母で、功一・泰輔の義母。幸博と一緒になる前は錦糸町ホステスをしており、その美貌から 錦糸町ソフィア・ローレン と呼ばれていた。15年前、三兄妹留守中に夫と共に殺害される。

有明 幸博 - 寺島進  

功一・泰輔の実父で、静奈の義父。洋食屋 アリアケ の店主。無類のギャンブル好き。

柏原 康孝(55) - 三浦友和

三兄妹の両親が殺害された事件を担当するベテラン刑事。

流星の絆のドラマ内ドラマ

3兄妹がターゲットをだますエピソードドラマ仕立てで登場する。主に功一が脚本、演出を担当。ターゲットが主演で、その相手役が静奈、知人役が泰輔となっている。

2008年10月17日 カナダからの手紙(1)

2008年10月24日 妄想係長 高山久伸(前編)

2008年10月31日 妄想係長 高山久伸(後編) ダイヤと嘘とやさしいレストラン(1)

2008年11月7日 さわやかオン・ザ・ラン 妄想係長 高山久伸(FINAL) カナダからの手紙(2) ダイヤと嘘とやさしいレストラン(2)

2008年11月14日 妄想係長 高山久伸二度死ダイヤと嘘とやさしいレストラン(3)

2008年11月21日 黒革ハンドバッグ ※脚本・演出・出演を泰輔がすべて担当。

2008年11月28日 おはぎさん 横須賀ラブストーリー

2008年12月5日 妄想係長 高山久伸 アイルビーバック

2008年12月12日 刑事遺族 ※功一と泰輔の二人が3兄妹を殺害した犯人を追う刑事役、行成の父・政行が容疑者役で登場し、行成が演出を担当した。

流星の絆のスタッフ

脚本 - 宮藤官九郎

音楽 - 河野伸

プロデューサー - 那須田淳磯山晶

演出 - 金子文紀石井康晴

流星の絆の放送日・サブタイトル・視聴率

金曜ドラマ枠で初回視聴率が20%を越えたのは1999年の「美しい人」以来、9年振りの記録となる。

流星の絆の楽曲

主題歌 - Beautiful days 嵐(J-STORM、11月5日発売)

嵐は前番組「魔王」の主題歌である truth に続き2期連続金曜ドラマ枠の主題歌を手掛ける。

挿入歌 - ORION 中島美嘉ソニー・ミュージックエンタテインメント、11月12日発売)

流星の絆のタイアップ商品

ドラマタイアップ商品として、ハウス食品から 流星の絆 特製ビーフカレー 流星の絆 特製ハヤシライス レトルト食品2品目が2008年10月中旬から12月まで期間限定販売されている。ハウス食品にとってテレビ番組とのコラボレーションによる企画商品は当ドラマが初めてである。洋食店アリアケ」をイメージした商品で、デミグラスソースの深い味わいが楽しめる。

流星の絆のその他

第1話には、自転車の3人乗りのシーンがあるため、「番組中自転車を二人乗りするシーンがありますが、法律では自転車の二人乗りは例外を除き禁止されています。」と注意書きが番組終了後に表示された。

戸田恵梨香・りょう・寺島進は前クールフジテレビ系で放送された連続ドラマ コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- に続き2期連続で同じ作品での出演になる。

第9話の放送終了後、カレー ジョージ・クルーニー セットの前から、三兄妹ジョージによる約2分間の最終回予告が生放送された。この生放送は関東限定の放送だった。

流星の絆の前後番組の変遷

流星の絆のトリビア

物語の終盤、功一と泰輔が刑事に扮する場面で、他の東野作品に登場する刑事の名前(加賀→加賀恭一郎「赤い指など」、草薙→草薙俊平探偵ガリレオシリーズ」)を偽名に使っている。(ただし、作中では芸能人に例えている。)

東野本人は今回の作品制作を苦痛に感じなかったと各種インタビューで語っている。特に、ラストは自分ではなく、登場人物が書かせたともしている。

ドラマティーザースポットに使用されている功一の台詞は原作から、泰輔の台詞は帯のキャッチコピーから引用されている。

◇出典: フリー百科事典ウィキペディア(Wikipedia)『流星の絆』より
取得日:2008-12-14

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